2018年02月10日

TRX-EQ6

過去にLUXMAM E-03というフォノイコを持っていた事があるのですが、
似たデザインでトライオードからフォノイコが出ましたので店頭用で購入しました。

LUXMAN E-03

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新発売のTRX-EQ6

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ヘアラインの側面

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入出力リアパネル

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定価:¥41,040-(税込)
実売価格:¥32,000-(税込)「安い!」(笑)

価格はこれで大丈夫かと思えるほど作りが良いです。


電源ケーブルから大地アースへ落とす線は無いので
電源の極性を確かめる...。

機器本体ケースと大地間の電圧:15.78V

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コンセントプラグを挿す方向を変えて測ると6.07V

電圧が低いので挿しこむ方向が正しいとします。

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3Pでなくプラグが2Pなので、
再び繋ぐ時に何度も確かめることは面倒なので印をつけました。

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電源の極性だけ確かめて、
コンタクトオイルを塗布するとか
何もしない状態でとりあえず聴いてみると...。

意図的に音作りが無く癖の無い音質...。
GAINも適正でS/Nも良い!

昨日から通電した状態で今日の昼に再び試聴してみると
新品のやる気の無い音から比べて音が目覚めてますねぇ〜(笑)

現代のフォノイコですから
手持ちの機器で球のアンプやゲルマニウムとの比較はちょっと...。

XONE S2のDJミキサーのフォノイコと比べてみたところ、
TRX-EQ6の方が、S/Nが良く「サー」音が少なく
演奏中も、音と音の間が静かで出音に混濁感が無い
レンジ感はタイだけど、TRX-EQ6の方が分解能が高い為、fレンジや音場が広く聞こえる...。

MM/MC対応ですが、
とりあえずテクニカのAT-150で聞いています。

MCへ変えて聴いてみます...。
AT-33とオルトフォンMC30W
どちらも低域が太くなり重心が下がり
音も重量感があり太鼓がゴンゴン来ます。

オルトフォンの方が重心が低く重たい低域ですが、
音の鮮度感が高く高域に艶感がありますので優雅な音です。
MCのGAINも十分で、インピーダンス切り替えがありませんが、
オルトフォンもテクニカも十分聴けます。

個人的にはMMの音が気に入りました。
フレッシュで敏感な反応です。

高額な高級機に感じる
色気のある艶感や低域の野太い感じ、
凄いGAIN(笑)
強烈な個性の音...。

こういった要素は無いですが、
音作りが無い分、レコードやカートリッジを変えると
音質の変化が大きくて実に素晴らしいです。

レコードやカートリッジを色々変えて聞いていると
ドンドン音が良くなってきました!
価格を忘れてしまう感じです。

確認の為、フォノケーブルも変えて聴いてみました。

左:SAECの6Nケーブル 右:SAECのMM専用ケーブル

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6Nの方は透明感が高く高域の抜け感に特徴があるケーブルです。
WE-506/30アームと合わせると
驚愕な切れのある音となり「キレッキレ」のサウンドを聞けますが、
今テスト中のDENON DA-305改造品と合わせても、かなりそちらの方向になります。

右のケーブルはフラットな感じとなり、実によく合います。

店頭使用のSJ-PREAMPがメンテナンス中ですので
JBL SA600を引っ張り出して繋いで聞き比べてみました...。

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本体内蔵のフォノイコも優秀で問題ないのですが、
年式が古いので、音がやや臭い(笑)

TRX-EQ6からテープモニター入力へ繋ぎ聞いてみると
フレッシュで抜けの良いサウンドで楽しいです。

プレーヤー側も調整し直し追い込むと
アナログバンザイ見たいな感じになってきました!(笑)

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あまりにも良いので
気になってTRX-EQ6の中をのぞきました...。

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シールドケースに入った電源トランス、アナログ電源
綺麗なアートワークの基盤 A級増幅!
価格からは考えられない作り込みです。

ちょっとビックリ!(笑)

電圧切り替えタップが有り100/120/230/240Vもイケますねぇ〜

素直な音のフォノイコを検討中の方は買いです。
SoundJuliaからも購入できますのでご検討ください。
販売価格は価格.comと同等でお売りします。

いつでも試聴できる状態になっています。

フィルジョーンズのスピーカーA200ですが、
ハイレゾ入力時に少し問題があり輸入代理店で確かめてもらっています。
で、次期発売予定の未公開モデル試作品を試して欲しいと預かりました。

A100 ピアノブラックでカッコいいです。
大きさも少し小型となり。価格も安くなるそうです。

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今度はUSBも付いています。
どうせならHDMIも付けてTV対応として
ハレーションを起こさない様にフロント側は艶消しブラックにするか、
サランネットを付けるかしたらどうかとコメントしておきました。
輸入代理店とメーカー間で試聴しているテスト機ですので
音の方も、まだ決まっていない様です。
少しラウドネスが効いている様な音なので
A200とくらべると音がイマイチですが、
背面パネルのコントロールを弄り今は多少マシに聴けています。


プリをメンテ中ですので真空管アンプは非難させています。
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ケーブルテストの方は振出しに戻りました。(笑)

先日のこれで色々聞くと
ボーカルや中低域方向は良いのですが、
パルシブな音、例えばリムショット等が寝るので
もう少し立つ音の方が普通に感じてきまして選考し直します。
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ご案内

StereoSoundの企画です。
高音質ディスク(SACD/CD/アナログレコード)の試聴会
場所:SoundJulia店内

2018年3月10日(土曜日)
・1回目:13:00〜
・2回目:16:00〜

試聴会は時間と人数の制限がございますので予約制となります。
試聴希望の受け付けはサウンドジュリアのみで行いますので
ご希望のお客様はご連絡願います。








タグ:TRX-EQ6
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2017年07月04日

ジルコニア ヘッドシェル ZHS-01

ジルコニアのヘッドシェル持参で、
ヤマキ電器さんがご来店されました。

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黒の新色ができたという事で、デモ品を預かりました。

白と黒
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Stereo誌にも掲載されるらしい...。
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似た系統の素材を使った往年の銘機と比べてみる
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今見てもSAEC、Victorは、カッコいいです。

カルトクイズです。
シェルに付いているカートリッジは何でしょう?
(答えは最後)

で、聴いてみる
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硬質な焼き物ですが、
高域はキャイーンと来ないです。(笑)

程よい厚みと安定感、高級な質感で聴かせます。
粗さ、派手さは無く、潤いがあり
尖った音が突き刺さる事なく
気にならない程度でやや抑えられた感じで再生されます。

シェルは見た目より重量があります。

一般的な金属、アルミとか、マグネシウムでもなく
セラミックとも違い、ジルコンは、お初の感じの音です。

こういう系のシェルは今ないので気になる方は
試されると面白いかもです。

軽針圧のシュアTypeUで聴いてみましたが、
重めのシェルを付けたと考えると悪くないです。

価格:¥27,000-(税別)/1個
付属品(シェル、指かけ、リード線、カートリッジ取り付けビス)
サウンドジュリアで購入可能です。

回答:Victorシェル MC-L1000 針先と発電コイル直結!
   SAEC シェル  AT-37E  ルビーカンチレバー



今日は台風が来るという事で
午後から雨が降り始め、現在は大雨...
名古屋市の一部で停電しているところがあります。
これから通り過ぎるみたいで、外は大荒れとなっております。

何だか「土器土器」しちゃっていますので、
今から土器に何もない事をお祈りします。<(_ _)>

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2017年04月28日

DENON アナログ

今朝のニュースで、
消防車でうどん屋へ立ち寄って昼食を...。

という件で論議していました。

緊急自動車が止まっていると、
火事などが起こったのでは!と不安要素が出るとか、
公用車で昼飯とは何だ!みたいな意見が色々出ておりましたが、
自分事というか、
実際に店の前にパトカーが長時間止まると
強盗、窃盗、私が何かの罪で捕まる(笑)の様に見えるもんだなーと...。
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警官は、「サウンドジュリア」ではなく、(笑)
何らかの用事で他へ移動していませんが、
ご近所からキョロキョロ覗かれて良い気分ではありませんでした。(^-^;


DP-3000のオリジナルキャビネットを、
匠がリペアして仕上げました。

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木象嵌
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裏まで仕上げています。

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このキャビネットは
コンサートフィデリティーの注文で、
海外のオーディオショーでデモするプレーヤーとなります。


DENON DP-1300MKUも入荷しております。

レコードをとりあえず聞いてみたい等、
格安で適当なアナログプレーヤーを探されていらっしゃる方には
テクニクスSL-1200シリーズ同等の使いやすさですのでお勧めです。
元箱、取説なども揃っています。

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程度も良好ですので
興味のあるお客様はお問い合わせください。

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ゴールデンウィークの営業ですが、
5月 3日(水)4日(木)通常の定休日はお休みとなります。
その他の日も、不定休となる可能性があります。

遠方よりお越しになられるお客様の場合、
無駄足にならない為に、
誠にお手数ですが、お電話で確認後、ご来店願います。



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2017年03月05日

LINN LP12改 納品前テスト

トランポリンベース取り付け、
電源基盤は、社外基盤入れ替えて
コンデンサリキャップにてリフレッシュ
電源ケーブルも交換、
アームは、SAEC WE407/23を取り付け改造
シェルのワッシャもゴムからドライカーボンへ変更
全部の接点へスーパーコンタクトオイル塗布...
(シェルの根元につているリングをカーボンで作っています。)
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などなど施して、
しなやかで品良く柔らかいLP12のサウンドを、
トランジェントに優れた抜けの良いサウンドへ変えました。

サイズと見た目が良いけど、
ジャズを聴くと音が軟弱でイヤというお客様の希望です。

腰が据わり締まってブリブリ来る低域、
張りがあり音が飛んでくる中音域、
抜けて切れる高域!
うるさくないので爆音でもOK!(笑)
ダイレクトカットのレコードも快適にぶっ飛んでくる音に仕上がりました。(^^♪

舐めた様な台にセットしてありますが
ウェグナーのチーク無垢のネストテーブルです。
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テーブルの剛性は無低いのですが、
見た目が素晴らしく、棚板がMDFでプア―な
クア〇ラス〇〇アよりも音質は良好です。(笑)


エージング後、梱包します。

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2017年02月20日

SL-10アーム不動修理

外観が綺麗なワンオーナーのSL-10
経年でアームが動かなくなり、
修理依頼でSoundJuliaを訪ねてこられた。

早速確認してみる...。

カートリッジを外し、カバーロックを外します。


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内側のカバーを外します。

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ビスは、長さなどが違いますので
戻す時に間違えると上手くハマりません...。

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ベルトは、何年も同じ位置で止まっていた為、卵型に形が付いています。
(左は取り換える新規のベルト、右は付いていたベルト)
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内部のギアなど...
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点検すると、ドライブモーターが固着しており、唸りはするが全く動かない...。

取り外します。
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この後、モータの固着を動くようにして注油、回転させてエージング...。

グリスをふき取って戻します。

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出力ジャックも、
経年で、白くくすんでいるので接点をメンテナンスしました。

左はメンテナンス済み、右は元のままです。
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左右完了!
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カートリッジの接点、針もクリーニングします。

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カバーの内側も拭き上げて、操作ボタンもピカピカに!
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動作良好となりましたので、連続再生でエージングします。

作業していると、
ヘッドフォンメーカーのクロスゾーンさんが訪ねてきた...。

2月17~19日開催されたオーディオフェスタへ出品していた為、
今日も名古屋に居たという事で、販売店回りでご来店されたという感じ...。

前に来られた時、
私が、「バランスアンプでバランスドライブすると素晴らしい再生音になる」とお話ししたので、
メーカーさんの方でも実験し、納得され、
現在、バランスケーブルの試作をしているという事で、
何本かあるうちの1本、手作り感満載(笑)のケーブルを持参された...。

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純正から付け替えて一聴してみただけで、
付属のケーブルで聴くより、バランスアンプでバランス接続した方が、比べるまでも無く良い!(笑)

メーカーさんのケーブルは、何を聴いてもバランス良くまとまって
音の特徴となってしまう様な目立つ部分が無いサウンドで、
長時間、リラックスして試聴できる感じでなかなか良い!

解像度も高く、帯域幅など十分に広いのですが、
聞いてくれという感じの誇張感が無いので、
緊張して聞く感じにならないところがヘッドフォンCZ-1と同じ音作りで面白い!

これを作った技術者様にも、
私のお手製WE音魂バランスケーブルを聴いてほしいと思った。(笑)

このヘッドフォン、携帯プレーヤーや程度の悪いヘッドフォンアンプ
インピーダンスのマッチングが取れていないアンプで聴くなどの場合、
全く良さが出ない(笑)ヘッドフォンですので、
たくさん並べてあるようなお店でとりあえず聞いても
帯域はナローで、真中しか出ていないような感じで、
音の元気さも無くやる気のないサウンドに聞こえてしまう為、
販売店には専用アンプやバランスケーブル等を用意するなど意見したところ、
順番に処理していきますという事で、
最初に、今試作しているバランス駆動用のケーブルを完成させるという事になりそうです...。

私の様な者の意見でも、
聞く耳持っているメーカーさんとは、今後も仲良くお付き合いしたいと思います。(^^♪

マッキンのMC240やC11のオリジナルが入荷しましたので、後日UPします。




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2017年01月22日

LINN LP12のお別れ

改造していたLP12ですが、
「売ってほしい」とのお申し出があり、
未だ、改造途中のLP12ですが、
音の記録として残したいので、レコード再生の動画UPしました。

試聴LP
左は、あの、菅野沖彦氏録音
右は、ご存知、TBMの音バカ(笑)レコード
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アンプは、ゲルマニウムアンプ(トランジスタがフィリップスの初期モデル)

TBM59 途中で、くつろいで聞く位置からリスニングポイントへ移動します。

SESSION1 菅野氏録音 くつろぎポイントでの試聴


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2016年08月07日

LINN LP12 ターンテーブルシート

先に、注文品のJBL4365用スピーカーベースです。

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キッチリ作りこんでいます。

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米松合板の心材へ、ブラックウオールナットの無垢板を張り付けています。
この構造で音質調整が図られていますので、
厚みと力強さを伴うしっかりした低域となり、
中高域は、しなやかに分解し、上質で少し色気の入る音となります。
木の響きが乗るような感じもなく、反応が遅くなることもないです。(笑)

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厳選した、最高級のブラックウオールナットですので、質感や見た目等も最高です。

本題です。

先に公開したブログを見たお客様がご来店されまして、
店頭でターンテーブルシートを確認後、LP12で試聴...。

「1枚買いますから早く販売開始してください。」との催促されましたので
販売することにいたしました。(^^♪

「薄くてもドライカーボンの効果が有る事が良い」とおっしゃっていました。

LINN LP12 ドライカーボン ターンテーブルシート
(フローティング系、アナログプレーヤーにも適しています。)

(左)純正フェルトマット (右)ドライカーボンターンテーブルシート
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ターンテーブルへ乗せた時の、外周凸部分との隙間
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直径295mmで、レコード外周の膨らみがターンテーブルシートの外へ出る設計、
レコード盤の浮き上がりを防止し、指が掛けやすくレコードの取り外しが簡単です。

純正マットとドライカーボンマットとの違いの動画

ドライカーボンシートを敷いた状態では、
全体的に響きが均一で、レーベル面ザクリ加工のおかげで
レーベル面の響きまで、バランス良くほぼ均一となります。
硬質なドライカーボンですが、振動伝達速度は超速ですから
シートを載せた状態の場合、
金属製ターンテーブルの縁を叩いてもおさまりが良好です。
純正マットの場合、金属の響きが出て収まりが悪く
レコードを載せた状態で叩いてみると
分厚いビニールの響きが、叩く位置で変わり今一つです。
ドライカーボン製のスタビライザーを載せると
スピンドルやレーベル面を含め、レコード盤全域に渡り
振動が整いますので、フェルトマットでも効果が確認できます。


ドライカーボン製のスタビライザーを載せると更に効果的です。
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・シート直径:295mm
・スピンドル穴:7.3mm
・厚み:2mm(純正マットと同じ)
・センターレーベル面ザクリ:0.5mm落とし込み、直径:」105mm
・価格:¥35,186-(税込み:¥38,000-)/1枚

受注生産品、納期は、約1か月です。


posted by SoundJulia at 17:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月29日

LINN LP12 ドライカーボン製 ターンテーブルシート

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純正のフェルト製マット
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ドライカーボン製(試作品)
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厚みは、純正のフェルトと同じ2mm
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高さが変わらないので調整が楽です。
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純正のフェルトで聞いても大きな不満はないのですが、
もう一段の性能UPの為、ドライカーボンで試作してみました。

交換して直ぐの第一印象は、
低域の締りと分解能の高さが増し、波動感の有る低音へ変化、
付帯音がぐっと減って、S、/Nの良い音の出方になりました。

高域分解能も当然UPしていますので、
シンバルなど、細やかな切れが再現され
シャーンでごまかされることなく、
揺らいで音色が変化するのがよく分かり
細かく粒が立って高分解能な表現になります。

音が、硬いとか、うるさいという事はなく、
まるで、
2KのTVが4Kになった様な(笑)分解能になりました。

反応スピードも上がっていますし、
フェルトのシートでは、
音に、にじみが有る事がよく分かります。

このフェルト独特の音のにじみ感が、
音色とか、音楽表現とか、音の豊かさとか言うならそうかもしれませんが、
比べると分解能は低いです...。

見積もりが出たら、
LINN LP12用、ドライカーボンシートとして商品化販売します。


posted by SoundJulia at 16:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月04日

SL-10修理

アーム駆動関係不良で修理依頼です。

早速バラします。

グリスの盛りすぎ...。
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余計なグリスを拭き取ります。
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スカッと綺麗になりました。
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ベルトは劣化して緩いので外すと、
モーターのプーリーが、変質固着したゴムにより、V字の凹溝が潰れている...。

ピンセットでカリカリしてみましたが、表面の柔らかい部分が取れるだけで何ともならない...。
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気合を入れて掘ると...。
石化したかと思える程硬く硬化した物がドンドン剥がれてくる...。

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綺麗になるまで1時間かかりました...。(^_^;)
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その他を色々と確認して問題ない様なので
新規のドライブベルトを掛けて戻します。

戻す途中でインジケーターのチリが気になりクリーニング...。

ビフォー
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アフター(笑)
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ボタンのクスミも気になります。

ビフォー
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アフター
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アクリルの擦れも...。

ビフォー
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アフター
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明日、レコードをかけて実働動作テストします。



タグ:SL-10修理
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2016年06月20日

またSL-10(笑)

アームが途中で動かなくなる?で修理...。

アーム駆動のトルクが弱いのでバラします。

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おかしなところが見受けられますので
適当に動く様にした物を中古で入手されたと思われます。

配線が上手く戻されていません。
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テープ張りは何?
配線の固定がイマイチ
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剥がすと問題は無かったです。
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駆動メカ回りは掃除してある様です。
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ベルトが緩いので新規製作
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一気に確認して直します。

配線を元に戻しました。
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ベルトをかけて
基板も戻します。

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カバーを取り付けます。

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本体を全体的にクリーニングして
針先も掃除して完成!

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アームの動きは直りましたが、
出力ケーブルが同梱されていなかったので
手持ちのSL-10純正ケーブルを付けてレコードを再生すると
MM/MC切り替えスイッチにガリがあり接触が悪い...。(^_^;)

分解修理は無理ですからコンタクトオイル注して直します。

で、また分解します。(^_^;)

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バラス...。
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シールドカバーを外すとスイッチがコンニチハ!(笑)
コンタクトオイル注入で、何度も切り替えて終わります。

ついでに電源フューズの方も接点の接触改善をしました。

元に戻して確認すると、何の問題も無かったの様に直っていました。(*^^)v

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2016年06月14日

LINN LP12完成!


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それではLP12

通販で購入したパーツが届きましたので

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早速、交換しました。
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チューブラは日本のメーカー製で
小さい銀色コンデンサはオーディオグレードの高級品を使いました。

LP12へ取り付けます。
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バネの調整もキッチリとって試聴します。

カートリッジはテクニカのAT-150何チャラで
シェルには細かく切って貼れるノイズイレーサーとドライカーボンシェルリング装着
ターンテーブルシートはLINN純正ノーマル
レコードレーベル面へ
ドライカーボンスタビライザーとアナログ用のノイズイレーサーを載せました。

LINNが不得意そうなレコードを選びます。
ドスドス、チンチンな音源(笑)

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杏里から掛けましたが、
想像を超えるビックリサウンドで驚きです!!

全域に渡り引き締まり
ビートの効いたドラムのリズムが
「ドスドス」と濁る事無くぶっ飛んできます。(笑)

ボリュームをグッと上げて音崩れが無いか確かめます...。

音の波動でイスのアーム、背もたれがブルブル!
音波が体の正面から脊髄を震わせて背中へ抜けていきます。
アナログ独特の何とも気持ちの良い快感!(笑)

続いてロリンズのラッパとシェリーマンのドラム...。
「バァオッ」と来るサックス
高速で立ち上がり「パンパン」来るドラム...。

楕円軌道を描くようなノリのリズムに乗って気持ちよくjazzが聴けています...。

続いて
再生困難な(笑)アナログレコード
ハービーハンコックのフューチャーショック
輸入盤の音が凄いので輸入盤を買ってください。
このソフトはCDもありますが、
リミッターが効いていてへなちょこサウンドですのでCDはNGです。

鬼の様な立ち上がりとえぐる様な低域...。

高域のハイレベルな録音に反応し、久しぶりに切れまくる075(笑)
どうやって録音したのか解らない程のレンジ感とダイナミックな感じは
息をするのを忘れる程の凄さです。

ボリュームをグイッと回し、
我を忘れる程の爆音で試聴すると
音にもまれてトリップする感覚になります。(笑)

凄いのばっかりではイカンので
弦楽器物も1枚聴いてみる...
スメタナ四重奏団、ハイドンのひばりを掛けてみた...。

透明で繊細、朗々と響く弦楽器
075もジャリジャリする事無く細やかに解像して何の問題も無い...。
生と同じ程度の音量まで音量を上げても
リアルに聞えてくるだけでうるさくない...。

いや〜凄いわ!
こんなに上手く出来上がると怖くなってくる...。

メンテして感じたことですが、
例えるなら
最初付いていたバルハラ電源は
走行20万キロの車の足回り(笑)
メンテ前の社外の電源は、走行6万キロ程度
メンテ後は、純正では無くビルシュタインとかに足回りを変えて
チューニングした様な完成度です。(笑)

ハーベスで聞いたらどうなるのか後日試します。


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2016年06月13日

またまた SL-10

Technicsへ修理に出したら修理不能で返却されたというSL-10を預かりました。

症状は、アーム動作不良

中を拝見すると、新品購入のワンオーナー物という事だけあり
大変綺麗で中の状態も良く、メンテしやすい状態でした。

分解途中、
スタビライザーのストロボスコープが外れている事に気が付きましたので
後でスタビライザーを分解して接着修理します。
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カートリッジを外し
内部パネルも外しました。
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ドライブメカ回り
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ベルトの状態は良く見えますが、
実際は経たって形が付いて伸びています...。

ストロボスコープを接着し
ドライブベルトも作りました。
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基盤をめくり
リニアトラッキングアームの動作を手動で確認
ドライブモーターの回転やトルクも確かめます。

色々確認とメンテして
ベルトを掛け直し、分解状態で動かしてみると
良い感じでアームが動きましたので元に戻し動作テストします。

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スーパーコンタクトオイルでケーブルのプラグ等をメンテして接続
全ての動作を確認をすると、全部問題なく動きました。

LPレコードで連続動作テストします。

話は変わります。
スピーカーを買取しました。

DSCF0236[1].jpg

極上の
Harbeth Compact 7ES-3

見た目、キズも無く純正スタンド付き
サランネットも綺麗です。

音は繊細感があり、上手く箱を響かせて
ふっくらした感じの表現で聴かせます。
繊細感、艶、響きの融合で
アコースティック楽器の表現がそれっぽく聞こえて
上手くチューニングしていると感じます。

高域が尖って聞こえないよう
ドームツイーターの正面には、
透明なフィルムで音響レンズの様な感じの効果を出すチューニングが施されています。
(写真で光って見えます。)
箱の鳴りを強く止めていませんので
音に暗い感じが無く開放的なかんじで鳴ります。

同じヨーロッパのスピーカーでも
TANNOY、スペンドール、ロジャース等とも違う
チューニングで面白いと感じます。

球のアンプで
濃く味わい深く聴かせるような音に持って行くとか
高性能な石のアンプで
弦楽器を繊細感豊かに朗々と鳴らすとか
色々考えられるスピーカーです。

もう少し、動作確認を兼ねた音の勉強をした後、商品化します。

LINNのLP12ですが、
チューブブラのコンデンサが近くで販売していなかったので
この際と、その他の小さなコンデンサも全部、通販で注文しました。
届いたら交換して組んで試聴します。
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2016年06月11日

LINN LP12

LINN LP12の極上な本体を入手したので色々試しておりました。

DSCF0222[1].jpg
スイッチの上下が逆(笑)
後で直します。

ノーマルのLP12の場合、
しなやかで、音は暗め、BGM的にお淑やかに聴かせるイメージですが、
今回は中古品という事もあり
アームや電源等、どの様に組み上げるか色々試し
高分解能で立ち上がり良く
低域は厚く良く弾みボケずに力強く
最高域までスカッと抜ける様な音を目指しました。

アームはSAEC WE-407/23
DSCF0224[1].jpg

電源基板は、バルハラと下の写真の電源基板を比べました。

どんなものか?でしたが、
音質的に、かなり違いがあります。

下の写真の電源の方がレンジも広く低域は厚く、
全体的な分解能がグッと上がり
音の立ち上がりや反応スピードまでも向上しました。

しかも、33回転だけでなく45回転も回すことができます。

こちらの電源基盤の方が、
SAEC独特の持ち味でもある切れの良い音が出る為、
こちらを採用します。

DSCF0223[1].jpg

古い基盤では無いのですが、
LP12にはON/OFFスイッチが無く
100Vコンセントへ差し込んだだけで常時通電していますので
安心感を高める為、
基盤上に付いている水色のチューブラコンデンサを新品に交換し
スピンドルオイルも交換し、ドライブベルトも新品へ付け替えたら完成します。

LINNが持つ音の傾向へ
SAECの分解能の高い音と、
電源基盤の低域が厚いクッキリ抜ける音が混ざり
明るく楽しい音へ変身します。(笑)

あと
ソナスをメンテ&改造してエージングしています。

DSCF0226[1].jpg

外観は新品かと思うような(笑)極上品!

このモデルはノーマルの場合、
高域が綺麗で、全体的に薄口でスッキリした感じなのですが、
他のスピーカーから切り替えて聴くと
ソナス独特の粘る様な遅さが耳に付きます。

今回、内部配線をWEへ変更し、
ユニットの配線接続部分に使用されているファストン端子をパスし、
ネットワーク基盤からの配線を、
ダイレクトにボイスコイルリードのハンダ付けポイントへ付けました。

殆ど使用されていないという事もあり
BGM的な使い方や
かなり音量を上げてガンガン鳴らしたりと
2週間ほど慣らしをすると
最初の状態から、かなり化けて(笑)良い感じです。

この変更により
音の濃さや厚み、反応スピードが向上し、
力強さが増し、ノーマルより素早く音が立ち上がる様になり
粘っこい感じが無くなっていますので
ジャスやフュージョン系も楽しく聴けるようになりました。

ソナスが持つ音がデザインされている(笑)様な気品を感じるしなやかさは減少しましたが、
リズム系は重心も下がってブリブリきますので
楽しい小型スピーカーに仕上がったと思います。

後日、LP12もソナスも商品化します。

タグ:LINN LP12
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2016年05月01日

LINN LP12

GWはいかがお過ごしでしょう?

Sound Juliaは、3日〜5日までお休みをいただきますが、
その他の日は不定休ですので確認の上ご来店願います。

今、LINNのプレーヤーを弄りつつ
JBL Proを使用し、PCでYouTubeを高音質再生する実験をしております。

綺麗な本体へ組み付ける物は、
トランポリンベース、
HerculesU電源、
SAECのWE407です。

電源基盤
DSCF0130[1].jpg

本体
DSCF0131[1].jpg

トランポリン
DSCF0132[1].jpg

組みました。
DSCF0144[1].jpg

低域が良くなると言われている電源基盤と、トランポリンの恩恵で、
音が厚くピラミッドバランスでしっかりしています。

SAECもかなり効いていると思いますが、
太い音の高性能LP12って感じ...。(笑)

電源をLINNのバルハラへ戻したら
どこまで元のLINNぽい感じになるのか?なので試してみたい。
良いバランスの方で完成させて商品化します。

アナログは微妙です。(笑)

こいつLSR705i へ
DSCF0143[1].jpg

PCからの音を入れて聞いたらどんな感じなのか?実験します。

PCとTV本体へHDMIを繋ぎます。

(Rノイズイレーサーで、音も画もクリーン)
DSCF0146[1].jpg

最新のHDMIケーブルは細くて高性能なものがるので重宝します。(笑)

全景
DSCF0145[1].jpg

PCからHDMIでテレビへ入力、
テレビの背面にあるデジタル出力、同軸S/PDIFをDACへ入力し
アナログ変換してライン出力を
プリへ繋いでワーアンプへ入力、
JBL LSR705i をドライブするという感じです。

PC本体内臓スピーカーや、
ディスクトップの小型スピーカーの音では
全くオーディオって感じになりませんが、
上記の接続で聞くと、恐るべき音質で楽しめます。(@_@)

と言っても音源が悪い
アナログ放送をVHSに録画した様な物をUPしたとか
古くてモヤモヤの画像の音声はそれなりですが、
オーディオ的に楽しめて、奥行も深く空間の再現も良好です。

また、
テレビのデジタル放送も、S/PDIFから信号が出力されるので
DACへ通してLSR705i で聞くと良い音で楽しめます。

HDMIからTV~S/PDIFをDACへ入れた音と
(TVへHDMIで繋いだ送り出しはWASAPIの排他モードで出す)
PCからHiFaceでS/PDIF変換し、DACへ入れた音の違いですが、
(こちらもWASAPIの排他モードで出す。)
両方ともそれなりに良くて...。(笑)

使用しているTVは、頂き物...。
50インチで4Kのテレビが¥15万程度で買える時代ですので
これだけ面白いと大型モニターで視聴したくなります。(笑)

7日に無指向性スピーカーがやってくるので
このLSR705i と聞き比べ
どれほどのパフォーマンスがあるのか?
ポテンシャルはいかほどか?確かめたいです。

タグ:LINN LP12
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2015年12月20日

今度はSL-5

アーム不動で修理依頼

ドンドン ばらします...。

DSCF0302[1].jpg

SL-10を簡単にした構造ですが、
これで十分な気がします...。

グリス固着、
ベルト劣化、(固まって卵形になっている)
ドライブモータープーリーや
アーム駆動の方のプーリーまで油が回っていますので除去...。

DSCF0303[1].jpg

グリスをひと拭きしただけで...。

DSCF0304[1].jpg

うりゃうりゃっとメンテして組み上げる

カートリッジや
配線の接点はコンタクトオイルで処理しました。

組み上げたのはいいのですが、
快調に動く様になると
ダストカバーが気になります。

DSCF0305[1].jpg

サービスで磨きました。(笑)
横のしま模様は、
天井の音響反射材が写り込んでいます。

DSCF0307[1].jpg

残念な事は
輸送時にターンテーブルシートが外れ
針をポッキリ
今でも交換針は売っていますので
新品に替えればOK!

DSCF0306[1].jpg

基本MMなので
SL-10の様にMC⇒MMへ昇圧するアンプが無い
フォノOUTはカートリッジからダイレクトに出力が出ますから
MMフォノイコへ繋いで聞くと
音が開放的で良い感じです。(笑)

私のSL-10ですが、

このインシュレーター部分を

DSCF0308[1].jpg

外しまして

DSCF0310[1].jpg

DSCF0309[1].jpg

こんな風に加工し

DSCF0311[1].jpg

CFRP ドライカーボンインシュレーターが使える様に改造しています。(笑)

純正の場合、
アルミ合金のインシュレーターを
バネ圧も利用しレコードへ押し付ける様になっていますが、
構造的に、トップカバーのフレームへ固定してあるので
音圧による振動を拾いますし
押さえつけるインシュレーターの場合
開放感は減退しますから
この方式の方が音が開放的になって
更にカーボン効果もあり音が良い感じです。


タグ:SL-5
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2015年12月19日

またもSL-10

バラしております。

DSCF0289[1].jpg

スタビライザーのストロボスコープが脱落...。
(直しました。)

DSCF0295[1].jpg

一度開けた跡のあるSL-10でしたので
ケーブルを咬んで組み上げたのでしょう...。

DSCF0291[1].jpg

直しました。

DSCF0294[1].jpg

プーリーギアに油がべっちょりなので除去

DSCF0288[1].jpg

良い感じになりました。

アーム駆動のプーリーやドライブベルトにも
油が付いていたのでクリーニングしました。

プーリーは
綿棒をV字にして拭き取ります。

DSCF0293[1].jpg

良い感じになりました。

DSCF0292[1].jpg

出力ジャックが粉吹いています。

DSCF0297[1].jpg

コンタクトオイルで処理します。
(比較の為、右側を処理)

DSCF0298[1].jpg

接続ケーブルも処理

DSCF0299[1].jpg

カートリッジのピンも処理しました。

色々と確認後、組み上げます。

ネジは長さの違う物が混在しますので
元通りに戻します。

DSCF0296[1].jpg

この個体は
外観も含め内部も程度良好です。

組み上げて
動作させますと、「音が寝てる...。」(笑)

3時間ほど連続動作で目覚めてきました!

今のところ何の不具合も有りませんが、
確認の為、明日も1日動作させて問題なければご返却です。

話は変わり、
内職...。

依頼された電源ケーブルを作っています。
コンセントプラグをバラし、コンタクトオイルで接点部分を処理して組み立てます。

DSCF0287[1].jpg

あと、
定休日をつぶし
ゲルマアンプの出力段の石決めをしました。

DSCF0286[1].jpg

写真の石と、もう少し音抜けの良い石で悩みましたが
抜けが良いという事を感じる
「抜け」が、すでにオーディオ用語になるので
何とも表現しようのない
(オーディオ用語が見つからない)
この石の方がゲルマらしいので
これにします。(笑)

アナログを聴くと
速いという言葉を忘れる程速いです。(笑)
市販のアンプで聴くと、レコードの傷やホコリの音が、
「ボツ」「ブチッ」とかいう音でノイズが出ますが
このゲルマで聴くと
「チッ」と小さく音が出る程度の超速で、
立ち上がって立下りますから
ノイズが気になりません。(笑)

MMカートリッジの安物(丸針とか)が、
こんなに良い音するの?って感じで聴けます。(大笑)

タグ:またもSL-10
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2015年11月28日

ドライカーボンアームベース

DSCF0175[1].jpg

お客様よりワンオフオーダーの
ドライカーボンアームベースが完成しました。

DSCF0176[1].jpg

CFRP!
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高剛性で軽く音の伝搬速度が格段に速い素材ですから
アナログ系には素晴らしい効果を発揮すると思います。

カーボンにハマると
インシュレーターだけでは飽き足らず
この様な特注品が欲しくなってきます。

やればやるほど音質は向上しますが
どこまでも購買欲の出る悪魔の様な素材だと感じます。(笑)

話は変わります。

ドイツ製のアンプの調子が悪いと持ち込まれた...。

症状からしてスピーカー出力リレーの接点接触不良

ひっくり返して見てみます。
DSCF0178[1].jpg

底板を外します。

DSCF0179[1].jpg

天板側

DSCF0181[1].jpg

巨大な電源搭載で、素晴らしいアートワークのアンプ!

リレー裏

DSCF0182[1].jpg

外して確認と気軽に考えていましたが

狭くてやりにくい上にリレーのピン先が基盤で曲げてあるんです...。

「でぇ〜りゃ〜外しにくいでかんがや!」(T_T)

意地で外しました。(笑)

接点が黒い!

DSCF0183[1].jpg

2000番の紙やすりで軽く研磨

スーパーコンタクトオイルで
接触不良が再発しない様に処理!

DSCF0185[1].jpg

全部戻して試聴...
分解能が上がり抜けが良くなって
さらに中低域の駆動力が上がって聞こえます。(笑)

モノラルアンプなので
もう一台やらないと釣り合いが取れないと思いますが
取りあえず一度聴いていただきます...。



posted by SoundJulia at 13:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月23日

またまたSL-10修理

SL-10を久しぶりに引っ張り出して動かしたら
少し動いてNGになってので見て欲しいと送られてきた...。

早速分解

DSCF0167[1].jpg

ドライブベルトは劣化して硬化、
止まっていた状態の形が付いています。(笑)
(オレンジの輪っかがサイズを合わせて作ったベルトです。)

DSCF0168[1].jpg

前にメンテしたSL-10は、
プーリーへグリスをベタベタのてんこ盛りに塗られていましたが
今回送られてきたSL-10は綺麗で、新品時の状態のままでした。

その他の部分も追加で盛られていることが無かったので
ドライブギアのグリスが固まっているとか
モーターの動きがしぶく回らない等の問題は無かったです。

アームを動作させるギア、モーター等
手動で動かして変な硬さや動きの渋さ等が無いか確かめ
問題がなさそうなので
ドライブモーターへ
ベルトを掛け直して動かしてみてもスムーズでしたが、
リターンして止まる位置が外過ぎでしたので
調整して直しました。

DSCF0169[1].jpg

分解したまま何度もくどく(笑)
往復させて問題が無いか確かめてから組立!

カートリッジやケーブル、ジャック類は
全てコンタクトオイルで処理
MM/MC切り替えスイッチも接触が悪かったです。

自分のと並べて連続動作させます。
DSCF0170[1].jpg

長年使用していない為、
最初の1時間程度は音が眠たかったのですが、
鳴らし続けると抜けが良くなってきました!

手術後のリハビリです。(笑)

明日も連続で動作させ
何も問題なければご返却します。

流石に純国産!
35年前の機器が今でも使える(笑)
デザインもカッコ良くて好きですね!

今使っても使いやすく気が利いている動作をしますし
気を遣うところが全くありません。

メシ食って酔っぱらっている時に聴くには
寝てもリターンして停止しますし
ホコリでレコードが汚れる事も無く
なかなか良いんじゃないでしょうか?

今作ったら素晴らしいお値段の高額機器になると思います。

だって
来年発売のYAMAHA NS-1000Mの後継機
NS-5000が(ペア)¥1,500,000-ですから(笑)
(NS-1000Mは(ペア)約¥22万)
お次はGT-2000の復活ですかね?(笑)

テクニクスも復活して
アンプやスピーカーを作り試聴会やっていますから
次はアナログプレーヤーも作ってほしいですね!


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2015年11月17日

SPA-4C

究極のMC専用フォノイコライザー

DSCF0158[1].jpg

最新仕様となって、
本日メンテナンスから帰ってきました。

超絶な分解能とレンジ感で酔います。(笑)

TVで言うと、
4Kとか8Kになった感じ(笑)

気持ちよく抜けて濁りなく細やかに粒立つ高域が何とも心地よく
癖無く下がる低域も力強い!
広々とした音場へダイナミックに音楽が展開され
アナログの醍醐味を満喫できます。

アームや針圧の調整に対し凄く敏感に反応しますので
「こんなもんだろう」みたいな
適当が許されないんです。(笑)

しっかり調整しないと
良い音で鳴らないという意味です...。

昨日までMMで音楽性と迫力で聴いていましたが
今日は針先の細いMCに替え精緻な音で聴いています。

見えすぎで戸惑いましたが
慣れてくると快感に近い快楽音(笑)

デジタル音源では味わえないアナログサウンド!

1980年を超えたあたりから
技術は進化しても、
良い音は退化しているのかもと思わせます...。

いっちゃってる録音(笑)のtbmや
シェフィールドのダイレクトカッティングディスクでも聴いてみます。
タグ:SPA-4C
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2015年08月16日

MICROエアポンプ修理

レコードをターンテーブルへ吸着させるバキュームシステムが上手く動かないので
分解して確認すると、ホースがNG...。

DSCF0699[1].jpg

ポンプユニットを分解し、サブタンク(薬の瓶?)...(笑)
を外すと、ホースは劣化でバキバキ...

DSCF0700[1].jpg

劣化ホース

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ホースがどの様に繋がっているのか分からないけど
ポンプは動くので取りあえず直す...。

ホースの差し込み部分は腐っています。

DSCF0702[1].jpg

緑青を取り除くのがとても面倒...。

DSCF0701[1].jpg

モーターユニットに内蔵されている
バキュームNO/OFFバルブのホースも交換です。

DSCF0703[1].jpg

ここまで一気にやっていますので、
やる気エネルギーが、かなり消費され、
脳内からイヤイヤ物質が放出されてきました。(笑)

DSCF0704[1].jpg

ホース劣化で正確なホースの接続が不明なので
ホース接続をパズルの様に繋ぎ変え...(笑)
ついにバキュームする様に繋ぐことができました。

やる気エネルギーが無くなってしまう前に
組み上げて全部戻します。

バキュームシステムON/OFFの映像

ONすると、
ビニールのレコード盤が石の様な響きに変化!
レコードの曲りも無くフラットになります。
OFFでビニールへ戻ります。(笑)


これにSAECのアームと
高解像度でワイドレンジのカートリッジを付けて
ダイレクトカッティングのレコード聴くと
いっちゃってる音で酔うんですよね!(大笑)



posted by SoundJulia at 17:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする