トライオードの最新フォノイコライザーが入荷しましたので試聴しました。
左が前モデルのEQ6右が最新のEQ7です。
サイズやデザインは全く同じです。
EQ6は100V電源ケーブルを挿し込みますが、
EQ7は電源別となり直流電源の入力ジャックが付いております。
左が最新のEQ7 右は前モデルのEQ6
EQ6の方は四角いシールド電源トランスが見えます。
手前のタップ切り替えで(100V~240Vまで)
世界中の電源に対応するようになっています。
フォノイコ基盤の下に整流安定化電源回路が付いています。
EQ7は電源別ですので、トランスなどは無く
フォノイコ回路やリレーを動かす電源回路が付いています。
フォノイコの回路はほぼ同じですが、EQ7の方は10dBゲインUPしています。
フォノの無いラインアンプの場合、アンプのゲインが低いので
フォノイコから入力した場合、ボリューム位置が12時を超える事がありますが、
今回のEQ7は10dBゲインを上げた事で
CDプレーヤーなどのライン入力機器とほぼ同等の入力レベルとなり
ボリュームはライン入力機器より少し上げた感じで十分な音量が得られると思います。
電源の仕様変更はゲインアップでS/Nが悪くなるのを防ぐためです。
実際にレコードを再生していない無音状態でアンプのボリュームをグッと上げますと
EQ7の方がノイズが少ないです。
音質的にはEQ6もEQ7も同傾向ですが、
聴き比べるとEQ7の方が音が若干クッキリしています。
EQ6で問題なく使用できている場合は買い替えの必要性はありませんが
ボリューム位置が12時を超え2時3時と上げて聴いている場合は
EQ7へ替えるとボリューム位置が下がり
出音のエネルギー感や厚みなどが増して聴こえると思います。
全く同条件で聴き比べてみましたが
MUSASHIは大パワーでドライブ力も強力、しかもワイドレンジですので
聴き比べなければどちらでも良いかなという感じです。
TANNOY SuperRedMonitor で試聴した場合、
これ以上大きな音は必要ないというレベルのボリューム位置は
EQ7で10時、EQ6で12時でした。
MUSASHIも標準でフォノイコが付いていますので
EQ7と繋ぎ変えて聴いてみますと、出音の傾向は同じなのですが、
EQ7の方が音が整っていてフォノ別駆動の良さを感じました。
Youtubeへ動画をアップしましたので視聴してみてください。
使用機器
・レコードプレーヤー ELAC ミラコード60
・フォノイコ TRX-EQ6 AT-150
・アンプ MUSASHI (KT-150)
・スピーカー TANNOY SuperRedMonitor
下の写真をクリックするとYoutubeが観れます。
TRX-EQ7はドロドロ感モッチリ感の無い抜けや歯切れの良いクッキリした出音です。
バランス良く上下にレンジが広く伸びていますのでナローで臭い音は出ません。
低価格のフォノイコですが、高分解能で高性能、反応も良いです。
しかも定価:¥48,000-(税込み¥52,800-)(実売価格¥45,000-程度)
ダイレクトカッティングディスク、76cmマスター使用の高音質ディスク
デモ用音源やオーディオチェックディスク、
リマスター180g高音質ディスクなどの
アナログレコードが持っている独特の良さを満喫したい方の場合
お勧めのフォノイコです。
厚く太く耳当たりが良く、ゆったりモッチリ、
なめらかで大らかでモッサリした音が好きな場合は逆方向の出音がするフォノイコです。