2024年01月28日

SJ-NFRP、SJ-コレットチャック

SJ-NFRPが完成しました!
先行予約を頂いたお客様には順次発送させていただきます。

SJ-NFRPは昨年12月のブログで紹介させていただいております。

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SJ-NFRPは環境に優しい天然素材を用いたインシュレーター
SJ-SI+メタルベースと併用して使用します。
(単体では用をなしません)

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円錐の皿もみ加工は施しておりませんが、
加工を指示いただければ特注で加工いたします。(別料金)
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試作していたドライカーボン製
コレットチャック式レコードスタビライザーですが、
製品化するものと同じ仕様となるプロトタイプが完成いたしました。

現行販売中のドライカーボン製スタビライザーを
コレットチャック化して完成させております。
(製品は表面がマッドになります。)


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重量級スタビライザーを使用できない
アナログプレーヤー等への使用や(重量:約84g)
昨年からテスト中のテーパードターンテーブルシート
「SoundJulia-Ultimateターンテーブルシート」
との併用に適しております。

SJ-コレットチャック:¥25,300-(1個/税込み)

これから量産いたします。
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尚、現在SJ-CSをお持ちのお客様でコレットチャック化をご希望の場合
SJ-CSをお送りいただければ加工してコレットチャック化いたします。

SJ-CSの加工とコレットチャック部材一式
加工料金:¥17,600-(税込み)

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SJコレットチャックと
下のSoundJulia-Ultimateターンテーブルシート
(1型プロトタイプ)の組み合わせで
驚きの超高分解能、高S/N、広い音場空間...の出音へ変化しますが、
現在、テーパードターンテーブルシート製品化版の
最終プロトタイプを制作中で、更に高度な完成度を目指しております。

下の写真:SoundJulia-Ultimateターンテーブルシート

こちらは高額商品となりますので、SJ-コレットチャックと合わせた
貸出試聴で購入を検討いただけるよう考えております。
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上記も含め、当店のオリジナル製品は、
低価格でのご提供を目指して直販しておりますので
製品を入れる化粧箱にお金をかけませんので全てバルク品となります。

余談です。
KOJO製品が来月から値上げとなります。
(2月1日から新定価での販売)

昨日もArayMKUSEとDA-6のご注文をいただきました。
電源装置は¥10万以上の値上げになっておりますので
ご検討中のお客様はお急ぎください。

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2024年01月10日

テーパードターンテーブルシート実験中です。

2024年 お初のブログになります。
本年もよろしくお願いいたします。

ドライカーボン製テーパードシートへ密着させる方法の検討中です。
レコードをより良く聴きたいという自分の欲で驀進しております。(笑)

方法として考えられるのは下記の二通り
@重さで押さえる
Aコレクトチャックを利用して密着させてから固定する

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コレクトチャックはシートへレコードを密着させてから
スピンドルを締め付けて固定します。

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構造は、ターンテーブルのスピンドルへ、
穴と切れ目を入れたボルト状の物を差し込んで
ナットをツマミ化したものを手で回して締め付けて固定します。

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軽い材質でもOKなので重量は100gもありません。

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重さで押さえる方は、600g程度必要ですが、
それ以上重たくする必要もないです。

レーベル面に触れる部分はドライカーボンでも
上に載せる錘の材質で面白いように音質が変わります...。
下の写真の銀色団子はステンレス製です。

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色々試したところ、今のところの結果といたしましては、
レーベル面へ触れる材質は当店のドライカーボン製オリジナル商品
SJ-CSを加工してコレクトチャックが使用できるように加工して
シートへ密着させる方法が良さそうですから
カーボン屋さんへ加工を依頼します。

ヨーロッパ製によく使用されているフェルトシートと
ドライカーボン製のテーパードシートの密着実験をしました。

フェルトはレコード盤の鳴きが止まりませんね...。

テーパードシートへ密着させる方法は
重さでもコレクトチャックでも上手く密着できます。

下の動画を見てください。


余談です。
世界最高峰のBluetoothスピーカーで遊んでおります。

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2023年12月17日

ゲルマニウムトランジスタアンプでレコード再生、空気録音!

昨日の真空管アンプを納品し、場所が空きましたので、
ゲルマニウムトランジスタアンプと入れ替えて音出し!

オフコースのアナログレコードを再生して空気録音しました!
43年前のレコードですが、
ゴリゴリのエレキベースとドスドス来るドラム
愛の歌をまったり歌う小田和正!

掛ける曲はB面最終曲の「きかせて」
レコード最内周なので、線距離が稼げないので振幅の密度が過密!
レコード制作時のカットも
レコード再生時も高音質で、となると難しい位置ですが
良い感じで音出しできました!

下記写真をクリックで聴けます。
IMG_04325B15D (1).jpg

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2023年12月16日

オリジナルアンプで聴くスパイロジャイラ!

お客様からメンテナンス依頼で預かった
SJ-preampとSJ-6L6のメンテナンスが終わりましたので
テスト試聴時に空気録音しました。

SPYRO GYRA ココナッツ・ブリーズ(B-2)空気録音です。

機材
・ELAC  ミラコード90
・SoundJulia SJ-preamp
・SoundJulia SJ-6L6
・TANNOY SuperRedMoniter

1985年プレスのレコードですでに38年前!(笑)
80年代はデジタルのCDへ移行する直前ですが、
アナログ録音機やカッティングマシーンも高性能化しましたので
70年代のアナログレコードと比べると、
fレンジは広帯域で情報量も多く抜けの良い音になりました。

古いレコードの方が音が厚くてエネルギー感のある出音で
いかにもレコードと感じる音の物が多いのですが、
今回のレコードは、フュージョン系アルアルで、
中高域がイッチャッテル録音のレコードです。

興味があれば下記ジャケット写真のリンクをクリックして聴いてください!


81M9yUVkZSL._AC_SL1415_[1].jpg
posted by SoundJulia at 18:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月15日

杏里のアナログレコードHeavenBeach(A面2曲目)を空気録音

今日は、まったりした感じの雨降りで来客が少ないので
オーダーされたケーブル製作にじっくり励むことができて完成!
夕方、気晴らしにレコードを爆音再生して録画しました。

杏里の1982年レコードですが、ゴリゴリのベース、ドスドス来るドラム
まったり歌う杏里が印象的なA面2曲目をYoutubeでどうぞ!

下のジャケット写真クリックで聴けます。

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2023年07月16日

AT-33E

AT-33Eは、1981年製(昭和56年)のカートリッジです。

自己所有のAT-33Eを久しぶりに聴こうとアームに取り付けて音出しすると
右チャンネルから音が出ない?
接触不良を疑いシェルのお尻で確かめると右チャンネルの導通が無いので
シェルリードを外し、カートリッジ本体のピンで導通を確かめてみると
右チャンネルがオープン状態で導通がない...。😨

本体内部で断線か、コイルの断線...。
まぁ古いので仕方がないけど
どうしても聴いてみたい衝動にかられ
ネットでAT-33Eを検索すると、
ヤフオクの出品物と
サウンドピットさんの中古品がヒットした!

ヤフオクでゴミを買うよりピットさんの中古の方が良いと判断し
仕事を放りだしVW GTiでターボを利かせマッハでピットさんへ直行!

私「こんにちは! AT−33Eの中古品買いに来ました。」
坂口さん「ああ こんにちは! あれ どこにしまったんだろう...。」

店内をぐるぐる探すがなかなか出てこない...。
しばらく探し、店の淵にあるガラスケースに鎮座しているのを発見!

私「まぁこんな物買いに来る客は珍しいでしょうから」(笑)

商品は現状渡し品なので音出し確認をさせていただいた...

喫茶店の方のエアホース+マッキン+オーディオネックEVO2
EVO2の見た目、
リニアムか?と思うほどそっくりなトゥイーターが付いている...。

出てきた音は、
濃密な中音域と中低域、
高域は、耳障り良く、しなやかでやや繊細、
低域は、モッチリした感じで落ち着いている。

とりあえずの音出しなので音が出ればOKで購入!
販売価格¥16,500-

このカートリッジは1980年代の高音質フュージョンを聴く用なので
店に戻りAT-33Eの切れる高域とドスドス来る低域で聴きたいが、
とりあえず購入時の状態で試聴してみる...。

左右の出音バランスが偏って若干高域が歪んでいる...。
古いカートリッジの場合、
概ねヘッドシェルリードの接続部分の酸化被膜で
接触が悪くなっていたり、
スタイラスの汚れが原因なので早速行動!

奥がAT-33E 手前がAT-33ML OCC
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針をルーペで確認すると、レコードのカスが固着していたので
クリーニングして透明で角が立っている状態へ戻す。

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ヘッドシェルがマグネシウムなので
手持ちのテクニカのアルミシェルへ銀線リードを付けて、
真鍮ビスでカートリッジを固定する。

左がマグネシウムシェル 右がアルミシェル
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ガッチリ取り付けました。

テクニカのアルミシェルで出音がハードな感じへ持っていき
銀線で独特の高域の切れと空気感、分解能を出し
真鍮ビスで高域の照り艶、イッチャッテル感じを出します。(笑)

換装
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奥がAT-33E 手前がAT-33ML OCC
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ちなみに音は針がマイクロリッジになり
導体がOCCに変わったAT-33ML OCCの方が
音が更にキレッキレでハードでシャープです。

ビクターL1000はもう一つ上の超高分解能でハイスピード
AT-33ML OCCの様な傾向の出音です。
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レコードをトレースする針の後ろを長くして
発電コイルを付けているという超絶なカートリッジです。
ハイスピードで高分解能でキレッキレの音です。
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あまりに行き過ぎたのでノーマルなDENONを聴いてみる...。

DENONのDL-103は昔から人気商品ですが、
103は103Rの方が出音が優等生で今風、
丸針ですが高域分解能も割と高いです。

私はDL-103系はDL-103Sがお気に入りです。
特殊楕円針で針圧が軽くハイコンプライアンス
高域は60Khzまで延びているので
高分解能で高域の切れが良く空気感や残響も綺麗!
DL-103の低域が厚く高域の分解能が低い音ではなく
画像でいうと有機ELテレビの4K画像の様な高精細な出音!
AT33-ML風な出音のDENONって感じです。(笑)

手前DL-103R 奥DL-103S
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ドスドス ガシャガシャ音の野太い出音
シュアータイプ1
音がしなやかに変化したタイプ2
タイプ3の軽い樹脂ボディーと違って
どちらもアルミ製でガッチリしていて重たい。
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シュアーの針ってなんでフニャっと曲げてあるんだろう?
こちらはタイプ1
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こちらはタイプ2
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アナログは面白いでね!
カートリッジ変えるだけで幾通りもの出音へ変化します。


以下、最近の外食です。

たいち食堂
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激レア(生ですね)を自分で焼いて食べる方式
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さがみ 
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2023年07月09日

TASCAM Portacapture X8 を使用したレコード再生空気録音!

先回までの空気録音動画はSONY HDR-MV1使用の空気録音と
コンデンサマイクをスピーカーの前1mへ2本立てて空気録音しておりましたが
今回は、X8を使用して空気録音してみました。

使用して感じた事は、SONY HDR-MV1の場合
当時のカセットデッキ TC-K〇〇 でメタルテープ録音したような音に似ていて
X8の場合、TEACのC-1やC-2でノーマルテープ(TDK OD)を使用した録音の音に似ています。
高性能なデジタル録音機なのにアナログチックです。
今の時代になっても、メーカートーンを感じる事に感動しました。

今日は、ステーリーダン ガウチョ A-2をかけて空気録音
PCMリニア録音 48Khz

使用機材は
DENON DP-3000改(フルカスタム品)
カートリッジ オーディオテクニカ AT-33ML
アンプ 山水 AU−D707
スピーカー TANNOY SuperRedMonitor

ご視聴は、下記写真をクリック願います。
Youtubeの画質は4K 
ヘッドフォン使用で音は大きめでお願いします。
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2023年07月03日

BLOW UP tbm-15 アナログレコードを空気録音しました。

今回はtbm-15(1973年)のレコードです。
カッティングレベル(クオリティー)と楕円針のマッチングが良い感じです。

レコード、アンプ、スピーカーの年式、テクニカOEMのVM型(MM)で
音出し現場(店)の出音感は、当時(高校生の頃)聴いた感じより良い(笑)です。

今回は、
MIRACRD90のカーボンアームへ
当店のカーボン繊維でパイプの鳴き止めを施しました。

空気録音マイクの位置を微調整

電源装置に KOJO DA-6 安定化クリーン電源200V駆動 出力100V60Hz
ケーブルは全て当店オリジナルです。

ご視聴(試聴)は、下記写真をクリック願います。
Youtubeの画質は4K ヘッドフォン使用 音は大きめで!

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現在プレスされて新たに売られるレコードは、デジタル音源をアナログにしてレコード化するという
デジタルソフトののCDもしくはSACDで出せば良いじゃんみたいな物ですが、
マスターテープから完全にアナログ録音で、
当時最高峰の技術がl駆使されたカッティング〜プレスのレコードは
現在販売されているレコードの高音質盤より高音質に感じてしまいます...。



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2023年07月02日

SPYRO GYRA アナログレコードを聴く!

レコード再生音をスピーカーの前にマイクを立てて空気録音しました。

使用機器
安定化クリーン電源 KOJO DA-6を200V駆動 出力100V/60Hz
レコードプレーヤー ELAC MIRACRD90
アンプ AU-D707
スピーカー TANNOY SuperRedMonitor
ケーブル類、サウンドジュリア オリジナルケーブル使用

今日、朝起きると、
クマゼミが鳴いていて、
日差しが強くもう夏!!
みたいな感じでしたので
このレコードを選びました。

昼下がりに聴くには合っていると思います。

綺麗な電源で機器を駆動、スタジオモニター用スピーカー出音は録音スタジオって感じ(笑)

ご視聴(試聴)は、下記写真をクリック願います。
Youtubeの画質は4K ヘッドフォン使用 音は大きめで!

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2023年06月27日

故 菅野沖彦 録音レコードをのアナログレコードを聴く

ヤマハのレコードSESSION(1972年製と聞いております)
オーディオ評論家で有名だった故 菅野沖彦さんをエンニアとしてジニアとして採用し製作したレコード
YAMAHA「ナチュラルサウンド」を目指し菅野流のテクで仕上げられた音となっています。

オーディオ馬鹿の心を知り尽くしている音作りで
鮮度が高くベースに支えられた低域と
オンマイクで録られているハイハットやシンバルの強烈な音が印象的です。

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音出し機器
・レコードプレーヤー ELAC  ミラコード90
・プリメインアンプ  山水 AU-D707
・スピーカー     TANNOY SuperRedMoniter

ご視聴は下記の写真をクリック願います。
Youtubeの画質は4K ヘッドフォン使用 音は大きめで!

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2023年06月25日

クインシー・ジョーンズ 愛のコリーダ アナログレコードを聴く

1981年のレコードを再生して空気録音!
当時のオーディオ店で試聴した場合、
ダイナミックな音の再生ができるスピーカー以外で音出しすると
ボケた低音か音自体が破綻して、まともな音での試聴が難しい音源でした。

TVを視聴する程度の小音量なら問題ないのですが、(ショボいですよね)
ボリュームを上げると再生が難しい音源だと思います。

視聴は下記写真をクリック願います。

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2022年04月30日

半導体ディスクリュート回路プリアンプ(フォノイコライザー付き)完成!

数年かかり漸く形になりました。
これはプロトタイプ3号機で最終プロトタイプになりますのでこの後、製品化の検討に入ります。

フォノ1系統 ライン2系統 入力可能な仕様で、ゲイン調整ができます。
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金属ケースで見た目よりずっしり重いです。
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真鍮削り出しのツマミ芯へ万年筆で使用されるエボナイトを被せています。
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ジャックはセンターピンの接触不良が起こりにくいタイプを採用しています。
100V電源で消費電力3Wの省エネ仕様です。

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大きさも小型にまとめましたので、
邪魔にならないサイズ感で、ギュッと締まった精密感あるデザインとなっています。
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使用半導体は昭和のキャンタイプトランジスタでディスクリュートのアナログ回路で構成しております。
音質傾向としては、オープンデッキの出力のような鮮度と躍動感ある感じでS/N感も良いです。
フォノは、驚くほどのハイスピードサウンドと分解能で迫りますので
抜け、切れ、立ち上がりは抜群に良く、えぐる程の音数でレコードを再生します。
やかましく耳が痛い音ということではなく、シンプルイズベストを実現しておりますので
高級フォノイコによくある重厚な回路による音遣れ感がなく抜群の鮮度を感じる出音という意味です。
現代の反応が遅いスピーカーでは付いていけないかもです。

アナログ時代最後の頃のソフト
ダイレクトカットディスクや76cmマスター使用の高音質盤、テストレコード等は
デジタル音源のソフトでは聞くことができないほどのサウンドになりますので
現代のなめらかで穏やかで柔らかい腑抜けたフォノイコで聞くレコードの音ではなく
1980年代最後の最高音質なレコード再生音を目指している方にはお勧めだと思います。
当時の半導体使用でシンプルな回路構成から再生される音は
レコードはその時代に合った構成の機器で聞くのが一番かと思えてしまいます...。


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2022年04月19日

MICRO BL-91 SAEC WE407/23

店頭のマイクロBL-91を購入したいとのお申し出がありましたので
販売前に色々なカートリッジを聴いてみました...。
私個人の好みが入った言いたい放題のコメントです。

シュアー V15 Type1 
厚く太く濃くエネルギー感ある出音でぶっ飛びます。(笑)
何故か人気のTypeVをこの後聴くと細くてしなやかで女々しい音に聞こえてしまいます...。

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少し美音にしてやろうかと
ヤマハのシェルに真鍮ビス、純銀リードでセット 正当な感じではないけどアリの音!(笑)

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アルミブロックの本体はTypeUまでで、TypeVは樹脂となり音も軽い...。
M44G系だけど出音は別物で、あのチープでガチャガチャしたサウンドではない...。

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秘蔵のオールドSPU
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何も言う事が無いほどの抜けと切れとエネルギー感ある音で聞かせてきます。
普通のSPUに感じる厚く太く低域デブで分解能が低い感じは微塵もない...

分離が良く力強いゴリっとした低域に支えられ瞬発力あるスピード感!
ピアノのアタックも見事でシンバルの切れはトゥイーターが危ないかと思うほど抜け良く切れます。(笑)
ギターもバイオリンも見えるような感じの表現...
超高音質系のカートリッジもめった切りにされてしまうほどの出音です...。
この1本だけ異常なほど良い音なので手放せない逸品です。
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DL-103R
DL-103の改良品という事で入手しましたが、基本はDL-103の音
やや明るい出音となり細かい部分も再現できるが高域分解能は現代カートリッジより低い
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DL-103S
針は楕円でコンプライアンスを上げて針圧を軽くしているのでDL-103とは別物の分解能!
低域もDL-103の固まったような感じではなく、しなやかで広い感じに聞こえます。
DL-103で高域がつぶれている感じが嫌いな方には良いかもしれない...。
個人的にDENONのカートリッジはDL-305の美音が好き!
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AT-33ML OCC
下手に使うとドンシャリ音とかになり嫌いな方が多いカートリッジだけど(笑)
上手く鳴ると、力強い低域と抜けて切れる高域が爽快なサウンドとなり快音です。
特にフュージョン系には抜群の相性!
普通のアルミシェルやマグネシウム、ダンプの強いシェルだとつまらないかもです。

AT33ANVだとアルミパイプ カンチレバーになるので これより音は明るめに出ます。
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AT-37E
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ルビーカンチレバーの逝っちゃってるカートリッジ!
私が高校生の頃のカートリッジだけど今でも健在!
ゴリゴリで筋肉質で力強い低域に何処までも綺麗に伸びて抜ける高域は
金属系カンチレバーでは聴けない出音!
ハイハットやシンバルの細かく艶が乗って抜け切る音は快音!
高音質45回転やダイレクトカットのワイドレンジディスクを掛けると驚きのサウンドで仰け反ります。(笑)

調子に乗ってダイナベクターのダイヤモンドカンチレバー17DXへ付け替えてみると
Rchが死亡していた...。
SONYのXL88Dを探すも何処にかくれんぼしているのか分からない...。

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アナログ最盛期、昭和の組み合わせに感動した。
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2022年02月01日

フォノイコライザー(ワンオフオーダー品)

コロナが猛威を振るっておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
当店の場合は、巣ごもりでオーディオを楽しまれていらっしゃるお客様のご要望に応え
色々とやっております...。

今回のフォノイコですが、
現代のフォノイコではアナログ最盛期の音が出ませんので
色々なフォノイコを試して散財し、現代の物ではダメだと気が付かれたお客様のご要望で
あの頃のレコードの音が聴けるフォノイコライザーを作りましたので
記録の為、動画を撮りました。

CDとレコードで差が無い程度までゲインを上げ
カートリッジの交換で出力が変わっても
ゲイン調整で合わせられるよう
-3〜+6dBまでゲイン調整が可能なようにしました。

試聴機材
・レコードプレーヤー:ミラコード90
・フォノイコ:今回のワンオフ製作フォノイコ
・プリメインアンプ:当店オリジナル(10W+10W)
・スピーカー:TANNOY SuperRedMonitor
・ケーブル類:サウンドジュリアオリジナル

録音機材
SONY MDR-MV1 
ワンポイントマイクの空気録音です。
リニア録音ですので、ビデオカメラやカメラで撮る場合のコンプレッサーなどの調整は無いです。
ダイナミックレンジが大きい為、大きな音は大きく、小さな音は小さいですから
試聴時のボリュームは上げて聴いてください。

試聴は下記写真をクリック!

スクリーンショット (29)[1].jpg



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2021年05月01日

StereoSoundアナログレコードを試聴!

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オリジナルマスターを引っ張り出して新たにプレスしたレコードです。
必要のない音質調整を施していないソフトになりますので
ラウドネススイッチONの様な豊かな感じや現代流行りの圧縮+ブースト処理もしていません。
鮮度感があり抜けの良い音質で
テレサテンはラストコンサートになりますので貴重だと思います。

機材
・ミラコード90
・プロトタイププリアンプ
・Si2バランスパワー
・TANNOY SuperRedMonitor

HDR-MV1で撮って未編集でYoutubeへUPです。

ビデオは下記をクリック願います。





MIRACRD90
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今日、虹が出ていました。

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2021年04月27日

レコード針の針先を変えて試聴!

テクニカのVM型(MM)カートリッジは
購入時に付いている針からアップグレードとなる針も同等の針もダウングレードとなる針も
本体の取り付けに互換性があるので色々試せるんです!

今回、/丸針/楕円針/マイクロリニア針/ラインコンタクト針/シバタ針/を入手したので色々と試してみました。

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針は簡単に取り換える事ができます。
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高額な針は針先カバーが違いますが同形状です。
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MIRACRD90についているカートリッジはELACの記載がありますが
基本的にテクニカのAT440MLbですから互換性がありますので
本体ボディーを固定して針だけ変えて試聴してみました。

・丸針VMN10CB
 ガツンと来ますね!エネルギー満タンでトルクフル
 弾みまくるブリブリの低域とザクッと切れ込んでくる高域...
 Jazzでいう快音です。
 全ての楽器が前に出たがり引っ込む感じは無いです。
 キックドラムはドスドス来ますしシンバルも下の方から豪快にさく裂します。
 トライアングルも鉄の棒がゴンと当たるあたりからチーンまで元気よくでて輝きのある高域
 躍動感や音色も良くコントラスト強めの強烈なサウンドですから
 しなやかで繊細とは逆の音!(笑)
 ブルーノートやダンスリズム系はバッチリではないでしょうか

・楕円針VMN30EN
 丸針の分解能がグッと上がった感じで音はやや細かくなります。
 丸針の切れ込む感じが斧や鉈だとするとこちらは刀(笑)
 スパッとよく切れる感じが爽快です。
 シンバルのシャリーンも綺麗に輝き
 アコギの弦も立ち上がります。
 低域のトルクは丸針から落ちますが
 エコー等の感じが分かる様になり前後感も出てきます。
 フュージョン系は抜群ですから
 YMOやカシオペア、シャカタク、ボブジェームス等の類はノリノリで聴けます。

・マイクロリニア針VMN40ML
 更に分解能が上がり細かい描写感が出て極端な感じが減りました。
 切れ味はカッターナイフって感じでシュンと切れてしまいます。
 トルクとエネルギー感は減り微細な音も再現されてきますので
 エコーとか空間とか前後感等の再現性が上がり
 切れの良いHiFi系サウンドになってきました。

・ラインコンタクト針VMN60SLC
 微小な音も拾い繊細でワイドレンジでしなやかな感じまで出てきました。
 デジタルでいう所のハイレゾ、SACDみたいな感じです。
 丸針で派手に鳴っていたトライアングルの音は叩く音よりチ〜ンという響きが多めです。
 エネルギー感やトルク感が減り丸針の暴力的な感じは無く
 行儀よく色々な音が聞こえてきます。
 別の物で例えると
 丸針や楕円針が葛飾北斎の荒れ狂う「神奈川沖 浪裏」だとすると
 ラインコンタクト針は波打たない湖面に逆さ富士が映る綺麗な写真の様に穏やか...
 残響や空間の表現も匠ですし細やかな音も拾い奥行き感も出ますので
 クラシックの高音質録音盤などを聴く場合は良いと思われますが
 ブルーノートやダンス系はノリが悪くて面白くないです。

・シバタ針VMN50SH
 上記ラインコンタクト針に艶と輝きが乗り超微細な繊細感がホントに若干落ちた感じの出音

MIRACRD90のカートリッジの針はマイクロリニア針で針圧は1.4g
今回試聴したマイクロリニア針は2.0g
同じ針先でもダンパーが違うのか針圧が違いますので出音も若干違いがあります。
MIRACRD90付属の純正の方がやや美音系で出音がシャキッとしています。

MIRACRD90は基本的にハッキリクッキリでダレ感のない高分解能サウンドですが
今回、色々な針先を試しますと、楕円針に変えて聴いた場合
十数年前の試聴機 MICRO SX-8000+ハイスピードイナーシャを
100Kgはあるベースへセットして
アームはSAEC SW-506/30へテクニカのMC33Eを付けて音出ししていた頃の
逝っちゃってる音に似て楽しい感じです。

私の感覚ですがアナログらしい音を楽しむ場合は
楕円針までが面白い出音で音色も豊かで表現もよく聞こえます。
先が細い針の場合は分解能が上がり細かい部分の再現が出てきますが
躍動感や音色が薄くなり高級なCDPで聴いている様な感じに近い出音に感じます。

針を変えただけで音が激変するのがアナログの面白いところですよね
針先は直ぐにホコリが付きますので片面聴いたら掃除をしています。

レコードプレーヤーは
フォノケーブルやフォノイコ、置き場所、ターンテーブルを回す電源なども弄ると
コロコロと音質が変化しますので
音の入り口となる機器としては一番弄りがいのある機器だと思います。

カクテルオーディオのX35にはフォノイコが付いていて
レコードの再生が可能で聴きながら録音もできてしまいます。
この内臓フォノイコと内臓アンプで聴くと
高S/Nでウルトラハイスピードなサウンドで笑えてきます。
録音も192KHz/24biで録音しますと差が分からない程に上手く録れて
録音した音源をCD-Rへ簡単に焼けますので何だか良い時代だなぁと思えます...。

レベルメーターを見ながら録音していますと
学生時代にレコードをノーマルのカセットテープへ録音して高域落ちした場合
奮発してメタルテープを買って録り直したりしたことを思いまします。
社会人になりナカミチの1000ZXLを手に入れ同じように試すと
ノーマルテープでもシンバルの音がダレない事に驚き
メタルテープではピークメータがガンガン振っていても意外に録れてしまう高性能に驚きましたが
現代のX35の録音能力には敵いません...。

posted by SoundJulia at 17:19 | Comment(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月06日

ドライカーボン製ターンテーブルシート

当店オリジナルのドライカーボン製ターンテーブルシートです。
最近はアナログ流行りなので改めて動画をUPしました。

ミラコード90へ載せています。
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こんな感じでの試聴です。
レコードプレーヤー ELAC ミラコード90(純正カートリッジ)
アンプ トライオードMUSASHI(内臓フォノイコ使用)
スピーカー TANNOY SuperRedMonitor
電源は100VタップへKOJOのフィルターを入れております。
ラックはサウンドマジックのキャスター付き安物です。

ご試聴は下の写真をクリック願います。

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いかがでしたでしょうか?
ドライカーボン製ターンテーブルシート4mmへ替えると
現場ではモサモサしない締まった低域へ変化し
全体的な出音も高精細な感じになり
音が出ている時のS/Nも良好に聞こえています。
ご来店いただければいつでも試聴可能です。


話は変わります...。
先日納品した中電カートリッジ
現在ご使用中のナガオカ製品の(右側)オーバーハングへ合わせました。

ナガオカの方が和風でしなやか
中電は弾むような躍動感で聴かせます。

どちらも1万円台で買えるMMカートリッジですが、
高額なMCカートリッジでは聴くことが出来ない楽しい出音です。
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ナガオカ
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中電
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最近の外食
かつ鍋定食 「マイウ〜です。」(笑)
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究極名古屋ダシ味の卵とじ(笑)
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焼き魚ランチ
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卵とじうどん
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posted by SoundJulia at 16:41 | Comment(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月10日

アナログレコードを聴く

完成したSJ-6BQ5の動作チェック&初期エージングで今日もレコードを聴いています。
で、先日は、オフコースLIVEのレコードで、
キレッキレのドラムソロがある音源でしたが、
今回はパーカッション、「ドォ〜〜ン」「パンッ」ときます。
ダンピングファクターが10以下の真空管アンプで
低域ドライブと低音の締りはどんなものかとコメントが来ましたので
今回、必殺のレコードをかけます。

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1981年のデジタル録音、CDプレーヤーは1982年から販売開始です。
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アナログマスターよりダイナミックレンジが広いPCMで録音限界まで入れたと思われます。
個人的にはこんな音源をよくもアナログレコードへ落としたもんだと...。
小型スピーカーやトールボーイ型、低能率スピーカーでは再生が難しい音源となります。
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チェレンジャーの方はCDも発売されていますので
レコードかCDを購入してご自分のシステムで鳴らしてみてください。
今回かけたのはside2の1曲目です。

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posted by SoundJulia at 14:55 | Comment(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月20日

Miracord90 ゲルマニウムフォノイコ SJ-6BQ5

Miracord90からゲルマニウムトランジスタ使用のフォノイコを通し
当店のSJ-6BQ5真空管アンプでTANNOY SuperRedMonitorを鳴らします。

Miracord90 定価:¥462,000-  実売:¥346,500-
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管球王国92号に試聴記事あります。
DSC01727[1].jpg

高評価です。(^^♪
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ロゴプレートをドライカーボンで製作しました。
材質は、アルミからドライカーボンへグレードUP!(笑)
彫って色を入れましたので高くつきました...。
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分解能の高いMiracord90レコードプレーヤーを使用して
古いゲルマニウムトランジスタのフォノイコでリアカーブのイコライジングを掛け
ビンテージ球を使用した真空管アンプSJ-6BQ5と1980年代のSuperRedMonitorで聴きます。


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昨日まで超高S/Nなデジタルアンプで遊んでおりましたが
今日は今まで通りに戻しその差を楽しんでおります。
出力管にEL84/6BQ5を使用した真空管アンプのSJ-6BQ5
鈍さの無い爽快かつ弾ける音でJazzを聴くと気持ち良いです!(^^♪

posted by SoundJulia at 16:04 | Comment(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月19日

レコードをデジタルアンプで聴く...

CFへワンオフ製作を依頼してオーダーしたバランスプリ
オーダーされたユーザー様がしばらく使用したのでメーカーへ点検を依頼...。

点検整備完了で店の方へ送られてきましたので試聴
鉄筋コンクリートの基礎かと思える様なド安定で揺るぎない低域
上まで素直に伸び切るワイドレンジかつ高分解能なサウンド...。
点検時、メーカーによるクオリティーUPが図られたのでS/Nが向上していました。

長く聴くと耳に残るので1日の動作確認後、撤収して梱包。(笑)

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先日のミラコード90からデジタルアンプに繋いで試聴してみました...。
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TEAC AI-501DA 
2012年頃の製品ですが、
当時、見た目がカッコ良いので音を聴く事なく購入(笑)
PC用のUSB DACのつもりで購入した機器です。

今見てもPRO用に似た外観デザインがイケています。

デジアンですが、電源はトロイダルトランスでボリュームも一般的な可変抵抗式
デジアン本体はティアック製ではなくABLETEC社のALC0180 Dアンプ
音質的にはタイトで抜けと切れが良くスパッと来る爽快な出音!
肉厚感やしっとりした滑らかな感じは殆ど無い感じ...(笑)
聴感上のレンジは広いのですが、基本的に引き締まっている音なので
低域過多のソースでも低域感はドムドムしない感じで下がります。

このアンプの場合、フォノ入力は無いので
トライオードのTRV-EQ7:¥48,000-を使用してライン入力で試聴しました。

ドラムスの音などはビシバシと耳に突き刺さる程のアタック感で聴かせます。
鈍いところは全くなし(笑)
ドライな抜けっぷりの爽快な出音です。

柔らかで滑らかで優しい音が好きな方にはウケないと思いますが
モニター的なサウンドが好きな方にはウケると思います。

100V電源をKOJOのDA-6から供給して再試聴すると
出音の質感がグッと向上し、高分解能に変化しているので
突き刺さる感じが辛くない切れ感に聞こえます。

アナログを色々試しても鈍くてトロトロの音になってしまう場合
こういう感じで聴くとサクッとしてテンションの高い音になると思います。

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USB接続でPCへ専用ドライバーをインストールして聴くと
高音質な出音で楽しめるというアンプなんですが、
ドライバーをインストールできないカクテルオーディオに繋いだら反応するのか?と思い
カクテルのX50DとUSBで繋いでセッティング画面で確認すると認識しました。
ちゃんと音も出て抜けとキレの良い爽快な音で聴けました。

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SONY TA-F501で聴いてみます。
S-master PROのフルデジタルアンプです。

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機器のS/Nが良いのでボリュームは無限大の上が-92dB
高能率のスピーカーを繋いで音楽を再生していても
ボリューム最小位置近くの場合、音は聞こえません。(笑)
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最大ボリュームは0dBを超えて+23dB (アナログ入力に時に役立ちます。)
S/Nが良いのでフォノ入力で0dBでも「シー」「サー」ノイズは聞こえません。(笑)
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13年前のアンプだからかテープ入力も付いています。
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フルデジタルアンプにフォノ入力が付いていてイケてますよね!
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音場補正では国産の高級品でアキュフェーズのDGが有名ですが
このTA-F501には専用マイクが付属されていて音場補正ができます。
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リスニングポイントで周波数特性をフラットにするか
SONYのリスニングルームの特性にするか選べます。
今回は補正無しで試聴します。
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シャーシも高剛性で、電源も専用電源を作りS-masterPROまで大盤振る舞い
電源が上段にセットされS-masterPROはシャーシ直付けでシールドされた引き回しの無い構造
トランジスタアンプに存在するクロスオーバー歪も低域の位相遅れも無いアンプ(笑)

球と石のアンプで聴きなれた耳で試聴...
電源を壁コンセントから供給して聴くと想像されるSONYの音
KOJOの電源フィルタを通して聴くと透明感が向上して抜けや切れが良くなり
fレンジも広く聞こえて音がぶっ飛んでくる感じになります。
更にKOJOのDA-6から完璧な正弦波交流の電源で供給すると
出音の質感は向上して高分解能で美しい音になりました。
スピード感というか反応の速さはピカイチで切れるという感じより
瞬間に立ち上がって瞬間に立ち下がる感じ...。
何だか聴いた事の無い様な素早さです。

レコードの溝にホコリが入って通常「プチ、パチ」聞こえる様なノイズは
油を引いてアツアツに熱したフライパンへ水を一滴入れると
瞬間にはじけ飛ぶような感じの反応に似てダレた感じは微塵も無いノイズ音!
鈍いアンプの「ボス、ボスッ」「ブチブチ、ボン」とかの様な音になりません。

ある意味気持ち良くてある意味宇宙人サウンド!(笑)

低域の位相遅れが無い為か、
キックドラムやスネアのアタック音などは少し違和感がある様に聞こえます。
一言で言うとパルス音の様に余韻が無く痩せて聞こえる様な感じです。

この辺りの特徴を開発時の技術者は理解している様で
従来のトランジスタアンプの位相遅れ特性を再現する補正が可能となっています。
(いわゆる改悪補正して従来の出音に近くする)
低域の出音に違和感を感じた場合は、補正を掛けて聴ける様になっています。
補正して聴くと聴きなれた出音の感じになり
純粋無垢の汚れ感の無い音が少し汚れて聞こえシンバルの倍音も違って聞こえます。
しかし、なぜか音楽性とタメみたいな要素は掴めるようになります。

ボディーは丈夫ですが、更にメタルベースで対策して聴くと(DA-6+メタルベース)
当時の定価:¥89,000-のアンプと思えない様なクオリティーになりました。

つまりTA-F501:¥89,000-のアンプへ
DA-6:¥390,000-の電源
1個:¥15,000-のメタルベース
Ultimate電源ケーブル2本:¥200,000-を使用です。(爆)
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そういえば過去にケンソニック(アキュフェーズ)のE-202プリメインを所有していた時
低域補正できるスイッチが付いていました。

TA-F501は低域の位相がズレないから今までのアンプの様に
わざと位相をずらして低域の違和感を無くすことが出来る様に考えました。

E-202の場合は、ダンピングファクターが大きいから球のアンプの様に
小さいダンピングファクターに切り替えて
ふくよかな低域にできるというものです。

この場合、スピーカーのエッジがロールエッジ等
重低音まで対応するスピーカーの場合は
ダンピングファクターが高いノーマルで聴いた方が良くて
下げると低域が出るというより混濁感が増して汚れた感じに聞こえました。

スピーカーコーン紙の外周がエッジになっている様な古いスピーカーの場合は
ダンピングファクターを下げた方が音が硬くならない感じに聞こえましたので
このアンプが製造された時より古い球時代のスピーカーには有効なスイッチでした。

DSC01686[1].jpg

アナログ時代からCDが出現したデジタル時代に入ると
CDの音に違和感がありましたが、何年も聴いていると慣れてしまいます。(笑)

最近は私も含めたオッサン達がレコードを聴きますから
再びアナログレコードが熱い時代となり新たにレコードもプレスされたりしますが
今、改めてレコードを聴くと
CDにもハイレゾ音源にもない新鮮で楽しい感覚があり面白いです。

音源もアナログからCD〜ハイレゾ(DSD)、又はオープンテープやカセット
アンプ等も、球、石、デジタルなどが混在しています。
面白いと言えば面白い時代ですが悩みも多くなりますよね...。

若いころの学生時代など、
音楽を多く聴いていた時に近い組み合わせが落ち着いて聴ける音になる感じもします。
音は見えないだけに耳(脳)で感じるオーディオは面白いです...。



posted by SoundJulia at 15:14 | Comment(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする