実験:壁コンセント vs オーディオ専用電源 - 音質比較
今回の実験では、オーディオ機器の電源環境による音質の違いを検証します。
具体的には、以下の2つの電源供給方法における出音を比較試聴します。
- 壁コンセントからの給電: 一般的な家庭用コンセントから電源タップを経由してオーディオ機器に給電。
- オーディオ専用電源からの給電: 専用ケーブルで引き込み電源タップからオーディオ機器に給電。
実験方法
- 音出し機器: CDプレーヤー、プリメインアンプ、スピーカー
- 電源変更: CDプレーヤーのみ、電源供給方法を上記1と2で入れ替えて比較
- 録音方法: ノーカット未編集、フィルター類一切なしのリニア録音
一般的な壁コンセントからの電源供給
一般家庭では、オーディオ機器を含む電化製品は、通常、壁コンセントから電源供給されます。
この電源は、家の分電盤内の分岐用20AブレーカーからVVFケーブルで配線され、
天井や壁を経由して部屋の壁コンセントに到達します。
オーディオ専用電源について
オーディオ専用電源は、メインブレーカーを通る前の部分から専用ケーブルで
オーディオ機器設置部屋まで直接引き込みます。
これにより、他の家電製品からの影響を受けにくい、より安定した電源供給が可能となります。
当店では、導体太さ14sqまたは22sqの静電シールドケーブルを使用し、
オーディオ専用分電盤を設置する方式を採用しています。
多くのお客様が10回路から12回路程度の構成を選ばれます。
また、分電盤を構成するボードには、ドライカーボン製もご用意可能です。
音質への影響
電源環境を変更しても、一般的に周波数特性や歪み率などの測定上の数値は大きく変化しません。
しかし、人間の聴覚では、音質の変化を明確に聞き分けることができます。
この現象については、「プラシーボ効果」という意見もあります。
しかし、人間の聴覚は、鈍感な部分と驚くほど敏感な部分を併せ持っています。
今回の動画では、編集やフィルター処理を一切行わないリニア録音で、
電源環境による音質の違いを客観的に記録します。
補足事項
- オーディオ専用電源の導入は、音質向上だけでなく、オーディオ機器の性能を最大限に引き出す効果も期待できます。
- 電源ケーブルや電源タップなど、電源環境を構成する要素も音質に影響を与える可能性があります。
空気録音しておりますので、店内の音場も拾っております。
ご試聴は、カナル型イヤフォン、ヘッドフォンをご使用願います。
スピーカーでの試聴はあなた様の部屋の音場と混ざり正確な判断ができないと思います。