2021年12月13日

マンション音響工事 その3(完了)

工事が完了し、引き渡しとなりました。
最初から見る場合は下記リンクをクリックください。

リスニングポイントからスピーカー側の壁を見る...。
プラスターボード+壁紙の「ボコボコ」壁(笑)は補強し、ブラックウォールナットで凸凹処理し
反射と拡散を良好にいたしました。(壁厚は8cmになり叩いてもボコボコ音はしません。)
左側の扉もブラックウォールナットの凸凹でつなげて扉の響きと見た目を改善しました。
ボードの間に見えるコンセントは、オーディオ専用配線で単独に引いた電源へ
当店オリジナルの超剛性壁コンセントBOXを取り付けました。
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天井は全面を音響処理構造にして開口部をカルム材で塞ぎチューニングいたしました。
通常、何も処理していない普通の天井の場合、下から叩くとボコボコ音がしますが、
吸音材とカルム材で閉塞し、イメージとしては、バカでかい音響ボード化して対処しました。
床と天井との平面反射も結果が悪くなりますので、写真のサンを置きならべてランダムに反射させることで
濁りのない澄んだ響きとなる様にチューニングいたしました。
このサンのおかげで、開口部を塞いだカルム材は見えなくなり違和感はないです。
照明を上げていますので点灯すると隙間から光がこぼれるようになっております。
スピーカー上面は斜めの反射パネルを付けています。
白い壁は全て音響本漆喰で仕上げてあります。
斜めパネルの内部に照明を埋め込んで間接照明化しましたので、照らすと癒される感じに淡く明るくなります。
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ダイニング側からリビング側を見る

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ソファーを置いて聴くリスニングポイント側を見る
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縁切り構造の上げ床 
スピーカーを置く側と聴く側で縁が切れていますので、
スピーカー側の床をコツコツ叩いても聞く側の床に振動が来ません。
無垢板のフローリングと、その下の構造で極厚となっておりますのでフニャフニャ感は全くありません。
コンクリートの躯体から造作して下階へ振動が伝わらない様に仕上げてあります。
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無垢板のフローリングが豪華で良い感じです。
繋がっているように見えていますが匠の大工技で縁を切っています。
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スピーカー上面となる部分へ造作した斜めボードとスピーカー背面の凸凹壁
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質感や見た目はこんな感じ、壁厚は8cm程となっております。
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動画を撮りましたのでご覧ください。
Bluetoothスピーカーでの音出しですが、恐るべき音質となっております。

・スピーカー B&W T7
・SONY ウオークマン(安った)

キッチンで話をしている業者さんの声がコモルことなく聞こえています。
マンションのリビングダイニングで何も置いていない場合、響き過ぎてワンワンしますが
既にそういう感じが無く整った音になっていると思います。

録画はiphone7
色々と録画したのですが、著作権の問題でカットされましたので
結局短い時間のボーカル動画しかありません...。
後半、カーテンを閉めて良い状態にしますので前半と音質が変わります。








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2021年12月07日

マンション音響工事! その2

工事はどんどんと進んでいきます!

壁に塗る漆喰の塗り方を検討しております。
漆喰は本漆喰で城に使用する本物で、カーボン繊維やおが屑などを配合して音響漆喰化します。

下の写真は塗り方の検討なのでプラスターボードに塗っておりますが、
音響的な確認は、合板に漆喰を塗りスピーカーに両脇にセットしてどのような音になるのかを
事前に確認しております。
当店に使用されている漆喰も全て同じですのでご来店いただければ体験できます。

カーボン繊維を入れると塗った時はグレーになりますが、乾くと白くなります。
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こちらは私の自宅の壁、私と妻で好きなように漆喰を塗りました!(笑)
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お客様宅の天井吸音装置ですが、開口部から断熱材を吸音材にして詰め込みました。
この状態でも、この部屋で会話すると、すでに部屋の響きに変化が現れた事が確認できます!
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リズニング側から見るとこんな感じです。

開口部はカルム材で蓋をして天井一面が吸音装置となります。

奥の方の天井から斜めにボードが取り付けてある部分の下にスピーカーを置きます。
これは90度のコーナー部分を無くす事と、この部分にも漆喰を塗り反射反音の対策をする事と
リズニング側から見ためを良くするための造作で、間接照明も埋め込みます。

まだ天井と床が平面で向かい合いますから、
平面反射を拡散させて部屋の見た目も変えるディフューザーを天井一面に造作します。

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上の写真で合板が張ってありますが、木毛板の上に合板を張り、剛性を上げボコボコ響かない壁にして
更にその上にブラックウォールナットの凸凹板を張り付けて反射と拡散する様にいたします。
この時点の壁厚は6cmとなっています...。
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このブログを書いているころには、スピーカー背面壁が完成して、天井ディフューザーも付いて
天井開口部はカルム材でクローズしてあると思いますので、またレポートします。
posted by SoundJulia at 11:38 | Comment(0) | マンションの音響対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月04日

マンション音響工事! その1

長年住んだ部屋をすべて一新します。
水回りも全交換し、音楽を聴く部屋の音響まで考え
高層マンションをリフォーム(リノベーション)しております。

現在、部屋の内部を解体しています。

以下、オーディオ的な音響改善部分のみ抜粋します。
音響的に悪さをする部分は、壁、床、天井、窓などの六面全て(笑)
オーディオ機器をセットするリビング全景
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見る方向を変えます。
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リビング側からダイニング側を見る
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見る方向を変えて眺める
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リビングの中からスピーカーを置く壁を見る...。
グレーの壁はすでに施工した木毛板です。
木の細切り繊維をセメントで固めた板で、重くて丈夫、湿度調整効果と断熱効果もあります。
この上に米松合板を重ね張りします。
左端のドアも薄くて響きますので対策して右の木毛板の壁と同化させます。
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プラスターボードのボコボコ響いてしまう壁の剛性をUPさせてボコボコしないようにするための対策です。
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壁のコーナー部分から見る(造作途中)
既存のプラスターボード壁へ更にプラスターボード+木毛板を張っています。
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この木毛板の上に下の写真の合板を張り、
更に凸凹したブラックウォールナットを張り付けて完成させます。
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リビングの天井内部を確認するために開口
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覗いてみる
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現在は、どのような部屋でも同じような構造で天井が吊り下げられていますが
この軽量鉄骨とプラスターボードの空間が太皷化してボンついて濁りのある響きとなるため
天井に1200x1200の開口部を作り、その開口部から吸音材を充填し、
開口部を防ぐ部分へ超高性能低域吸収ボードをはめ込み、天井空間を利用した低域吸音室へ作り変えて
ボンボンと響く天井を改善するとともに、低域の処理を行う構造とします。
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こちらはダイニング側
こちらも構造は同じですので、響きを考慮した構造にしたいと考えております。
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キッチンの上は天井が下げられているので壊した隙間から内部が見えますが
基本的に同じように吊り下げられています。
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床はコンクリートの躯体が出るまで残部剥いでおります。
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このコンクリートの床へ無垢材のフローリングを張るのですが、
スピーカー側と視聴側と縁切り構造で作り込んでスピーカー側は床を高剛性にして厚く作ります。
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現在の電源(分電盤)はこんな感じ、1個空いているブレーカーがありますから
下の赤いレバーのある回路から全て右へずらし、
メインブレーカー部分に一番近い赤いレバーの付いたブレーカーを空けて
ここへオーディオ専用回路のケーブルを部屋から分電盤まで入線して専用電源とします。
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リビングへ付ける壁コンセントはこれ!
ドライカーボン+メタルベースが付いたコンセントBOXを垂直の壁へ付けれるようにした
壁コンセントBOXです。
DSC02254[1].jpg
続く...。
posted by SoundJulia at 17:23 | Comment(0) | マンションの音響対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする