2025年06月06日

DIATONE DS-10000 Klavier

1985年、わずか300セットのみが受注生産された幻のスピーカー、
ダイヤトーン DS-10000 Klavier
オーディオ全盛期を代表するDIATONEの最高傑作と名高いこのモデルですが、
DIATONE製品にお約束のウーファーエッジ硬化は避けられません。
そこで今回は、この硬くなったエッジを軟化処理し、
DS-10000 Klavier本来の音を蘇らせる為のメンテナンス開始です。

記憶に残るのは、いわゆるリアルなHi-Fiとは一線を画す音でした。
それは限りなく美しい高音域が特徴の「美音系」で、
まるで空気まで澄み渡るようなクリアな出音。
特に八神純子さんのハイトーンボイスやピアノの音は、
まさに再生芸術と呼ぶにふさわしい美音の世界を奏でていました。
上手く復活して記憶の通りの美音を奏でてくれるのでしょうか?

DSC04460[1].jpg

ピアノブラック仕上げのエンクロージュア
DSC04461[1].jpg

多段絞り形状で最大の硬度、DUDダイヤフラムはボイスコイルと振動板が直結構造
砲金製削り出しのフレームです。
DSC04465[1].jpg

ミッドもDUDと砲金製削り出しフレーム採用
DSC04463[1].jpg
ウーファーはカーブドハニカムコーン
DSC04462[1].jpg

固着しておりましたが、上手く外せました。
DSC04466[1].jpg

こちらも、ビクともしませんでしたが、外れました。
中の吸音材やネットワークの固定などを見ますと、
試行錯誤された結果の構造で手仕事で組み立てられている感じです。
DSC04467[1].jpg

ユニット周りのピアノ塗装がバリッと剥がれるのが嫌なので気を使いました。
疲れたので今回はここまでです...。
posted by SoundJulia at 12:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック