前回までで終わらないのがオーディオの醍醐味です!
分電盤取り付け時に22sqの極太CV-Sケーブルが不足していたため、
14sqのケーブルで分電盤までの幹線を配線しました。
その後、ケーブルメーカーから22sqの在庫が確保できたとの連絡があり、
お客様にご連絡してケーブルを交換することになりました。
上:22sq 下:14Sq
しかし、先に接続した14sqのケーブルを外すのはもったいないという話になり、
並列接続にして抵抗値をさらに減らすことにしました。
結果、幹線は合計36sqという前代未聞の太さになりました(笑)。
お客様のオーディオルームはややデッドな音響特性だったため、
メリハリ感と高域の立ち上がり、抜け感を改善するために、
分電盤の30Aブレーカーの固定ビスをSUS製キャップボルトで留めたのですが、
幹線ケーブルの施工前に試聴したところ、中高域にキンキンするような響きが感じられたため、
SUS製ビスを中低域に厚みが出る鋼材製ビスに変更しました。
中高域の重心を下げてバランスを調整したところ、
音質が改善され、幹線ケーブルを太くする必要があるのか?と感じるほどでした。
しかし、予定通り幹線ケーブルの並列接続工事を実施し
音出しの結果、お客様も私も言葉を失いました(笑)。
しなやかさと秘めたエネルギー感を感じさせる、広々とした音場。
クセがなく聴きやすいのに、高解像度。
うるさくないため、ついついウーファーが限界地点まで音量を上げてしまうほどでした(笑)。
この時点で素晴らしい音が出ていましたが、
1時間、2時間と聴き込むうちに、どんどん音がこなれて良くなっていくのが分かりました。
3日ほどは音が大きく変化し、約1週間で変化は緩やかになりますので、
4月に改めてお伺いして音を確認させていただこうと考えております。
お客様はオーディオ仲間が多く、
今日以前の音を聴かれているはずですので、次回訪問された際はきっと驚かれると思います。
それから、バイオリンとビオラのハーモニックシステムにチェロを追加した音を聴いたのですが、
音像定位と抜群の音場感で、演奏している場の空気感まで感じられ、実にリアルでした。
オーディオスピーカーをオフにして弦楽器の音量を上げて聴いてみると、
コントラバスがなくても音楽として成立するほどの素晴らしい音になっていました。
色々試聴すると下の方が足りない感じに聞こえる音源もあるため
コントラバスも購入して追加してみようという事になっています。
弦楽器のみでの音出し音は、びっくりしちゃうほどの出音感です。
当店もチェロやコントラバスを入れて弦楽器のみを使用した音出しをしたいと欲が出ています。(笑)