2024年10月22日

名品再生 JBL4343B その2

奥へ外れて空転している鬼目ナットを外す為、
ウーファーの穴から腕を突っ込みウォーターポンププライヤーで
何とか鬼目ナットを固定してもう片方の手でドライバーを回しバッフルを外しました。

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爪が曲がっていた鬼目ナットの爪を起こし接着剤を付けてエンクロージュアへ打ち込みました。
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外したドライバー2420とトゥイーター2405 錆て粉吹いています。
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トゥイーターのホーンを外すと振動板に細かな鉄粉が付着しています。
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こちらも
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ホーンのセンター部分を固定しているビス
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本体内部にシミがついています。
周りが錆びていましたので結露して水分がしみ込んだ感じですかね?
寒い部屋で暖房を利かせると冷たい金属部分が結露します。
これを40年ぐらい繰り返すとこうなるのか?
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綺麗に見える振動板も少しクリーニングするだけで綿棒が黒くなります。
鉄粉と汚れですが小さな鉄粉は磁気で吸引されて振動板に残るので振動板を外して取り除きます。
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磁気ギャップにも鉄粉が入っていましたので取り除きました。
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入力ターミナル
メッキ、鉄、ラグ、酸化被膜でおおわれる接点満載で見ない方が良い構造ですが、
これがあの音を生むんです。(笑)
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接触する接点部分を綺麗にしました。
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あの菅野氏が075のこの部分を銅線で直結構造にして「音が変わった」と言っていた事を思い出します。
私も試しましたが(笑)直結にした場合、しなやかで高分解能になりますが切れ味は後退します。
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ダイヤフラムのボイスコイルリードをハンダ付けするラグ
ラグのこの部分へ鉄ビスで導通するので輝くまで酸化被膜を取り除きます。
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ビスもこんな感じで酸化被膜で白くなっています。
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粉吹いていましたが、綺麗にしました。
クリーニング後の入力ターミナルは輝いています。
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2420ドライバー
スポンジは加水分解で劣化、ボロボロ
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朽ちたスポンジが振動板に乗っています。
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振動板を外す前に細かな汚れを落としました。
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振動板を外すと細かな鉄粉がいっぱいありますので
粘着テープで引っ付けてすべて取り除き
磁気ギャップに入っている鉄粉も取り除きます。
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2420はリードが付いているので
トゥイーターよりさらに接点が多い!
全部酸化被膜を取り除きクリーニングします。
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加水分解していたスポンジを剥ぎ取りました。
ネチャクソで汚れるんですわ...。
新規で同じように吸音材を作り直します。
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腰と背中がめちゃくちゃ筋肉痛です。(笑)
定休日も頑張って作業して一気に仕上げ試聴したいと考えております。
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4344ぐらいまでの43系は針葉樹林「米松」が多用されているので匂います。
部屋にあるだけで、何となく永谷園の「松茸の味お吸い物」に近い感じの良い匂い
自分が所有していた時に妻から「JBLは芳香剤の様な匂いがする」と言われていました。

力尽きましたので今日はここまで...。
posted by SoundJulia at 22:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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