GW中に何故か試聴デモが多かったエアパルス A100とELAC DCB41ですが、
検討すると言われたお客様から注文を頂きまして4セット納品が完了いたしました!
今回のブログはケーブルの修理...。
「御社で購入したものではないのですが修理をお願いしたいと...」
スピーカーケーブルのYラグ断線ということなので拝見させていただいた。
物はサウンドトレール社のスピーカーケーブル
プラス(赤)側 Yラグの根本でダランダラン...
熱収縮チューブを剥いでみると同軸ケーブルが3本出てきて
細い1本だけ辛うじてつながっている状態...。
同軸ケーブルでスピーカーケーブル?意味がわからないのでマイナス側を剥いで接続を確認
単線の同軸ケーブル1本と撚り線の同軸ケーブル2本の芯線だけ使用して導体としている
収縮チューブを剥いでみるとスナーケーブル!
ケーブルのストレスが掛かっていない辺りまで切断して最短で繋ぎ直します。
切断して外したYラグ
幸いハンダ付けされていて圧着していないので再利用できます。
元の製品と同じ様にYラグ端子をハンダ付けしました。
熱収縮チューブを被せて修理完了です。
左がオリジナル 右が今回修理したYラグ端子
以下個人的見解
この同軸ケーブルの芯線部分を導体で使用するとスピーカーケーブルの導体としては細いので
太くて固くて重いケーブルですが、胴体が細いのでダンピングファクターは上がらない...。
メーカーとしては、この線材の持つ音を活かす為、この様な作りにしたと考えられますが
本来スピーカーケーブルとして使用するケーブルではないし
単価が高いケーブルなので勿体ない感じがします。
通常、同軸ケーブルやシールドされているケーブルをスピーカーケーブルで使う場合で
シールドを使わないシールド両側開放で芯線だけ信号を流すと音はボケ気味に聞こえます。
このケーブルの場合、
銀の音が耳障りでわざとシールド開放にして細い芯線だけ使用し
ダンピングファクターをわざと悪くして低域と高域にアクセントを付け
音を緩くチューニングたかどうかは?
製作する人が違うと考え方も音の好みも違うので
何が、何処が、どの様に良いと考えて作り込むかが違ってきますから
メーカー毎に全く違うケーブル構造になるんだと感じました。
その他
RCAラインケーブルの動作確認依頼もお請けしました。
短いケーブルはグランド側が2本とも導通なし
長いケーブルはホット側が1本導通なし
青いケーブルはOK
見た目はしっかり作り込まれていますが
何処で切れているのか外れているのかは分解しないと解らない...。