2024年05月24日

サウンドトレール ケーブル修理

GW中に何故か試聴デモが多かったエアパルス A100とELAC DCB41ですが、
検討すると言われたお客様から注文を頂きまして4セット納品が完了いたしました!

今回のブログはケーブルの修理...。

「御社で購入したものではないのですが修理をお願いしたいと...」

スピーカーケーブルのYラグ断線ということなので拝見させていただいた。
物はサウンドトレール社のスピーカーケーブル

プラス(赤)側 Yラグの根本でダランダラン...
DSC03853[1].jpg

熱収縮チューブを剥いでみると同軸ケーブルが3本出てきて
細い1本だけ辛うじてつながっている状態...。
DSC03855[1].jpg

同軸ケーブルでスピーカーケーブル?意味がわからないのでマイナス側を剥いで接続を確認
単線の同軸ケーブル1本と撚り線の同軸ケーブル2本の芯線だけ使用して導体としている
DSC03856[1].jpg

収縮チューブを剥いでみるとスナーケーブル!
ケーブルのストレスが掛かっていない辺りまで切断して最短で繋ぎ直します。
DSC03857[1].jpg

切断して外したYラグ
幸いハンダ付けされていて圧着していないので再利用できます。
DSC03859[1].jpg

元の製品と同じ様にYラグ端子をハンダ付けしました。
DSC03860[1].jpg

熱収縮チューブを被せて修理完了です。
左がオリジナル 右が今回修理したYラグ端子
DSC03861[1].jpg

以下個人的見解

この同軸ケーブルの芯線部分を導体で使用するとスピーカーケーブルの導体としては細いので
太くて固くて重いケーブルですが、胴体が細いのでダンピングファクターは上がらない...。
メーカーとしては、この線材の持つ音を活かす為、この様な作りにしたと考えられますが
本来スピーカーケーブルとして使用するケーブルではないし
単価が高いケーブルなので勿体ない感じがします。

通常、同軸ケーブルやシールドされているケーブルをスピーカーケーブルで使う場合で
シールドを使わないシールド両側開放で芯線だけ信号を流すと音はボケ気味に聞こえます。

このケーブルの場合、
銀の音が耳障りでわざとシールド開放にして細い芯線だけ使用し
ダンピングファクターをわざと悪くして低域と高域にアクセントを付け
音を緩くチューニングたかどうかは?

製作する人が違うと考え方も音の好みも違うので
何が、何処が、どの様に良いと考えて作り込むかが違ってきますから
メーカー毎に全く違うケーブル構造になるんだと感じました。

その他
RCAラインケーブルの動作確認依頼もお請けしました。
DSC03862[1].jpg
短いケーブルはグランド側が2本とも導通なし
長いケーブルはホット側が1本導通なし
青いケーブルはOK
見た目はしっかり作り込まれていますが
何処で切れているのか外れているのかは分解しないと解らない...。



posted by SoundJulia at 15:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクセサリー、ケーブル類等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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