今回は最近の出来事です。
初めにドライカーボン屋さんが
新しい樹脂素材を持ち込まれたので試聴してみました。
高剛性な樹脂にカーボン粉末を混合してあるそうです。
この素材は、ある製造機の内部に使用して振動対策で使う試作品とかで
音響機器へ使用した場合、どの様な音質変化をするのか聴いてみたいということで
ドライカーボン無垢材のSJ-SIと比べてみました...。
触って叩いてみると、メチャクチャ硬いし、
型抜きしたボードを力を入れてひねっても曲がりもしません。
SJ-SIと同じ形状で加工していただいているのでメタルベースへ入れて聴き比べてみました。
面白い音が出るかと期待しましたが、
結果としてはプラスチックの敷物を使った感じの音の質感で真ん中よりの出音
分解能が高くなるとかの効果はなく、BGMとして聴きやすい感じの音...
SJ-NFRPの様な豊かな音色や表現力や
アコーステック楽器が素晴らしく良いという事もなく音響的にはイマイチでした...。
続いて
DENONが気合を入れて、色々とやりすぎた最高級アンプ
PMA-SX1Limitedが入荷したので、動作確認を兼ねて試聴しております。
入力セレクターとボリュームコントロールだけという音質重視で割り切った考えのアンプ...。
カスタムパーツ満載、天板も特別製...
やりすぎたのか、現行品に、この様な作り込みのアンプはなくなってしまった(笑)
DENONのバランスはヨーロッパ方式で2番はコールド
スイッチの切替で簡単に2番と3番の極性を変更可能
電源ON状態で、このスイッチを切り替えると内部でリレーが動く音がするので、
このスライドスイッチで切り替えているわけではない金のかかった作り込み...。
先にアンバランス入力でCD/SACDを聴いてみる...
出音一番で感じるのは、DENONのアンプとは思えないような
高分解能で見通し良く広い音場空間の出音で驚きました!
PAM-2000に感じるドンシャリ、バリバリ感は無い(笑)
中高域の解像度というか分解能の高さは驚くほどで、ややクールな温度感
他社のアンプので音感でいうと、
パイオニアA-07、ヤマハA-9、ゴールドムンドの古いアンプに感じる高域感で更に高分解能!
ステレオサウンドのソフト、CD/SACDを切り替えて試聴すると、CDとSACDの音数の違いというか
レンジ感や空間も含めた何が違うのかが凄く聞き取れる高分解能ぶりで笑えてくる!
下手に¥100万級のセパレートアンプを買うより性能的には良いと感じてしまいます。
録音スタジオの検聴用高性能アンプの様な出音なので
ヨーロッパ製品に感じる音楽性や味わいなどの要素は無いが
いっちゃってる高性能ぶりの出音に驚きました...。
バランスアンプということなのでバランス入力で同じソフトを同じ音量で聴いてみると
アンバランスのクールな感じが減り音密度が上がり厚みが出ました。
電源ON直後は、高域にトゲを感じる神経質な質感でしたが、
数時間通電後の音質は、アンプもやや暖かくなり熱的に安定して神経質な感じがなくなりました。
アナログレコードを聴いてみる...。
現代アンプにしては驚くほどマトモな出音!
MMもMCも悪くないです。
特にDL-103Rの出音は他社のフォノイコを通して聴いた感じより良かったです。
この内臓フォノイコなら外付けのフォノイコを買う必要はまったくない。
適当な値段の¥20万や¥30万程度のフォノイコを繋いでもメリットは無いと感じます。
供給する電源を壁コン等の商用電源と電源装置を使った綺麗な波形の電源で聴き比べてみると
電源装置から供給したときの出音感は、
映像で例えると有機ELテレビの4K画像を見ているかのような精緻なまでの音の表現...
電源装置を外すと、やや厚めで分解能が下がった低域と高域の精緻な表現が無くなった。
粒立ち良く艶にならずに細かく立って分解していた高域が繊細感と艶感に変わり
澄み渡るような広い音場空間も狭くなって濁る感じがします...。
一般的なアナログアンプの場合
パワーアンプの電源は降圧、整流、平滑だけだと思うので、
電源装置の綺麗な電源はパワー段に効いているのだと思います。
まぁ色々と反応して面白いです。
ついでに、能率が驚くほど高いJBLのハーツフィールドへ繋いでみましたが
近年のアンプの多くは電源ONでスピーカーから「シー」とか「サー」とか音が聞こえますが
ほぼほぼ無音状態なので作り込みが良い事を感じました。
なかな出来の良いアプなので、店でもう少し試聴して4月上旬に商品化します。