2024年03月11日

ドライカーボン テーパードターンテーブルシート

試作を重ね完成いたしました。

ドライカーボン製テーパードターンテーブルシート
ドライカーボン製コレクトチャック式スタビライザー
DSC03783[1].jpg

ターンテーブルシートはもちろんの事
コレットチャック式スタビライザーも精度を更に上げました。

マッド仕上げの左が完成品、右が試作品
DSC03784[1].jpg

コレットチャックはツマミを回してターンテーブルのスピンドルへ固定するのですが、
カーボンスタビライザーに開けたコレクトチャックの貫通穴は
若干、遊びを持たせたサイズになっているため
締め込んだ位置でスタビライザーのセンター位置がほんの僅かズレてしまう事があります。

回転時に揺らぎが無く、まるで止まっているかのような見え方にしたいため
スタビライザーセンターへ、ツマミが入り込む凹加工を施し
ピッタリと中心位置で締め込むことができるようにいたしました。

左が完成品で色は艶のないマッド調、右が試作品で色は艶あり
DSC03785[1].jpg

当店のテーパードシートの最外周と最内周の高低差は1mm
外周と内周でアームの高さを見ても変化がわからない程度に収めていますが、
密着に関しては、大きな曲がりのない普通のレコードの場合、問題ありません。
(変形やグニャグニャ反り返っているレコードは問題外)

他社テーパー付きシートの多くは2.5mm程度の高低差となっているようですが、
レコードの密着を試しますと、そんなに大きな高低差は必要なく、
大きく高低差を付けると外周と内周でアームの高さがかわってしまいますし、
色々試すとレコードがレーベル部分からV字になり浮いてしまう場合がありました...。

DSC03786[1].jpg
テーパードターンテーブルシートは積層ドライカーボンを斜めに削り出していますので
カーボン繊維が90度で重なり合う部分が年輪のように見えています。

シートのサイズは、レコードの最外周部分が飛び出るサイズにしています。
通常レコードの再外周部分は膨れ上がっていますので、
レコードと同じサイズで作ると密着が悪くなってしまいますし、
シートのサイズをレコードより小さくする事で、最外周の膨らんでいる部分を逃がし
レコードを外す時、指がレコードに触れるので持ち上げやすくなっています。

裏から見た写真です。
最外周の無録音部分の溝が外へ飛び出る感じです。
DSC03787[1].jpg

テーパードシートへレコードを密着させる方法として
重さで押さえつける方法と、コレットチャックで固定する方法がありますが、
重さで押さえつける場合、市販のスタビライザー(廃盤製品も含める)を使用すると思いますが
色々試すと、重さで押さえつける方法は、ダイナミックな感じというか躍動感が減り、
頭を押さえつけられているような平面的な出音感になってしまいます。
試したスタビライザーは下記の写真

DSC03778[1].jpg

現行販売品で、上記よりマシな物はナガオカのスタビでした。
DSC03782[1].jpg

DSC03781[1].jpg

この写真の正規の載せ方と、下の載せ方では音が違います。
DSC03779[1].jpg

反対にして載せた場合
DSC03780[1].jpg

どちらにしても、コレットチャック式の出音にはかないません。

SJ-SIと組み合わせるメタルベースと同じ素材で作ったスタビライザーの場合
上記写真のスタビライザーたちに感じる頭を押さえつけられたような感じや
躍動感が無くなる感じはないのですが、磁石に引っ付く素材なので
MMカートリッジ使用の場合は、全く問題ないのですが、
強力なマグネットが使用されているMCカートリッジを使用して
最内周へ送る無録音部分の送り出し溝の送りが速いレコードの場合
カートリッジが中心位置へ加速して早く移動すると、
カートリッジ内の強力なマグネットで
スタビライザーへ吸い寄せられて引っ付いてしまう事がありましたので
コレクトチャック式としております。

このテーパードターンテーブルシートを使い
あの有名なテラークの大砲爆裂音レコード、
チャイコフスキー1812をかけてみました。

最後の内周部分で溝のウネリが見える音溝になっていますが
ドライカーボン製テーパードターンテーブルシートとスタビライザーの恩恵で
レコードがビビる事も、カートリッジのトレースが限界を超えて針飛びする事もなく
爆音にすると、スピーカーが壊れるかと思うようなで音で試聴できました。

音溝の映像

ELACミラコード90へテーパードターンテーブルシートを使用して再生
大砲部分の試聴は下記写真をクリック!

DSC03788[1][1].jpg


以下、販売についての説明です。

素材が高額かつ加工が困難な為、完成品は高額な商品になりますので
お試しいただき効果を納得していただいた方のみ販売を考えております。

つきましては下記の流れで貸出試聴を行いますのでご自宅のオーディオ装置でお試しいただき
買う価値があると判断された場合のみ注文をお願いします。

お試し試聴をご希望される場合の流れ...

1,商品代金、全額のデポジット(保証金)を入金していただきます。
2,試聴用のターンテーブルシートを発送いたします。
3,貸出期間は1週間(到着日を含めた7日間)の間でご返却願います。
4,購入いただける場合、新品を発送いたします。
5,購入しない場合、デポジット全額ご返金いたします。
6,受注生産品になりますので作り置きの在庫品はございません。
  納期には多少お時間がかかります。(概ね2週間程度)

※試聴用品が10日以上経過しても連絡なく返却されない場合
 デポジットをお買い上げ代金として取り扱います。
 色々な理由を付けて後日ターンテーブルシートを返却されましても対応いたしません。

販売価格
ドライカーボン製テーパードターンテーブルシート
1枚:¥176,000-(税込み)

ドライカーボン製コレクトチャック式スタビライザー
1個:¥25,300-(税込み)
(セット価格¥20万、消費税送料込み)

商品は価格を抑える為、無駄なお金をかけて
音質に関係のない豪華な化粧ケースなどは作っておりませんので
バルク品と同等の簡易梱包となります。

尚、現在SJ-CSをお持ちのお客様でコレットチャック化をご希望の場合
SJ-CSをお送りいただければ加工してコレットチャック化いたします。
SJ-CSの加工とコレットチャック部材一式
加工料金:¥17,600-(税込み)


ご検討宜しくお願い致します。
posted by SoundJulia at 14:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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