今回のブログは、SJ-NFRP+メタルベースに続く今年最高傑作アイテムの紹介です。
今年、色々と検討して進めてきたアナログレコード用の
ターンテーブルシートがほぼ完成し
恐るべき高音質化が確認できたプロトタイプを紹介いたします。
ドライカーボン製 テーパードターンテーブルシート
SoundJulia-Ultimateターンテーブルシート
切削加工10時間、交換刃数本(笑)という馬鹿みたいなコストが掛かり
何処も行わない事にチャレンジしました!
事の始まりは、私がまだ学生の頃、
テクニカ製のバキューム式ターンテーブルシート
AT-666を使用してレコードを吸着させ演奏すると、
反りが直り、レコードの鳴きもシートと一体になり止み
出音はハードでシャープで高分解能になる経験があり
その後、シートのシリコン製のゴムが劣化して使わなくなり
色々なターンテーブルシートを試して音質が変化する事を経験し、
反りを直す金属製のテーパードシートなども試しましたが
AT-666やマイクロの吸着式に効果が及ぶことがなく
結局、超重量級金属シートのTTMモニターマットを使用しておりました。
そして、それを超えるターンテーブルシート
当店で販売中のドライカーボン製ターンテーブルシートSJ-CTを開発
すでに10年以上製品として販売しておりますが、
この度、この同素材のドライカーボンシートへテーパーを付け
レコード面の密着度を良くした場合、レコード盤面の雑共振が
ドライカーボンで抑えられ、さらなる高音質化するのではないかと検討、
ドライカーボン加工業者とも何度も打ち合わせを重ね試作
ついに「無双」と言える音のクオリティーに達しましたので
プロトタイプを紹介します。
レコードの厚みのは、約1.5mm〜2mm
現在販売されている金属製のシートのように
1度以上の角度をつけるとテーパーが付きすぎて
外周と内周で2mm〜2.5mmの高低差になるため
レコードによっては、密着する所と浮き上がるところができてしまいます。
当店の場合、レーベル面を押さえた場合、
完璧ではないにしろ、多くのレコードの密着度が良い傾斜角にしました。
レコードを載せた場合、スピンドル穴から覗くと浮き上がります。
押さえると密着します。
密着具合の動画は下の通り
レーベル面を押さえて密着させると
シートと一体になりレコード盤の響きが変わります。
光を当てるとこんな感じです。
大きく隙間が空いているように見えますが、
実際は、レコードの厚みより隙間は小さいです。
光を当てない状態の見え方
現在、SJ-CTをお持ちの場合
ターンテーブル上のSJ-CTをひっくり返し
その上へこのテーパードシートを載せると
中低域の厚みが増します。
今回のシートは最外周部分が飛び出るようにΦ290で製作しております。
現行のSJ-CTと聴き比べた場合、
全域に渡る分解能の向上がすぐに分かり、
更に澄んた空気間で音場に濁りがありません。
シンバルやハイハット等の精緻なまでの解像感と
残響なども綺麗に聞こえますし、
演奏中のS/N感は更に向上していることを感じます。
このシートへレコードを密着させる方法ですが、
SJ-CSの上へ重りを追加して重さで押さえるか
現行のSJ-CSのセンター部分へコレットチャックを付けたものを製作して
コレットチャック式で任意の圧力で押さえつけて締め付けるかを検討しております。
次回はターンテーブルシートの音出しテスト動画を撮ります。
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12月27日〜1月4日までお休みを頂きます。