2022年10月22日

第二の人生 オーディオルーム新築工事 その4

オーディオルームの音響的内装がドンドン進んでおります。

入口からスピーカーを置く方向を眺める
壁は本漆喰で職人技で3回塗りです。
漆喰のスサには天然繊維の他ドライカーボンの繊維を混合して音の反射効果を上げております。
下のスリットはSoundJulia式 砕石低音吸収装置です。

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側面の壁
こちらも本漆喰で仕上げておりますが、おが屑を混合させて
空気層を増やし漆喰の吸音効果を高めております。
下のスリットはSoundJulia式 砕石低音吸収装置です。
この壁の前側へ折れ戸式の定在波対策可動パネルを付けます。

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この部屋の場合、平面反射がある部分は左右の側面壁だけになりますので
反射と吸音を兼ねたカルム材を使用した可動式パネルを取り付けました。
折れる角度と位置を変更できる構造ですので
音出ししながらベストな位置を探れるように調整可能となっております。

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折れる角度の他、前後に動きます。

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無垢板のフローリング材
床は、コンクリートの基礎へ極太の根太を組み、隙間に砕石を敷き詰め、
床鳴きと低周波を吸収する様に施工しております。
その上に厚い捨て板を張り、そして写真の杉無垢板のフローリング材を使いました。
スピーカーを置く位置と視聴側の床は縁切りして振動が伝わらない様に施工しております。

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天井は傾斜天井ですが、下から上へ抜ける音と天井から反射してくる音を整える
ディフューザーを設置いたします。(現在は施工前です。)
今の状態でも肉声で会話する音声が澄んだ音で
手を叩いて定在波の竜鳴き現象を確認しましたが、全く問題ない状態となっております。

部屋はデッドにすると躍動感が無くなり、音の広がりなども減退して
箱庭サウンドになってしまい楽しくない出音となります。
(メーカー製の防音室は概ね強烈なデットです。)

この部屋の場合、低域のこもる部分は吸音され部屋の角は定在波対策でコーナー部分を無くしており
部屋の構造で定在波は無く適度な残響が残る設計となっております。

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電源はオーディオルーム専用分電盤を作りました。
電力会社の積算メーターから直引きで引き込みます。

製作中
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メインと12回路のブレーカーを付けました。
ボードはブラックウォールナット材で
豊潤で質感の高い出音になります。
ちなみに桜(ブラックチェリー)の場合は中低域に厚みと太さが出る出音になります。
以前製作したドライカーボンの場合は
広いレンジ感で高分解能、S/Nの高い出音になります...。

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2mmのタフピッチ銅の単線で結線しました。
オーディオ用やその他の高純度銅、無酸素銅、
何らかの処理が施してある線材は、
自分好み(お客様好み)の出音なら採用するのですが、
概ね癖のある音が乗りますので使用しません。

DSC02814[1].jpg

小分けブレーカー以降は、静電シールドケーブルで引きますので
ケーブル固定用のクリップを付けました。
部屋に取り付けた後でオーディオ専用の大地アースの結線をいたします。

DSC02815[1].jpg

この後、部屋も総仕上げとなります。
完成して音出しが待ち遠しいです!!

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