15〜16年前、私の友人に販売したスピーカー ACOUSTIC ENERGY AE1mk3ですが、
音が歪むということで預かった...。
確認すると、ウーファーのコーンが前後する時、ボイスコイルが擦れる音が!
とりあえず外して確認するために分解...
リアバッフルを外しました。
ネットワークは基盤利用ではなく、パーツの配線を利用したパーツ直結で珍しい作り!
私の個人的な考えも、この方が音質的には良いと思います。
BOXの作りですが、MDF製BOX内部の上下左右へ鉄板を貼り付け補強
フロントバッフルは10mm厚のアルミ板なのでガチガチ構造でクソ重い(笑)
更に剛性を高めるために側面パネルはボルトとナットで繋いである鬼のような構造...。(笑)
ユニットを外しました。
外から見ても分からないけど、
ボイスコイルと磁気ギャップ内で何かしらの問題があることは確実
考えられることはセンターズレ、磁気ギャップに異物が入っている、ボイスコイル破損など...
JBLのユニットならパーツが入手できるので、自分でも何とかなりそうだけど
このユニットの場合、アルミコーン、しかも内部のダンパーなどパーツの入手が?なので
普通の人ができない事をやってしまう方へ依頼して分解確認してもらうと...
磁気ギャップ内にメッキのサビが入り擦れていたという事で
磁気ギャップ内をクリーニングしてもらい
今後同じ事が起きないように処理して元通りに戻してもらった!
どの様に作業したのか?ですが、アルミのコーンも、
コーンのエッジも内部のダンパーも損傷しないように上手いこと接着剤を剥がしたとか...。
直って戻ってきたので配線を接続して組み込んでみる...
ユニットまでの配線は、テフロン被覆の線材でハンダ付けです。
音質確認のため、モノーラルで聞いてみますと、
左右の音質に違和感はなくセンター定位で全く問題なく聞こえます。
このアコーステックエナジーのAEシリーズは
元々フィル・ジョーンズの作品なので
現行販売中のエアパルスA100/A80/300Pro等にそっくりです。
このMKVはフィル・ジョーンズが去った後の製品なので
フィル・ジョーンズ在籍中のMKUまでの音作りとは違いがありますが、
ウーファーの見た目は2004年のAE1MKVと現行のA80と色は違いますが見た目はそっくりです。
黒いスピーカーがA80で、手前のスピーカーがAE1MKV
音質はMKUまでのクッキリ描く感じから変わり、
しなやかで繊細、低域は、ゆったり伸びる感じに変化しています。
能率が87dBなので、少し音量を上げると直ぐに100W以上必要になってしまいます。
上手く直ったので友人へ返しました!