当店と同じ名古屋市に本拠地があるKOTOBUKIさんより
現在手掛けているオーディオルームで使用するケーブルに
当店のケーブルを採用いただきましたのでレポートします。
下の写真のケーブルはご注文いただいたスピーカーケーブル完成品です。
あるお客様宅で、
このケーブルのプロトタイプが繋がれているスピーカーを聴かれたと言うのが
今回ご注文いただいた大きな理由の一つになります。
KOTOBUKIさんは、そのお客様が以前使用されていたケーブルの音も聴かれていますので
今回導入したケーブルの音質と大きく変化していた事から興味を持たれ来店されご注文いただきました。
今回のスピーカーケーブルは、当店のReferenceグレード(標準品)がベースで
スピーカーの入力ターミナルがトライワイヤー方式となりますから
出力側のプラグは+3つ-3つ取り付けております。
バイワイヤー方式のスピーカーは近年よく見る方式ですが、
この方式の場合、スピーカーケーブル+-を各1本で接続する場合、
入力ターミナルの高域側入力と低域側入力をショートバーで繋いで接続する事になりますが、
スピーカーケーブルを繋ぐ場所を高域側にした場合と低域側にした場合とでは音質が異なり
また+を高域、-を低域、またその逆となる様、たすき掛けの様にしても音質が変わりますので
繋ぎ方4種類の音質に変化して何処に繋いで良いのか悩んでしまう事があります。
今回はトライワイヤーなので接続は更にややこしくなりますし、
アンプを高、中、低の3台使用ではなくフルレンジで1台使用という事で考えますと
ケーブルを3セット使う場合はダンピングファクターは上がるかもしれませんが、
アンテナ効果や静電容量も上がり費用対効果が悪くなりますから端末で3分割しました。
以前これを改善する為にバイワイヤースピーカー用の
Y型のショートバーを製作してその音質差を無くす事ができた経験から
今回のトライワイヤーはケーブル1本から3分割させて入力するよう作りました。
ケーブルの方向性管理、シールド構造で製作しております。
この更に上はUltimateタイプのケーブルがございます。
こちらの場合は、上記のケーブルの+-へ更に追加で加工したケーブルを取り付けています。
現代のオーディオ機器の電源は、昭和の頃の2Pコンセントではなく
3PコンセントプラグとIECプラグが付いたアース付きの電源ケーブルを使用する場合が殆どですが、
この場合、機器側インレットプラグのアースが機器アースとして接続している場合
機器の何処かで回路のグラウンドと結合していますので
CDPやプリアンプ、パワーアンプなど2台以上の機器を
3PコンセントとIECプラグのケーブルで給電した場合、
壁コンに挿しても、電源タップに挿しても
アースループが形成されて音質が悪くなる場合が殆どです。
これを解消すには入力機器1台で大地アースを落とします。
その他の機器はラインケーブルで接続しますから結局グラウンドで結合されて
アースが効いている事になり全ての機器に大地アースの効果は発揮してアースループは解消されます。
上記の3Pコンセント使用のアースループを解消する為
下の写真で赤いマークがあるケーブルを入力機器へ使用し
その他のケーブルはプリやパワーへ使用する事でアースループを無くす様に作りました。
もちろん全て方向性管理されたシールドケーブルとなります。
こちらもReferenceグレードの標準ケーブルです。
音質的には中庸で癖のない感じとなります。
機器の操作はリスニングポイントの手元近くでアンプはスピーカー側へセットする設計という事で
長尺で特殊構造のバランスケーブルを製作いたしました。
以前、スピーカーDS-4NB70とパワーアンプを近くに置き、プリの操作は手元で行うというお客様から
ラインケーブルのご注文を頂いた際に、試行錯誤して9mでも分解能が高く音がダレない
XLRのバランスケーブルを作りましたのでその構造と同じ様に製作しました。
方向性管理のシールドバランスケーブルです。
バランス伝送の場合、長尺でもノイズを打ち消しあって影響が少なくなりますが
更にシールドもかけてありますので、ただのバランス構造よりS/Nも良好となります。
上記はR側なので現在はL側を作っている途中ですが、
最高峰の編み組ジャケットと思って使っている
パンドウイット社のジャケットが足らなくなりましたので今日はブログを書いております。
お客様宅の納品前にKOTOBUKIさんのオーディオシステムに繋いで確認をお願いする予定です。