オールゲルマニウムトランジスタを使用した
ディスクリュート回路のプリアンプ(プロトタイプ2型)
入力は、ライン2系統 フォノ1系統
プロトタイプ1型と比べてみる 上が1型下が2型
1型は外部電源仕様でアナログ式のリニア電源で駆動していましたが
今回は普通のアンプと同じでインレットを付けて交流100Vで駆動する用にしました。
小型サイズですのでPW1パワーとも組んでみました。
ゲルマプロト2型は
現代のアンプとは一味違う音と表現...。
出音は深く多彩なのにウルトラハイスピードで抜け感が良く
低域は腰が据わり力強いのに締まって弾みます。
産毛が立っている様な微細な分解能と爽やかな切れが心地よいです。
フォノイコもゲルマなのでレコードの再生は良い時代そのもの!
CDには無い開放感で炸裂します。
レコードの再生は70年代や80年代の最盛期に聞いたあの音を目指しても
現代のフォノイコではパーツが違いますので
どうしてもCDやSACDの様な出音になってしまう事が多いと思います。
今回のゲルマ使用の意味はフォノイコを構成するパーツは
良い時代のデッドストックパーツを取り寄せて
完全に動作する物を選別して組み上げる事により
レコードをあの時代に聞いたレコードの様に聴きたいという欲望も含まれています。
ムンドのPW1と組み合わせますと澄んだ爽やかな出音で切れが良く
モノパワーの広がりある出音でムンドのMM2と組み合わせるより面白い出音となりました。
写真の後ろにあるMUSASHI(KT−150)と組み合わせますと
現代真空管アンプのワイドレンジで高解像度の音とゲルマの融合で
球なのか石なのかという事はどうでもよくなる様な出音で楽しめました。
球のアンプでも石のアンプでもマッチング良く
小型の見た目から想像を絶する堂々とした出音となっております。
本チャンは金属ケースを作り完成させるか検討中です。
プリと並行してお客様からの依頼で特注ケーブルも製作しております。
まだ未完成の物もありますのでコツコツと内職の様にケーブル作りなどをします。