先日から弄っているツイーター
音の波形を耳では無く目でも見てみたいので
何とかならんか?と考える...。
手持ちの発振器、オシロ、PCM-D1で何とかなりそうと
名案を思い付き早速実行した。
テスト...
075を2本用意し、周波数10,000Hzのサイン波を入力
PCM-D1を録音モードにしてラインOUTをオシロで見る...。
全体像
![DSCF0520[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/DSCF05205B15D-3fc2c.jpg)
PCM-D1のLチャンネルのみ使用
ツイーターを置く位置が同じ場合のサイン波形は
![DSCF0521[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/DSCF05215B15D-796c0.jpg)
少しずらすと
![DSCF0522[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/DSCF05225B15D.jpg)
波が打ち消し合って音は小さくなります。
1万ヘルツの波長は約3,4cm
半分(1,7cm)ずれると打ち消し合いますから
理屈は有っています。
目で見る事が出来るのは凄いですね!
一番驚いた事は、
1万ヘルツのサイン波形が
スピーカーを通し、空気を伝わり、マイクを通り、PCM-D1の回路を通りラインOUTで出力
オシロで見ても綺麗なサイン波形が歪んでいない事に驚愕!!
上手く行くことが分かったのでハーツフィールドへ移動
PCM-D1を立てて測定します。
![DSCF0523[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/DSCF05235B15D.jpg)
10,000Hzの波形を見てみます。
PCM-D1が、075から2m離れていますが、
信じられない程に綺麗な波形! 鼻で笑ってしまいました。
![DSCF0524[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/DSCF05245B15D.jpg)
出力周波数を、375とのクロス、7,000Hzにして
ツイーターを1cmほど動かしてみますと
波形が小さくなっていきます。
(波形の乱れはカメラのシャッター音に反応しています。)
![DSCF0525[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/DSCF05255B15D-756dc.jpg)
最少地点から更に移動させるとまた大きくなります。
![DSCF0526[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/DSCF05265B15D.jpg)
これで言えることは
7,000Hzでも
数センチ動かしただけでレベルは大きく変化しますから、
今回実験している075では無く
スーパーツイーターを追加して天板に載せる場合
クロスする周波数は更に高い為、波長は短くなりますから
置けるところへ置いただけとか、見た目の良い場所へ置いただけの場合、
スーパーツイーターとメインスピーカーとのマッチングは取れていない事が分かります。
低域と高域のバランスを耳で確かめて位置を決めるか
この様な目で見る環境を構築できる場合
クロスが15,000Hzとか20,000Hzもっと上?分かりませんが
この辺りになってくるとクロスさせる周波数は聞こえません(笑)ので
目で見てピッタリ合わせた方が無難かもしれません...。
075の位置を耳でOKとした位置と目で見て確認した位置とでは
何が違うか周波数を動かしてみると
更に高域の波形で大きさが違ってきました。
耳で決めた方は音の切れが良く
シンバルの音色が面白く
アタック音などトランジェントに優れた音に聞こえます。
今回の目で見て決めた方は、
聴き易く大人しく音は整っています。
派手さが無く特徴の無い音なのですが
落ち着いて色々な音楽が聴ける感じです。
更に最低域も確認してみると
100Hz以下はだら下がりで
周波数特性はうねっています。(笑)
スーパーウーファーをプラス
(YAMAHA YST-SW1000L)
音楽を再生しながら耳で合わせると
クロスは60Hz位、バフバフしないレベルで良い感じになりますが、
波形を目で見て合わせると、
スーパーウーファーの最高域130Hzからクロスさせても良い感じなので
それで合わせてみると、
低音ブースト系録音の、ジャスフュージョン系は、バフバフして音像が肥大します。
3mもある巨大なウッドベースが唸っているような音(笑)
アナログマスターのダイナミックレンジを圧縮していないソースは自然で良いです。
この場合、低域ブースト系やオンマイクで録音している物は
空気の揺らぎまで出てきますからレベルを絞る必要があり
あまり弄っていない録音の物はそのままで良い感じになり
聴くソースでその都度調整が必要になって面倒です...。
クラッシックは、ふくよかで落ち着いて聴ける感じが、
なかなか良いのですが、
ここの店では無く、他所で聞いている感じに聞こえます...。
前にアキュフェーズのDG-XXでフラットにした事がありますが似た感じだった事を思い出しました。(笑)
スーパーウーファーをプラスして下を伸ばす場合、
いかにも、という感じでは無く
効いているのか、効いていないのか、あまり分からない程度で
「この辺りにしておくか」程の絞り気味で合わせた方が無難に感じます。
見えるという事は凄いと感じましたが
と言って、測定器に頼り過ぎると
往年の機器の様な面白味や味わい等の要素が薄くなり
個性までも無くなって行くような気がします。
もう少し勉強させていただきます。
タグ:タイムアライメント