1月29日放送のカンブリア宮殿を見たのですが、
関西ペイントを紹介する番組内容で、
主婦の方が数人で
自宅の壁に漆喰を塗っている様子が紹介され、
漆喰の効果について熱く語っていましたので
サウンドジュリアの音響工事で使用する漆喰に付いて紹介させていただきます。
漆喰には高い抗菌機能がありますが、
番組ではローラーで塗れる薄い被膜の様な漆喰でも
十分という事を語っていました...。
職人がコテで塗る本物の本漆喰の場合、
計り知れない効果があると思います。
ジュリアで使用する漆喰は本漆喰ですので、
一般的に漆喰と称されて売っている
樹脂の配合された漆喰ではありません。
細かく説明いたしませんが、
樹脂が入ると漆喰の効能が無くなってしまう為、
純度100%の2種類の漆喰を配合して繋ぎの効果を出します。
更に強度や音響的効果を出す為、
アラミド繊維やカーボン、おが粉などを混ぜています。
こちらの壁は(ジュリアの店内です。)
漆喰の中に空気をたくさん取り入れ
吸音効果を期待した漆喰となります。
(漆喰に高品位な杉のおが粉を混ぜています。)
厚塗りですので
陰影ができて雰囲気は抜群です。
表面積を広げて効果を上げる事と
雰囲気を出す為、
波打つように施工し、凸凹した感じに仕上げています。
スピーカー背面は
音を反射する効果を狙い
硬度が高い漆喰を使用しています。
インシュレーターを作る時に使用する
東レのカーボン繊維を練り込んでいます。
スーパー音響漆喰?(笑)
塗った直後に叩いて平らにしています。
全体的にはこんな感じで、
照明を落とせば雰囲気抜群です。
漆喰表面の柄というかデザインは
職人仕事ですので、この他にも色々と施工は可能です。
細かな様子は、
店内は閉塞された環境で
防音効果も高く外界と遮断された感が強いのですが、
性能の良い空気清浄機を使用し、
今の季節は加湿器も動作させて
室内環境の改善努力をしている
部屋の空気に敏感なお客様から
下記の様な感想をよく聞きます。
「密閉された部屋なのに空気が澄んでいる感じがする」
「良い感じで木の匂いがする」
「凄く静か」
「落ち着く」
「もうこんな時間?」
漆喰の他、
30mm厚の杉の無垢板フローリングや
音響的に処理された静かな部屋である事なども
作用していると思います。
説明は難しいのですが
人間の目で感じる様子としては、
安い壁紙、ピータールの床
冷たい感じがする銀色のアルミサッシやドアなどでは
寛げる雰囲気が出ませんので
その様な建材を使用していない事も効いていると思います。
タグ:漆喰
立派なルームですね。
感心しました
ところでレンガ壁はいかがでしょうか。
漆喰とは違った西洋風の味わい(?)
を堪能できるかと思いますが。
効果抜群だと思います。
しかし、オーディオ部屋に使用するとした場合
壁に使用する材料は、壁紙を変えるだけでも
大きく音質が変化してしまいますので
使用する煉瓦の特性が分かっていなくて
使用する事は危険です。
(見た目重視で音は二の次なら何でも良いのですが。)
音響的に未知の素材を使う場合
(例えば煉瓦とした場合)
仮の小さな壁を作り
試聴室で煉瓦の音質変化を確認してから採用になりますので
試行錯誤を伴う努力が必要になると思います。