修理完了で、再び手元に戻りましたが、スッキリ直っていない...。
開梱してアンプを取り出すと、
タバコの臭いと、アンプのいたるところに手垢がベタベタ....。
気を取り直し、
セットしてボリュームを回すと、
フロントパネルとボリュームが擦れる...。
前回の不良個所を確認、
セパレートへ切り替て、
セパレート動作が、どうなっているか試すと、
プリOUT出力から猛烈なハム音が出て、プリOUTが使い物にならない...。
動作確認してから返してくれれば良いのにと、
何だかイラっとする!
一部始終を見ていたお客様が一言
お客様:「そんな店、信用出来んから自分で直せばイイじゃん」
「もう一度、送ったり返したりしていると、今度はボディーが破損するかもよ...。」
そうだなっと思い、分解です。
リアパネルまでバラし、
入力端子を取り出すと、前回クレームで修理した形跡がありました。
鼻毛程度の太さの銅線で、繋いであります。
ハムが出るという事は、
グランド側が浮いていると思い確認すると、
(ハンダは付いていますが)やはり導通が無い...。
一旦、端子を外してみると、
基板と、パターンが剥離して、グランド側のパターンが切れていました。
自分で納得できるように直しました。
スピーカーターミナルは、
良質な物に交換して高音質化したという事でしたが
接続が気に入らない...。
圧着端子使用で、接点だらけ...。
オリジナルの出力ケーブルは、
細い線材を、基板からラッピング巻接続でスピーカー出力端子へ送っています...。
この際、ついでなので、WEの線材を使い、ハンダでやり直しです。
ラッピングのピンに差し込んで
ハンダを付けやすくするために
輪っかにしてハンダ上げしておきます。
ハンダ上げ後、スポンと抜き、
基盤のラッピングピンへ差し込んでハンダ付けすれば簡単です。
ターミナルの方も、ハンダで付けます。
よく分かりませんが、
余計なスペーサーが2枚、左のターミナルへ重ねて取り付けてありました?
(外した、線材と圧着端子など)
フロントパネルも外し、
パネルと擦れない様にボリューム位置を調整、
(なかなか、面倒でした。)
全部戻して完成です。
(ちなみに、ビスが2本、留まっていませんでした。)
WEと接点減らしの恩恵はいかにと確認すると、
ビックリするほど音が変化していました。
音色がしっかりして、高域の乾いた感じが減り
中音域の密度が上がり、全体的に力強い...。
オリジナルのB端子と比べると、
ワイドレンジで情報量もすごい
(オリジナルの方は、配線もオリジナルのまま)
なんか、すんげ〜良くなった!
続いて、セパレート動作できるようになったので、
あの綺麗な音は、
パワーの音なのか、プリ側の音なのか、確認しました。
プリにLNP-2LパワーをA-9
あの、YAMAHビューティーな感じはありません。
深みがあり、中音域の密度が高く、
A-9のプリメイン動作より、しっかりした音に聞こえます。
70年代、80年代って、
特徴のある音がでるオーディオ機器が多く
とても面白かったなと、
いろいろ思い出しながら楽しませていただきました。


いつもブログを見て読むことを日課にしています。ありがとう。QUADが治ったら教えてください。
持ち込みケーブル玉砕されて、軽くショックでした。プロケーブルは全く使っていません。