2010年06月13日

Olive 4HD デジタルミュージック・サーバー

Olive が来た!!

7 161.jpg

定価¥35万(税別) 実売価格¥30万強 程度?

2TBのハードディスク内臓で、
CD等をリッピンクしてハードディスクへ保存
その後は、ディスクの出し入れなどの手間なく聞けるスグレモノ

リッピングのフォーマットは、
数種類選べるが、

「非圧縮のWAVが一番高音質」だと持ち主はおっしゃられる...。

インシュレーター等は
このセッティングが一番結果が良好という事で、
セットしていただいた。

7 162.jpg

手持ちと同じソースを早速聞いてみる...。
(ダイアナクラール/ラヴシーンズ)

このCDの基本的な音作りの感じは、
濃密で、コクがあり、厚みのある音、
マッタリ系のJAZZボーカルのソースです。
曲によって、音質の変化もあり、
マスターテープのヒスも聞こえたり
エレキギターなどの音が所々歪んでいたりと
なかなか面白いCDです。
(国内盤より米国盤の方が音は良いです。)

オリーブで聞くと
このソースでも
ぱっと聞き、音が速く、抜けが良い
反応が速いが、音が乾燥気味で軽い感じも受ける...。
芸術性、コク、深み、着色されたような音色などは無い。

つまり、
芸術的な表現に拘る方には、全く受けない音です。

デジタルOUTは、この傾向が助長され
何の味付けも無い感じの素の音って感じになる。
優秀な事は、
ジッターが少ない機器にしか聞くことのできない
高速で俊敏な感じの音がする事です。

ダイレクトに読み取り再生を行うCDPでは
ここまで反応の良い感じにはならない...。

アナログアウトの方は、
バッファアンプの音色が入る為か、
デジタルに比べ、
しなやかな感じと音楽性が高くなる感じを受けるので、
適当なDACつけるぐらいなら
アナログアウトで繋いだ方が良い感じ...。

オリーブに
最初から何曲か入っている高音質録音の音源は、
なかなか素晴らしい!

参考までに
96KHz/24bitの音源を
JBLのモニターSP
LSR4326P+LSR4312SPへ
デジタルで接続し聞いてみると
空気や、録音現場の雰囲気までつかめる様な感じの再生音でビックリ!

ちょっとばかし これは凄い!
未来のオーディオを少し味わった感じの錯覚に陥った...。


JBLのモニターは接続解除
気を取り直し
ドラム、ウッドベース爆裂のシェリーマンや
エレキベースがブリブリのマーカスミラーなども
オリーブでリッピングした物と、P-0と比べてみる事にした。

一般のCDPよりは解像度が良く、反応が速いが
P-0には全く歯が立たない...。
レンジ、S/N、エネルギー、力強さ、音場空間etc。

P-0のリファレンスモードから
クロック外して、
サーボをノーマルモードに変更、
更にピックアップのメカ追従プロテクトを解除で
一般的なCDPやトランスポートと
同等な程度まで落した状態で比べると
P-0の方が、
音が滲んだ感じで奥行が消える...
音の厚みや、エネルギー感などはP-0が上に聞こえるが
オリーブの方が小気味良い反応で軽快に音楽を聞かせるので
どちらが良いかという判断に迷う...。

2TBの容量にガンガンリッピングして格納
超便利で手軽に音楽を楽しむには
PCオーディオなどより
はるかに高音質である事は確かです。

しかし、本格的オーディオシステムに対抗するには今ひとつ...。
安物のCDPより、よっぽど良い事は確かで、
粘っこくて滑らかな音のCDPが嫌いな方にはウケルと思います。

個人的には前回のPSオーディオや
マック、ipodより断然良い評価です。

サブシステムや
BGM用にはもったいないぐらいのレベル
オーディオマニアではないけど音楽好きで面倒が嫌いな方にはお勧め、
パソコンより音の良いリッピングをしたい方にもお勧めで、
リッピングしたソフト(CD)は、CDRへコピーできるので
そういう使い方したい方にも重宝します。

WAVのフォーマットで、PC使ったシステムの場合
使う方のスキルの差が大きく音質を左右するので
こういう完成品の方が
誰が使っても
そこそこの性能が発揮されて間違いない感じに思います。

全部の製品を聞いたわけではないのですが
こういう方式(リッピングして保存)では今までの中で一番良いです。

今回私が受けた感じでは
メインには、今ひとつですが、
手軽に楽しむ為の機器としては優秀なので、
メインが有って何か新しい物で遊んでみたい
楽しみたい、便利に使いたいと考える場合は買いでしょうか...。

posted by SoundJulia at 14:35 | Comment(2) | TrackBack(0) | デジタル機器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
以前一度投稿させていただいた者です。
オーディオ10年の空白を埋めるべく未だ模索中です(笑)
ブログを巡るにつけ、ハイエンドクラスの新商品を次々買い換える人達の存在に唖然としつつ、必ずしも高価格>高音質じゃないよ!と思いつつ、ちょっぴりうらやましくもあります。

さてアナログの良さは理解しつつも、時代はデジタルへと移行していくのは間違いのないところで、最近、PS-audioとこの機種が気になっていたところです。
ノーマルのP-0より良いとの評価の事ですが、10年前150万したものが30万円の製品と五分とは!

リン、エソ、もちろんPSなど同様の製品は多いですが中でも抜群のCPですね。
残念ながら今のところSACDに対応したものはないのですが、一度メモリーにバッファする構造上やむを得ないのかもしれません。

ところで、P-0にセットして使用されてるクロックはエソのGシリーズですか?他にDACも使われてるのかな?
未だ究極と言われる組み合わせを知りたいところです。

尚、そちらとOliveの組み合わせでどうなるかも興味がありますね。
Posted by oparts | URL | 2010年06月18日 10:21
コメントありがとうございます。

P-0
リファレンスモード+クロックでは
適うトラポは有るんかい?って感じですが、
すべての設定を最も緩くした場合、
動作が普通のトランスポートと化してしまう為
小気味良い反応、
空間等はオリーブの方が良くなる感じです。

しかし、電源周りが強力な為か
音の太さ、力強さ、質感は、P-0の方が良いです。

クロックは、エソのGで
DACは、Concert FidelityのDAC-040です。
エソはもちろん、Wadia、dcs、セータ、EADなどと比べそれ以上と判断しました。

某、マスタリングエンジニアも使用しています。

http://www.concertfidelity.jp/products/dac040.html

オリーブのデジタルアウトですが、
ジッターが少ない為か反応は抜群に良いです。
ドライヴメカの貧弱さと読み取り能力がP-0より低い為か
リファレンスモード+クロック+メカ追従設定にした
P-0には適いません...。

多くの方が勘違いされている事で
リッピングする時、
CDのデータを100%読み込んでいると言うのは間違いで、
パソコンのプログラムとCDの記録は違いますので
何度も読ませて100%の読み込みという事はありえないのです。

著作権に絡む事も有り、
100%の復元が難しいのがCDですので、
詳しく調べると色々と分かってきますが
分かってくると、
基本的に読み取りが困難な事や、
読めていない部分のデータには
エラー修正を掛ける事で、
データを読み取っている事にしている等が分かり
ガックリします。

著作権の問題で、
100%のコピーが出来ない様に上手い事作ってあるのがCDですので、
データを拾う優劣は、
何度も読み込みをする動作は多少理に適っていますが
最初から読み取り能力の高いドライヴの方が、
やはり優秀だと感じます...。

更にジッターなどが少ない機器になると
抜群の反応やら、空間表現が良くなり
3次元的な音の出方になると思います。
クロックは、ここの部分に作用します。

CDの記録面にピンホールが出来ている盤が時々ありますが、
再生しても音が飛ぶような事も無く、
オリーブの様な、リッピングする機器でも
PCでも、100%の読み取り終了を表示します。

こんな感じの規格(レッドブック)で作ってあるのがCDで、
機器もそれにしたがって動作をします。

ピンホールを見つけるには、
CDを明るい白熱電球か
太陽にかざすと分かります...。

元、SONYの技術者の話では、
ピンホールのデータ量を
アナログレコードで示すと、
直径5Cm程の穴が
レコード盤に開いているのと同じ程度のデータ量だそうです。
CDの場合、見事に復元して再生するのが凄いと思います...。
Posted by サウンドジュリア | URL | 2010年06月19日 19:54
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