各アッテネーターに、お決まりのガリが...。
早速外して状態確認、
整備できるようであれば直します。
(もう何台直したか忘れました...。)
最初にウーファーを外します。
アッテネーターを外すためには、
アッテネーター部分のアルミプレートを剥がす必要があります。

プレートをぐちゃぐちゃにしないために
隙間からシール剥がし剤を注入し、徐々に剥がします。
強烈に固着している部分は、
カッターの刃を入れて隙間を作り
シール剥がしを流し込みながらゆっくり剥がします。
写真は剥がれる寸前です。
剥がすと、固定ビスが現れます。

ビスを全部緩めウーファーの穴から手を突っ込んで
アッテネーターを掴み外します。

そのままウーファーの穴から外に出します。

余裕の有る長さでケーブルが繋がっているので
簡単に外に出せます。

留まっているサイズは
ウルトラハイが13、ハイとミッドは12mm

外れました!
金属カバーを固定している4つの爪を開けます。
おもいっきり開けると、閉めるときに折れてしまいますので
最小限の開きで止めます。

カバーを外して見ても、
ガリが発生する理由が分からないほど中は綺麗です。

ガリの根源は、巻き線抵抗部分ではなく、
ご覧のように、グランド側の接点部分です。

左は、外したままの状態、
右は、錆を落とした状態です。

こうなる原因は、
シャフトに入っているシリコングリスが
内部に流れ出し、グランド側の接点に付着

温度や湿度、四季の移り変わりなどで
グリスへ水分が入り込み、金属部分を腐食、
シャフトが近い、グランド接点がこの様になることが原因です。
グリスをふき取り、
グランド側の錆を落とし、
接触を良くすれば、完全に直ります。
ジュリアでは、この作業の後、SuperContactOilを塗布して
接触の改善と、錆の防止をいたします。
やってはいけない事として、
金属カバーのうろこ状の隙間から、
ケイグ等の接点復活剤を噴射して
アッテネーターをグリグリ回してガリを取る事です。
一瞬ガリが消えますが、直ぐにガリが出るようになります。
この場合、接点復活剤の溶剤や主成分が、
グランド側のグリスを溶かし、一時的に接触が良くなるためですが、
グリグリ回すことにより
解けて錆を含んだグリスが、
アッテネーター全体に流れだし、
健全だった巻き線抵抗側にも、
全体的に錆とグリスが付着してしまいます。
2〜3ヶ月で、巻き線抵抗部分も錆が出てしまい
また接点復活剤で直す...。
この繰り返しをやったアッテネーターは
見るも無残な錆だらけの酷い状態になります。
こうなると、末期症状なので、メンテナンス不能
新品交換になります。
ちなみに、6個全部交換する場合の部品代は
約¥25.000-です。
接点復活剤の宣伝写真や
ガリ取り整備の様子を写した写真等で
隙間からノズルを差し込んで、
接点復活剤を噴射している場面を見ることがありますが
この方法では、一時的にガリが取れて有効かもしれませんが、
直すという観点から見た場合
一番ダメ、最低な整備方法だと思います。
タグ:アッテネーターのガリ取り
したが、最近スパーツイターの音が片側音が出ていない
のに気ずきました。再度整備するより今回は6個交換し
たいと思います。そちらのショップで購入可能でしょうか。可能であれば、すぐにでも購入したいでご連絡下さ
るようお願いします。