2024年10月19日

JBL4343B メンテナンス

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お得意様からの依頼でメンテナンスを請け負いました。

お客様立会いで現在の状態を店で聴いてみる...
JBLバ◯の私の感覚でコメントします。
経年で経たっている感じの出音で中低域に迫力がなく音の鮮度も低いし
ホーンの音が主張している感じが強くJBL本来の面白みがない...。

この感じだとメンテして抜けとキレの良い4343の音に戻したくなります。

各接点の状態を確認すると
インターナル・エクスターナル切り替えスイッチの接触が悪い
各アッテネーターにガリと音が出たり出なかったりする部分がある...。

とりあえずアッテネーターは0部分の接触が良くなるまで左右に回し
インターナル・エクスターナルスイッチもガチャガチャと
接触が良くなってくるまで切り替えを繰り返して再試聴

中低域がしっかりして、高域もキレが良くなり鮮度も上がる
ドラムのアタック音も飛んでくるので
この感じだと下記の処置で改善ができると判断

2405 分解清掃(接触改善、磁気回路鉄粉除去)

2420 分解清掃(接触改善、磁気回路鉄粉除去、振動板位置合わせ)

・各アッテネーター分解錆取り(ガリ取り)

・スピーカーターミナルメンテ(インターナル・エクスターナルのスイッチ含む)

・内部配線接触改善

その他は作業しながら考えるという事で了解を得ましたので

来店されているお客様が居ない時に作業します。


このモデルの場合、基本的に重たい(笑)下手すると腰痛や怪我をする

バッフルを外す事が必要で、基本的に引っ付いていてなかなか外れない

アッテネーターを外すには銘板を剥がさないとビスが出てこない

ウーファーもミッドも張り付いていてなかなか外れない

グラスウールがチクチクして粉が鼻の穴に入る(笑)等々

やりにくさ満点で作業は面倒...。

しかし、久々の43系メンテで気分的には悪くないです。

その理由はメンテ後の出音を早く聴いてみたいからです。

学生の頃に聴いた4343の音を蘇らせる!

腹に来る低域、飛んでくる中音域、馬鹿みたいに切れるシンバルの音

コレを再現したいという欲があるから(笑)

オリジナルから外れるとあの頃のイメージの音質とは違う音になってしまいますので

内部配線もスピーカーターミナルもオリジナルのままで

接触改善してメンテいたします。


posted by SoundJulia at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする