2024年10月29日

THE SPACEDECK HD

今日はノッティンガムのスペースデッキHDを弄っております。

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最初に色々と確認し、まずは軸受けのオイル交換

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色々なところで聴いたノッティンガムのアナログプレーヤーの音のイメージは、

静かでしなやかな音、

コスパが良いのはインタースペース、

上級機のスペーズデッキは柔らかで透明感ある澄んだ音、

HDになると低域の伸びと厚みが増して深くなり、

中高域は雑味がなく澄んで広い音場空間に残響が消えてゆく

うるさくなく繊細で美しい高域のイメージ


このブランドのプレーヤーを買うなら

インタースペースを買って色々対策して高音質化するのがお得で

更に少々金を出してHDを買うと最初から酔える音が出ますが

金持ちなら¥100万越えとなる更なる上級機という選択が考えられます。


ブログのモデルはアームがカーボン製ではなく

短期間だけ販売されていたトムフィッチャー考案の

特殊ジュラルミン合金による超軽量無振動パイプアーム付きのHDモデル

モーターの電源は¥150,000-で別売りされていた高精度スピードコントロール付き!

AC SPEED CONTROLLER(Model NAWM)

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一般的なカーボンアームとの違いは

カーボンアームは音が全体的にしなやか、

合金アームは澄んだ高域で透明感ある音という感じ

見た目はカーボンアームはカッコ良く、

個人的な音の好みは音がくっきり出てくる合金アームの方が好き!(笑)

この個体は2017年と2022年に輸入代理店で総合的な整備がなされており全体的に程度が良い!

テストの音出しは美音で品が良くダイナミックなのに繊細なイメージがある高性能な出音の

ゴールドリングのカートリッジGoldring - ETHOS-MCを付けて聴いてみる

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予想通りスペーズデッキHDとベストマッチな組み合わせだと感じました!

針を落とすと他社のアナログプレーヤーとは違い無音溝の針音がとても静かで、

静寂なところから音が立ち上がり広い空間へ美音な残響が消えてゆく

HDのもつ低域の力強さと安定感を伴い透明感ある中高域を

ゴールドリングのカートリッジが輪をかけて凄みを増した音にしている!

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TANNOY(SuperRedMonitor

B&W (SS25)

JBL(ハーツフィールド)で聴いてみると

TANNOYで聞くのがベストマッチで濁りなく精緻で美しい高域、抜けの良い中音域、

雑味のない中低域で無駄な音がなく良く引き締まって見通しの良い冴え冴えした音!


B&Wで聞くと正しく中庸、JBLで聞くとジーパンTシャツのイメージで聴くリズム系が

スーツもしくはタキシードになってしまう音の整い方(笑)

悪くないけどチョット品が良すぎ!

まぁアナログは面白いですね!

CDプレーヤーではこういう音の変化は味わうことが出来ません。


ちなみに当店オリジナルのドライカーボン製のテーパードターンテーブルシートも使いました。

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プラッターの上へフェルトシートだと音がウォームでボケて細部の分解能が低い

HDプラッター直置きだと高域が冴えて照りが出て凄い音になります。

(フュージョンと打ち込みの音楽は驚愕な出音感です。)

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テーパードターンテーブルを使うと

中低域の密度と深みが増し雑味も更に無くなり精緻な分解能へ向上(笑)

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ブログを書きながら八神純子を聞いておりますが、

繊細で美しい高域と澄んだボーカルが絶品です!


TANNOY SuperRedMonitorとの相性が抜群に良い!

緻密でクッキリした高域の切れ込みと分解能は先日メンテした4343Bを超えている!

面白いのでしばらくこのまま聴こうと考えております。


EARではないQUAD製パラピッチーニのフォノイコも入りましたので

こちらも聴いてみたいと考えております。

たしかEMTのカートリッジをつないで聴くと音のユートピア、桃源郷を感じる程(笑)

ありえない極上の音楽表現になった記憶があります...。

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2024年10月28日

JBL4343Bメンテナンス後書き

メンテナンス前の試聴時、スピーカーの正面近くで音を聞くと
3つのユニット、2405と2420と2231からの出音がバラバラに聞こえ
音色の融合が無く強く出ている音だけが主張しているような ばらけた感じの出音で
スピーカから2m程度離れて聴かない事には違和感がありましたが
メンテナンス後は正面から50cm程度で聴いても
音圧も整っていて音色の融合も良くバラバラに聞こえる様な感じがほぼなくなりました。

アタック音もパーンと飛んできて体で聴く感じもエネルギーが増し
バスドラやウッドベースの締まり具合も更に良くなり
まるで運動不足のオッサンがアスリートに変わったかのような変化を感じました。

また音は抜けて切れるのにうるさくないので調子に乗って爆音にしてしまうという感じ(笑)

載せるのを忘れておりましたが
2420ドライバーの吸音材はスポンジからフェルトへ変更して取り替えました。
これで加水分解することなく長く使用できると思います。

左は劣化したスポンジを剥ぎ取った状態 右はフェルトを貼り付けた状態 
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ホーンも掃除することは無いと思うので外したついでに
マイクロファーバークロスで内部の汚れとホコリを拭き取りました。
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ユニットを外した箱はこんな感じ
上側のバッフルは外れて360度回転可能な構造なので横置きも可能なスピーカーです。
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ドライバー類を取り付けるときはバッフルを斜めに固定して作業すると楽です。
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動画もありますので興味がございましたらご覧ください。


分解と組み立ての動画を撮ったつもりでしたが、
分解時の動画は撮れましたが、組み立て時の動画は容量一杯で撮れていませんでした...。



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2024年10月25日

名品再生 JBL4343B その3 完成試聴!

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定休日も利用し、連日作業で完成させました。

2405、分解、鉄粉除去 接触改善
2420、分解 鉄粉除去 接触改善 吸音材交換
入力ターミナル、インターナルエクスターナルSWクリーニング接触改善
内部配線、剥き直し スーパーコンタクトオイル塗布
アッテネーター 取り外し分解、内部接点錆び録り(ガリ取り)
2121 入力ターミナル スーパーコンタクトオイル塗布
2231 入力ターミナル スーパーコンタクトオイル塗布

スイープテストもOKアッテネーターのガリも直りましたのでCDやレコードを掛けて試聴!
反応も良く素晴らしい出音に戻りました。
その様子は下記YouTubeで視聴願います。

できれは4K画質、カナル型イヤフォン又はヘッドフォン使用でお聴き願います。

JBL4343Bをドライブしているアンプは 山水AU-D707
スピーカーケーブルは長岡鉄男が推奨していたような電気用キャブタイヤケーブルの2スケです。
こういうスピーカーはAU-D707の様に
パワー段がシングルプッシュプルで反応が良いアンプで鳴らした方が
音抜け、切れ、生き生きとした感じの躍動感が出て低域も引き締まり快活に鳴ります。
重たくデカいパラレルプッシュプルの有名ブランド高級ハイパワーアンプで鳴らすと
概ね迫力は出ますが、低域が遅く重くこもる様な出音になる場合が多いと思います。
また、高域も低域も高エネルギーで出てきますので
低域処理がなされていない普通の部屋で鳴らすと「バウバウ」「ボフボフ」の
だらしない低音になってしまいます。

1982年録音のCD音源 AB'S 下のYouTubeで!


アナログレコード再生 3枚 下のYouTubeで!
チェロ 愛のコリーダ ドラムセッション45回転チェックディスク




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2024年10月22日

名品再生 JBL4343B その2

奥へ外れて空転している鬼目ナットを外す為、
ウーファーの穴から腕を突っ込みウォーターポンププライヤーで
何とか鬼目ナットを固定してもう片方の手でドライバーを回しバッフルを外しました。

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爪が曲がっていた鬼目ナットの爪を起こし接着剤を付けてエンクロージュアへ打ち込みました。
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外したドライバー2420とトゥイーター2405 錆て粉吹いています。
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トゥイーターのホーンを外すと振動板に細かな鉄粉が付着しています。
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こちらも
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ホーンのセンター部分を固定しているビス
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本体内部にシミがついています。
周りが錆びていましたので結露して水分がしみ込んだ感じですかね?
寒い部屋で暖房を利かせると冷たい金属部分が結露します。
これを40年ぐらい繰り返すとこうなるのか?
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綺麗に見える振動板も少しクリーニングするだけで綿棒が黒くなります。
鉄粉と汚れですが小さな鉄粉は磁気で吸引されて振動板に残るので振動板を外して取り除きます。
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磁気ギャップにも鉄粉が入っていましたので取り除きました。
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入力ターミナル
メッキ、鉄、ラグ、酸化被膜でおおわれる接点満載で見ない方が良い構造ですが、
これがあの音を生むんです。(笑)
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接触する接点部分を綺麗にしました。
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あの菅野氏が075のこの部分を銅線で直結構造にして「音が変わった」と言っていた事を思い出します。
私も試しましたが(笑)直結にした場合、しなやかで高分解能になりますが切れ味は後退します。
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ダイヤフラムのボイスコイルリードをハンダ付けするラグ
ラグのこの部分へ鉄ビスで導通するので輝くまで酸化被膜を取り除きます。
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ビスもこんな感じで酸化被膜で白くなっています。
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粉吹いていましたが、綺麗にしました。
クリーニング後の入力ターミナルは輝いています。
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2420ドライバー
スポンジは加水分解で劣化、ボロボロ
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朽ちたスポンジが振動板に乗っています。
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振動板を外す前に細かな汚れを落としました。
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振動板を外すと細かな鉄粉がいっぱいありますので
粘着テープで引っ付けてすべて取り除き
磁気ギャップに入っている鉄粉も取り除きます。
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2420はリードが付いているので
トゥイーターよりさらに接点が多い!
全部酸化被膜を取り除きクリーニングします。
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加水分解していたスポンジを剥ぎ取りました。
ネチャクソで汚れるんですわ...。
新規で同じように吸音材を作り直します。
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腰と背中がめちゃくちゃ筋肉痛です。(笑)
定休日も頑張って作業して一気に仕上げ試聴したいと考えております。
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4344ぐらいまでの43系は針葉樹林「米松」が多用されているので匂います。
部屋にあるだけで、何となく永谷園の「松茸の味お吸い物」に近い感じの良い匂い
自分が所有していた時に妻から「JBLは芳香剤の様な匂いがする」と言われていました。

力尽きましたので今日はここまで...。
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2024年10月21日

名品再生 JBL4343B その1 スタート

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休み明けの今日は重要案件が1件のみで後は時間がありましたので
とりあえず朝一番で分解して作業を開始いたしました。

このスピーカーは中古で購入されたという事でしたので色々確認しながら分解、
バッフルは一度外された痕跡がありましたが
予想通り固着してビスを外しただけでは全く外れませんでした。

前にバッフルを外した方が電動ドライバーを使用したためか、
鬼目ナットが一つバカになっていて外すのに苦労した事と
斜めに無理やりビスを締め付けてネジ山を噛んで途中で止まっているビスが1本ありました。
JBLのスピーカーは鬼目ナットが多用されています。
鬼目ナットは押し込みながらビスを緩めると刺さっている部分が外れてしまい
ビスが空転して抜けなくなります。
私が初めて分解する場合は気を付けて分解しますので、まずおかしくなることは無いのですが、
セカンドユーザーとなる中古品で何かしらの手が加えられている物の場合こういう感じが殆どです。
ミッドとウーファーのエッジは交換されていましたが
スピーカーの中には劣化して朽ち落ちたエッジがそのまま入っていました...。

全てのユニットとスピーカーターミナル板を外した後に銘板を外しました。
接着してありますので無理に剥がすとシワが入りグチャグチャになってしまいますが
必殺の薬剤で上手く剥がしました。
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銘板を剥がすと、アッテネーター固定板のビスが出てきますので外しました。
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カバーを開けるときは右のアッテネーターの爪の開き程度以上に爪を開くと
再びカバーを閉じて爪を戻す時に爪が金属疲労で折れてしまいますので
ギリギリのところで起こすのを止めます。
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カバーを外し分解して確認すると、
巻き線抵抗部分は綺麗ですが摺動子と本体側の接点がNGです。
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錆びと軸のグリスが流れ出て付着しています。
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摺動子も錆びてます。
巻き線抵抗との接点より本体側2番ピンの接点部分が酷い
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右側のアッテネーターを物理研磨で軽く磨きました。
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摺動子も軽く磨きました。(右側のみ)
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グリスと錆でグチョグチョです。
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軽く磨くとこんな感じにきれいになります。
この後、巻き線抵抗0地点の真鍮接点と巻き線抵抗も含めて本磨きして
スーパーコンタクトオイルを塗布して戻しました。
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2405用のアッテネーターはこれ以上分解できません。
上からの見た目は綺麗ですが...
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隙間から確認すると2番ピンの摺動子接点が少し錆びていますので
隙間からスーパーコンタクトオイルを塗布しながら磨きました。
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スピーカー入力ターミナル プラス側
ラグと鉄ビスでプッシュ式のターミナルを固定しています。
ビスに酸化被膜ができていますので、スーパーコンタクトオイルを塗布して磨きます。
ターミナルのメスネジ部分とターミナルのバネ圧で噛みつく部分もメンテします。
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スピーカーターミナル マイナス側
ラグとプラスネジで通電する構造はプラス側と同じ
見ない方が幸せを感じる構造、接点、材質(笑)

しかし、この部分を高級なターミナルへ変えてハンダ付けで対策してしまうと
JBLを感じるあの音が出なくなります。
ターミナルだけ変えたところで
f特や歪み率等、目で確認できる性能測定は何も変わらないのですが、
人間の耳はそれより高感度な感性の部分があるので
WBTのターミナルや高級品のロジウムメッキターミナルへ変えると
「これJBL? あんた誰?」みたいな音の質感になってしまいます...。
いわゆるチューニング品や改造されたスピーカーの音に近くなりますので
昭和の頃に聞き慣れたあの音が好きな方の場合は直ぐに違うことが判ると思いますが、
改造やチューニングされたスピーカーで初めて聞く場合は違和感はないので
見た目が綺麗にされたJBLに見えてJBLらしい音がしていないスピーカーが売れるのだと思います。
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今日は全てのユニットを外し、片側のアッテネーターと入力ターミナル、
インターナル//エクスターナル切り替えスイッチのメンテナンスで終わりました。

ユニット外しやバッフル外しなどの動画も録りましたので後日UPします。

この地点で、腰痛が再発してきました...。(笑)

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2024年10月19日

JBL4343B メンテナンス

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お得意様からの依頼でメンテナンスを請け負いました。

お客様立会いで現在の状態を店で聴いてみる...
JBLバ◯の私の感覚でコメントします。
経年で経たっている感じの出音で中低域に迫力がなく音の鮮度も低いし
ホーンの音が主張している感じが強くJBL本来の面白みがない...。

この感じだとメンテして抜けとキレの良い4343の音に戻したくなります。

各接点の状態を確認すると
インターナル・エクスターナル切り替えスイッチの接触が悪い
各アッテネーターにガリと音が出たり出なかったりする部分がある...。

とりあえずアッテネーターは0部分の接触が良くなるまで左右に回し
インターナル・エクスターナルスイッチもガチャガチャと
接触が良くなってくるまで切り替えを繰り返して再試聴

中低域がしっかりして、高域もキレが良くなり鮮度も上がる
ドラムのアタック音も飛んでくるので
この感じだと下記の処置で改善ができると判断

2405 分解清掃(接触改善、磁気回路鉄粉除去)

2420 分解清掃(接触改善、磁気回路鉄粉除去、振動板位置合わせ)

・各アッテネーター分解錆取り(ガリ取り)

・スピーカーターミナルメンテ(インターナル・エクスターナルのスイッチ含む)

・内部配線接触改善

その他は作業しながら考えるという事で了解を得ましたので

来店されているお客様が居ない時に作業します。


このモデルの場合、基本的に重たい(笑)下手すると腰痛や怪我をする

バッフルを外す事が必要で、基本的に引っ付いていてなかなか外れない

アッテネーターを外すには銘板を剥がさないとビスが出てこない

ウーファーもミッドも張り付いていてなかなか外れない

グラスウールがチクチクして粉が鼻の穴に入る(笑)等々

やりにくさ満点で作業は面倒...。

しかし、久々の43系メンテで気分的には悪くないです。

その理由はメンテ後の出音を早く聴いてみたいからです。

学生の頃に聴いた4343の音を蘇らせる!

腹に来る低域、飛んでくる中音域、馬鹿みたいに切れるシンバルの音

コレを再現したいという欲があるから(笑)

オリジナルから外れるとあの頃のイメージの音質とは違う音になってしまいますので

内部配線もスピーカーターミナルもオリジナルのままで

接触改善してメンテいたします。


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2024年10月12日

DS Audio DS-E3 光電式カートリッジでスティーリーダンGauchoを再生して空気録音

DS Audio最新式カートリッジDS-E3とイコライザーの組み合わせで
スティーリーダンのガウチョ A-2を再生し、B&W SS25の出出を空気録音しました。 

DP-3000 改 
DS-E3(カートリッジ+フォノイコライザー)
AU-D707
B&W SS25

MMともMCとも違うカテゴリーのカートリッジですが、
どちらに近い出音かと聞かれた場合、高性能MCに近い出音感です。
力強く歯切れ良くエネルギー感ある低域
高分解能で抜群の定位、再生周波数レンジも広く
雑味というか音の濁りを感じないクリーンな出音!
カートリッジ+専用フォノイコのセットで約¥30万の製品ですが
従来型MM/MCカートリッジでこの出音感を¥30万で実現する事は
難しいと感じますのので、コスパは抜群と思います。
使い方は、従来のカートリッジと同じようにシェルへ付け
フォノイコライザーのみ専用フォノイコへ入れ替えて繋ぐだけです。
レコードプレーヤー、フォノケーブルはそのまま使用できます。


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2024年10月11日

B&W SS25 ボイスコイルリード共振修理と空気録音

先に余談です。
現在Win11を使っているのですが、
昨日 Windows 11 Version 23H2 の累積更新プログラムを入れましたら、
キーボードのほとんどが反応しなくなって直すのが大変でした...。

先日から弄って試聴しているSS25ですが、
低音弦の音が長く響くような音源で音が濁る部分を感じましたので
ウーファーを外し原因を確認して直しました。

今回の空気録音は長岡鉄男のテスト並みに音源が派手です。(笑)
AYAのCDからパーカッション、ドラムソロ、打ち上げ花火

YouTubeをご覧ください。



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2024年10月08日

空気録音 B&W SS25

入荷したB&W SS25、
エージングしながら整備して良い感じになりましたので空気録音してみました。
約30年前のスピーカーですが、流石に金を掛けて作りこまれた高級品ですから
今聴いても素晴らしい出音で驚いてしまいます。

入荷後、税込み38万の店頭引き取りを条件で販売を進めておりましたが、
引き取りという条件が合わない等、なんだか上手く捗らない商談が複数件になり
これは、このSS25が店で使ってくれという事かと感じましたので
販売する事を止め店の音出し試聴用スピーカーとして頑張ってもらうことにいたしました。

空気録音はSS25から1m離してマイクを立てています。
機器:X50Pro+DCSエルガー+AU-D707

音源ステレオサウンドReferenceRecord 三浦 孝仁 2曲目
Paul Bley with 富樫雅彦

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2024年10月01日

MCD7005 P-2s トレイ駆動ベルト交換

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フィリップスのスイングアームピックアップ搭載 MCD7005
色気のある出音のCDPです。
経年でトレイの駆動ベルトが劣化して動かない...。

早速メカ部分を取り出す。
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モーターやギア、プーリー部分が付いているところまでバラしてベルトを交換します。
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ギア割れはないのでベルトを作り交換
付いていたベルトは伸びていて形がついていました。
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ピックアップレンズは
当然🎤曇りガラスの向こうは風の街...(笑)
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クリーニングしました。
その他、内部全てのハーネス部分へスーパーコンタクトオイル塗布

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基板上のパーツなども色々観察し、問題ないので組み上げて動作テストと試聴!

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良いですね!
マッキンのMCD7000〜7007までは色気と音楽性の高い出音だと思います。


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続いてP-2s
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バラしたことがないので、底板から外してみる...。
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所々ビスが緩んでいる?
一度開けられているのだろうか...。

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裏蓋を外すと基盤がこんにちは!
この下にVRDSのトレイ駆動メカが入っていると推測したのですが、
基盤固定のビスを外しても表面で何かが引っかかって殆ど動かない?

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状況を上から確認するため天板と側板を外す...

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電源基板がひっくり返って取り付けられていたので
とりあえず動く範囲で持ち上げて中を確認すると背面基板の上面が見えました。

背面基板には小さなハーネスや何本ものフラットケーブルが差し込まれ結束して固定されています。
基盤は動かんはずです...。 (^.^;

おっさんの(私の事です。)頭には今まで分解して戻す事ができるまでの記憶があるのですが、
これ以上分解するには配線を外した記録とフラットケーブルを破損させずに外すテクが必要になり
フラットケーブルや小さなハーネスを壊したり基盤を損傷させると「アウト」になってしまう
超デンジャラスゾーン(笑)突入になります。

壊した場合、責任が取れませんので、とりあえず元に戻します...。
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で、元に戻して確認すると、ひっくり返したりした時の振動が幸いして
固まっていたVRDS昇降メカ部分が動いたりした為なのか
電源ONで動かしてみると、
トレイが動いてクランプメカも動作(笑)CDを読み込んで再生しました。

ベルトが劣化して伸びている事は確かなので
これも一時の喜びで直ぐにベルトが滑り動かないみたいなことになると思いますが
これ以上触るのは機器のオーナー様に相談の上行う事にします。

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