フィリップスのスイングアームを搭載したCDプレーヤー Marantz CD-34
今までフルノーマル状態のCD-34をオーバーホールしたり
内部DACをNOS(ノンオーバーサンプリング)に改造したりしましたが、
今回、デジタルOUT可能かつ内部DACの動作をノンオーバーサンプリングと
通常のDAC動作を外部のスイッチで切替可能となる試作機を試しています。
CD-34

内部DACでD/A後のアナログ出力ジャックと、S/PDIFデジタルOUTジャック
トグルスイッチはNOSとノーマルDACの動作切り替えです。

デジタルOUTを可能にするため取り付けられた基板(左側の中程)
ICや高精度クロックなどが見えると思います。

デジタルOUTは、フィリップスのスイングアーム方式で読み取るデジタル信号を
お気に入りのDACでD/Aしたい方にはアリかもしれない!
このCD-34が1台あれば
デジタルOUTして外部DACへ繋いだ音、
CD-34本体のみでNOSダックの音、オーバーサンプリングDACの音、
これら三種類を切り替えて聴くことが出来ます。
CD-34は、約40年ほど前にCDが出現した時、最初に販売されたCDプレーヤーですが、
デジタル後術が進化した今聞いても色褪せない楽しい音を聞かせてくれるCDプレーヤーです。
現在でも中古機器が出てきますので、どれだけの台数が販売されたか?ですが、
当時の定価¥59,800-という値段は破格で
機器の内容からしても儲け度外視の価格設定だったと思います。
今やPCでもネットワークオーディオでも簡単に高性能かつ高音質なサウンドを得られますが
それらの機器の出音はCD-34で感じるアナログチックで味わいのある出音感は無いので
レコード時代からオーディオを嗜んでいる方の場合は
とても好感が持てる音に聞こえると思います。
近年、アナログレコードや真空管アンプ、カセットデッキなどが流行っていますが、
これらの機器は、現代の進化して手間が省け簡単に音が出る時代と反対の使用感...
それぞれ操作も知識と作法が必要で、間違って使うと良い音は期待できませんが、
見た目も操作も味わいがありますよね!
車でも旧車が流行る事と同じかもしれません...。
私は1980年代のオーディオが一番好きなので
この時代の機器を触ると何時もワクワクしてしまいます!
今、私の音出し方法は、
マルチメディアプレーヤー、アナログレコードプレーヤー、CD-34などですが、
椅子から立ち上がらなくても操作ができて手間なしで高音質はマルチメディアプレーヤーからの再生
レコードやCDディスクを聞く場合は、ジャケット選びから始まりますので手間ですが
音が出るまでの所作で何かしらのバイアスがかかり
音楽を聞くという準備に入れるからなのか
簡単に音が出てしまう機器からの視聴と比べ
同じ曲でも何故か音楽が高尚に感じてしまう...。