2024年07月30日

バランス アンバランス 変換ケーブル

最近は、CD-34のデジタルアウトテストや
サウンドジュリア オリジナルケーブルのバージョンUP
XLR→RCA変換ケーブルを製作しています。

お客様宅での出来事ですが、
仕事の依頼を受けてお邪魔した時
某メーカーのDAC出力がXLRのバランスで、
その先に繋ぐ機器の入力がRCAのアンバランスという事で
市販のXLR---RCA変換プラグが使用されていた...。

かなり前のブログでこの件を書いたことを思い出しました。

お客様が使用されているDACの出力インピーダンスは とても低いので
市販の変換プラグの構造とその弊害をお話して
短絡はまずいですから、コールド開放で変換ケーブルを作りました。

DSC04012[1][4].jpg

こういうものに似た事ですが、
昔からショートピンの類は色々と販売されていますが
最近は仮想アースや振動対策、シールド効果、ノイズ低減などの謳い文句で
空いているRCAやXLRのジャックへ差し込んで音質向上させるという物が多々販売されています。

この中で、RCAの場合、センターピンとプラグ外周のグランドが開放されている物と
内部でショートピンのように短絡構造になっている物が混在します。

入力の場合、ショートしていても概ね問題になることはないのですが、
出力される部分へショート構造のものを差し込むと問題が生じます...。

以前、CDのS/PDIF デジタルアウトへ、
こういう物の類のショート構造のプラグが付いていたので
持ち主のお客様へ質問で、
「なぜこの場所へ差し込んであるのですが?」と質問すると

「アナログアウトしか使わないので、
 使わない所へこういう物を刺しておいたほうが音が良くなるんじゃないの...」と?

「このピンは中でショートしていますのでデジタルOUTが壊れますよ」と私が返すと

「エッ!」という事で驚かれた...。

後日、DCAへ繋いで確認すると、見事にデジタルOUTが壊れて出力されていませんでした...。

まぁ数年間も常時短絡させていれば壊れますよね...。

何も繋がれていなくて空いている入出力へ
仮想アースやノイズ低減などのアクセサリープラグを刺しても
ケーブル等が何も繋がれていないプラグだけ差し込んでも音が変わりますので
良い悪いは別として音が変化するという事は事実だと思いますが
付ける場所は間違わないようにしたいですね...。


posted by SoundJulia at 12:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクセサリー、ケーブル類等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月26日

CD-34 デジタル出力  内部DACノンオーバー&オーバーサンプリング動作切り替え

フィリップスのスイングアームを搭載したCDプレーヤー Marantz CD-34

今までフルノーマル状態のCD-34をオーバーホールしたり
内部DACをNOS(ノンオーバーサンプリング)に改造したりしましたが、
今回、デジタルOUT可能かつ内部DACの動作をノンオーバーサンプリングと
通常のDAC動作を外部のスイッチで切替可能となる試作機を試しています。

CD-34
DSC04001_s.jpg

内部DACでD/A後のアナログ出力ジャックと、S/PDIFデジタルOUTジャック
トグルスイッチはNOSとノーマルDACの動作切り替えです。
DSC04002_s.jpg

デジタルOUTを可能にするため取り付けられた基板(左側の中程)
ICや高精度クロックなどが見えると思います。

DSC03998_s.jpg

デジタルOUTは、フィリップスのスイングアーム方式で読み取るデジタル信号を
お気に入りのDACでD/Aしたい方にはアリかもしれない!

このCD-34が1台あれば
デジタルOUTして外部DACへ繋いだ音、
CD-34本体のみでNOSダックの音、オーバーサンプリングDACの音、
これら三種類を切り替えて聴くことが出来ます。

CD-34は、約40年ほど前にCDが出現した時、最初に販売されたCDプレーヤーですが、
デジタル後術が進化した今聞いても色褪せない楽しい音を聞かせてくれるCDプレーヤーです。

現在でも中古機器が出てきますので、どれだけの台数が販売されたか?ですが、
当時の定価¥59,800-という値段は破格で
機器の内容からしても儲け度外視の価格設定だったと思います。

今やPCでもネットワークオーディオでも簡単に高性能かつ高音質なサウンドを得られますが
それらの機器の出音はCD-34で感じるアナログチックで味わいのある出音感は無いので
レコード時代からオーディオを嗜んでいる方の場合は
とても好感が持てる音に聞こえると思います。

近年、アナログレコードや真空管アンプ、カセットデッキなどが流行っていますが、
これらの機器は、現代の進化して手間が省け簡単に音が出る時代と反対の使用感...
それぞれ操作も知識と作法が必要で、間違って使うと良い音は期待できませんが、
見た目も操作も味わいがありますよね!
車でも旧車が流行る事と同じかもしれません...。
私は1980年代のオーディオが一番好きなので
この時代の機器を触ると何時もワクワクしてしまいます!

今、私の音出し方法は、
マルチメディアプレーヤー、アナログレコードプレーヤー、CD-34などですが、
椅子から立ち上がらなくても操作ができて手間なしで高音質はマルチメディアプレーヤーからの再生
レコードやCDディスクを聞く場合は、ジャケット選びから始まりますので手間ですが
音が出るまでの所作で何かしらのバイアスがかかり
音楽を聞くという準備に入れるからなのか
簡単に音が出てしまう機器からの視聴と比べ
同じ曲でも何故か音楽が高尚に感じてしまう...。


posted by SoundJulia at 15:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | デジタル機器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする