2024年04月29日

QUADRAL Chromium 試聴

QUADRAL Chromium style65とstyle35
営業さんが持ち込まれたので聴いてみました。
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トールボーイがstyle65  ¥715,000-  小型がstyle35 ¥352,000- 各税込みペア価格

ドイツのメーカーと見た目のイメージでクールで硬そうな出音かと思いきや
豊かな音色と表現力に優れ、耳当たりの良い音!
低域も下の方まで良く伸びていて音場空間表現も良好...。
リボントィーターは繊細でエネルギーの無い細やかな音をイメージしますが
高い分解能と繊細感とキレを感じるエネルギーが同居しているような高域の出音です。

同じユニットを使用したトールボーイと小型ですが、
分解能や表現はトールボーイ型の方が一段と良く聞こえます。

この形状と価格になると競合他社が多く存在しますので
知名度、雑誌等の評価、見た目のデザインなどで売り上げが変わると思いますが、
ブラインドテストで音だけ聞いた場合
知名度の高い人気ブランドのトールボーイスピーカーより
鳴らしやすいし音楽を聴いている時の満足度は高いと感じました。

売れるかどうか商売で考えた場合
価格と見た目がネックになる様に感じてしまいますが
ブラインドテストなどで音だけ聞いた場合、
トールボーイの方は競合他社と比べても良いと思います。

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試聴しているとユニット構成からアクティブスピーカーのAIRPULSE A100と比べてしまいます。
という事でstyle35をA100と入れ替えました。

リボントィーター+メタルコーンで同じ構成です。
style35は¥35万 A100は実売¥11万

パッシブとアクティブスピーカーですが
同じソースと音量で出音を聞き比べてみると音作りが違う事が判ります。

style35のリボンの方が振動版が薄くA100の方が振動版が厚くできているような出音に感じます。

style35は分解能が高い繊細方向で、A100はアタック音や抜け感が良い方に振っています。

低域は下まで穏やかに下がる感じはstyle35で弾んだ感じと量感で聴かせる感じがA100
ドイツ人とアメリカ人の音作りの差ですかね(笑)

style35はパッシブなのでアンプやスタンド、ケーブル類も含め鳴らし方をオーディオ的に弄れますが
A100はアクティブなのでアンプ等は変更不可、
多彩な入力とハイレゾ対応の高性能で抜群のコストパフォーマンスですが、色々弄る楽しみは無いです。

趣味のオーディオで考えた場合
パッシブスピーカーを買い、色々と研究しながら追及するというのが
オーディオ嗜んでいる感が強いですが
プレーヤー+アンプ+スピーカー、
その他ケーブルやラックだけでも直ぐに¥100万程度のお金がかかります。

音出しの試行錯誤、色々とお金を掛けれる場合この方法が面白いのですが、
コスパと使い勝手を考えた場合、最近各メーカーも色々と出している
アクティブ型のスピーカーだと、手持ちのスマホやPC、今まで使用していたCDPなどがあれば
簡単に音出し可能となりますから、今後、¥10万〜¥100万以下のオーディオは
アクティブ型スピーカーで完結される方が増えるのではないかと感じてしまいます。

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posted by SoundJulia at 13:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月14日

JBL ANGELUS C41

木工職人の匠が街から離れ山ごもりしてはや数年経ちますが、
本日ANGELUSを手みあげに来訪!

JBLのオリジナルではなく匠の作品です。

本物はリアバッフルが付いている密閉型ですが、この箱は匠オリジナルなので開放型
075は箱の後ろへ木製プレートを6本のビスで固定したところへ
当店のドライカーボンインシュレーターSJ-SIを使用し
キャップボルトで押して固定できるようになっており、
フロントとリアというか箱と一体化して全体の剛性を上げる構造になっています。
箱が後面開放型で音もこもらない...。

匠もJBL好きなので色々と考えて作られている事がわかります。
この方、パラゴンを普通に作れる方です。(笑)

早速今までのバッフルと入れ替えます。
左の穴が空いている物が今まで使用していた物
(これは、自作で大型ホーンを作るお客様からいただいたものです。)
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見た目はこんな感じ...。
材質は最高級の無垢材ブラックウォールナットと合板を合わせて作られています。
いつもながら精密加工されたかのようにピン角でビシッと組み上げられていて気持ちが良いです。
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少し離して眺める
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リズニングポイントから見る
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音の方ですが、今までより大きなバッフル効果があるためか全体的に音が太くなり耳あたりが良い
ピアノの強烈な打音の鉄弦がゴーンと響く音が力強く太く出て驚きました。
ボーカルも今までよりも肉質感を感じ、残響、電子エコーもよく聴こえ
チェロやバイオリンのボディーが共鳴している感じが今までより良く出ます。

075の指向性は狭いのですが、大きなバッフルで後ろへ回り込む音を3方向に反射する構造が
指向性を改善しているように感じ
音がキツくなること無くエネルギーと厚みを増した感じの出音に聞こえるのが不思議です。

ライブ音源などは生っぽくより自然で075+375+150-4cの繋がりが
何処でクロスしているかわからないフルレンジかと思うような繋がりで一体感を感じます。

置き場所は375ドライバーの上辺りにセットしていますが
前に置くよりなるべくリニアフェーズにしたほうが違和感がないからです。
置き場所を1cm程度前後させるだけで出音の印象が変わりますので
前後させてベストな位置を探りたいと考えております。

JBLベル・エアーの箱をオーダーしました。(笑)
posted by SoundJulia at 18:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月07日

CD-34 オーバーホール

当店をご利用いただいているお客様が
店所有のCD-34NOS DAC改を聴いて「私も欲しい」と言うことで
程度が良いというCD-34を何処かのお店で購入...。

基本的に古い機器なので、メンテナンスしていなければコンデンサは抜けいますし
動いたとしても老衰状態で何とか音が出ている感じの動作だろうなぁと思いましたが
数日経って連絡が入りました...

「使ってみると音が途切れたり、左右のバランスが悪かったり音質も悪い」

店のCD-34と同じ様にしてほしいということで持ち込まれました...。

全体的なオーバーホールをしてDACはNOS化
RCAケーブルはプラグ内部で導体圧着構造のため経年で接触不良を起こしますからジャックへ変更
電源ケーブルもインレット化の改造を施しました。

音出しすると左右のバランスが不安定で傾くというので抵抗を測ると最良で5.2Ω
間違いなくプラグ内で圧着部分の抵抗が大きくなっています。
(ちなみに店のCD-34は1メンテ前17Ωもありました...。)
今まで大丈夫だったのは1台程度です。
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色々チェックして出力ケーブルはジャック化
電源ケーブルはインレット化、劣化しているパーツは交換...。
DACをNOS化のためICを外しNOS DACへ改造

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外したパーツ 
純正でついているフィリップス製のブルーのコンデンサはほぼ抜けています...。
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コンデンサ容量を測ると
22μFが7.3μF(笑)
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220μFのチューブラは3.6μF
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電源ケーブルは外してインレット化
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しっぽ方式の接触不良出力ケーブルも外してRCAジャック化
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ワイヤーハーネスは、スーパーコンタクトオイルで接点部分をメンテして差し込みます。
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預かり時、ボディー天板に上に載せた機器の足跡が付いていたのでクリーニングしました。
ビフォー
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アフター
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完成したので、試聴しています。
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posted by SoundJulia at 18:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | デジタル機器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

山崎川の桜

店から出て東へ歩くと直ぐに山崎川の桜の名所があります。

今日の昼食後、見に行きましたら満開!

日曜日なので凄い人混みでしたから奥へ歩いていきませんでしたが
地下鉄「新瑞橋駅」からスタートしている桜並木で十分見応えがあり綺麗でした。

右奥側が「新瑞橋駅」です。
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川を渡れるように飛び石みたいな造作がありますので子供が飛んで渡っていました。
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逆光で申し訳ないのですが満開です。
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あと2〜3日もすれば川に花びらが落ちてピンク色に染まり綺麗な花筏が見れると思います。


posted by SoundJulia at 15:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月02日

電源ケーブル 限界突破プロトタイプ完成! 試聴中

電源ケーブルを製品化する場合、PSE取得の問題がありますので
当店のケーブルはケーブルを購入いただき
PSEマーク付きプラグを取り付ける作業を承るという方式を取らさせていただいております。

で、今回のケーブルは今まで製作したケーブルのバージョンUPです。

現在の電源ケーブルは二種類
・Reference(標準品):¥3.3万
・Ultimate(上級品):¥11万

上級品は究極という名前なのでこれで十分な出音感なのですが、
最近ラインケーブルのUltimateへ更にUltimateケーブルへ施した倍の地策を施し
限界突破バージョンを作り、その差に製作した自分も驚きましたので
電源ケーブルも同様の処理を追加した場合、どの様になるのかを試してみました...。

限界突破プロトタイプ
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このバージョンUPは
標準品もUltimateタイプも、そのケーブルを利用して改造可能です。

プラグはドライカーボン+金属のプラグへ変更します。

Ultimateケーブルで繋いでいる機器へ限界突破バージョンを付け替えて試聴しますと
音場空間の広さや残響が漂う感じ、マイクの周りの音が更に聞こえて
固くなる事なく引き締まり低域は極低域の分解能が上がり腰が据わり
高域は精緻なまでの高分解能で、全く痛くない、しなやかな抜けとキレを感じます。

中音域は声はもちろんバイオリンなどアコーステック楽器の音色が増え色濃くなり生っぽい
特にライブなどのソースやクラシック、ワンポイント録音物は抜群のプレゼンスで雰囲気抜群です。

音抜けとキレ感はUltimateケーブルの方が1分程度のパッと聞きは良く聞こえますが
しばらく聞いていると音数や分解能にかなりの差がある事が判ってきます。

BEST AUDIOPHILE VIOCES ブルージャケットの最初に出たT
一曲目の冒頭からギターアンプのハム音と思われる「ビー」というノイズや
演奏中に随時聞こえているマスターテープのヒスノイズ?「サー」という
ホワイトノイズが今まで聞いていた感じと比べ分離よく更に良く聞き取れます。

井筒香奈江さんの ときのまにまに

2曲目 いっそセレナーデ
冒頭左のチェロの演奏後、39秒で右から「チュン」が更に良く聞こえ
歌いだすとポップガードを通り過ぎた息がマイクに当たり極低音がでてきます。
1分21秒頃 鼻息を吸っている音が聞こえますが
以前より良く聞き取れてしまいます。

3曲目
10秒頃からヴィブラフォンを叩く振動がマイクまで伝わり、極低域でボフボフ音が出ます。

4曲目
5秒ぐらいのところから、「くちゅくちゅ」している音が聞こえます。
また歌いだしてからの電子エコーが奥深く遠くまでうねりながら消えゆくさまが異様(笑)

7曲目
雨音が更に良く聞こえ、1分位のところで「チュンチュン」音が更に良く聞きとれました。

全曲にシステムノイズというか録音時のノイズが「シー」とか「サー」っと入っていますが
その感じが以前より良く聞こえてきます。


上記以外に何を聴いても演奏中の音が出ている時のSN感が良くて静がに感じますし
派手になる事なく分解能が上がるという感じで間違いないという感じです。

標準品からのバージョンUPは仕様を自由にできるので価格は要相談です。
UltimateケーブルからのバージョンUPはUltimate構造に追加しますので¥11万となります。
新規で限界突破ケーブルを作る場合は仕様を相談して作れますので¥11万以上から製作可能です。

現在、当店のケーブルを使用されていて興味がございましたら相談ください。
店で使用しているケーブルは、ラインも電源も徐々に限界突破へ変更していこうと考えています。

今回のケーブルやレコード用のテーパードターンテーブルシートも含め
音にさらなる欲が出た場合は有効なアイテムになると思います。





posted by SoundJulia at 16:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクセサリー、ケーブル類等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする