2023年09月24日

ELAC  UBR62 BS283

Aura VA40 rebirthへ合わせるスピーカーを模索して下の2機種を試聴...。

UBR62
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BS283
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小型スピーカーですが、両機共に見た目のサイズを裏切る低音の出方で
上から下まで帯域幅は必要十分でボリュームを上げると低域で体がビンビン振動する!

BS283とUBR62を比べるような試聴になりましたが
BS283は全体的なまとまりの良さと高品位な出音で聴かせます。
音密度もBS283の方が濃く、ふわっとした空間表現と相まってクラシックは抜群に良い
UBR62は音密度がBS283に比べ若干薄くなるが音色は良くややスッキリした開放感を感じます。
こちらも低域は十分出てクラシックとの相性が良い!

Aura VA40 rebirthと組み合わせる場合、
パワー段がシングルプッシュプルの特徴、ハイスピードで小気味よく
音の輪郭をクッキリと描くような音を聞きたいと思ってしまう...。
つまりリズム系の音楽を聞く場合、
高域はサクサク切れて低域はドラムスのアタック音が弾け飛び
エレキベースはブンブン弾む様な出音感を期待してしまうと
この両機の出音は品が良すぎて穏やか、低域はゆったり聞こえてしまいます...。

Aura VA40 rebirthと超高能率なJBLハーツフィールドと合わせライン入力で聴くと
中高域は清々しくクッキリした出音で低域は締まり飛んでくる...。
音の輪郭は2Hの尖った鉛筆で写実的にデッサンしたような描写
ボリュームを絞り切る手前の小音量で音出ししても
濁ること無く音像はクッキリしているのでBGM的に音楽を流していても嫌な感じがない
フォノは現代的なサウンド!
高分解能で抜けと切れが良く爽やかに抜け切るような爽快な出音!
古き良き日の、ゆったりした感じ、ふくよかな感じ、中音域の濃い味わいなどの要素はない
シングルプッシュプルの最終増幅段の出音感をよく出していて気持ちが良い!

アキシオムやローサーの、いっちゃってる程敏感なスピーカーと合わせたら
どの様な出音になるのか興味が湧きます!(笑)

Aura VA40 rebirthは、定価:¥275,000-
同価格帯の中級機アンプで考えた場合、出音の表現にチョイと芸術的要素が入り
聴いていて気持ちが良い感じの澄んで綺麗な中高域表現は
国産ブランドのアンプには無い音...。
現代の考え方ではシングルプッシュプルのアンプを採用することはほぼ無いので
今の時代には貴重な出音のアンプだと感じます。


音出し動画
(ELACミラコード90)+(Aura VA40 rebirth)+(JBLハーツフィールド)
ハーツフィールドから5mへHDR-VM1をセットして録画














posted by SoundJulia at 12:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月22日

Aura VA40 rebirth

スクリーンショット 2023-08-27 102823.png
11月に発売されるAura35周年記念の最新アンプAura VA40 rebirthをお借りした。

商品的には現代風にアレンジされた初代VA40の復刻です。
入力:フォノ(MM)x1、ラインX3
出力:50W+50W
サイズ:W430XH76XD350(mm)
販売価格:¥275,000-(税込み)

初代アンプの復刻版なので
出力素子はMOSFETのシングルプッシュプルでアナログアンプ
リモコンなど手元操作できる便利機能はない(笑)
しかし現代の製品で日本国内製造なので
高級パーツとカスタムメイドのトロイダルトランスなどが使用されている...。

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鏡か?と思えるほどの鏡面パネル

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足は金属製でラックの棚板と接する部分にリング状のシリコンゴムが嵌る制振構造

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日本製なのでオリジナルモデルより見た目にダルさがなくシャキッと出来ている感じを受けます。

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左のスリットは大きなトロイダルトランスが透けて見えます。
右側はパワーアンプの放熱板が見えます。
初代のオリジナルアンプの様に熱くなる事は無くほんのり温かくなる程度の発熱量です。

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聴いてみた第一印象です...。
まずはライン、中音域から上の高域が、繊細かつ小気味よいキレとツヤ感を感じ音が澄んで清々しい!
日本製ながら無味無臭で国籍が分からない出音になっていないところが面白い...。
シングルプッシュプルなので低域の量感や厚み重量感、マッタリした感じが無く
現代風の大パワー出力アンプで最終増幅段がパラレル以上になっている
並列接続動作のアンプに聞き慣れた耳で聞くと低域が痩せ気味に聞こえると思います。

フォノ入力へELACのミラコード90を繋いで聴いてみると
細やかに切れて抜けきる高域、全体的に音が澄んでタイト!
ユッタリ、ふくよか、おおらか、滑らか...では無く、
クッキリした美音系で鈍さがなく澄んで抜ける出音です。
スパイロ・ジャイラのドラムスがタイトに弾け飛ぶ感じ!

販売前にも関わること無く既に多くの注文を受けているということですので
9月24日までデモ機が店頭にありますので興味のあるお客様は見に来てください。

posted by SoundJulia at 16:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | アンプ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月19日

JBL 075 分解清掃

お客様の依頼でJBLのトゥイーター075の調子を見て
分解清掃いたしました。

お客様:「中古購入品で、何となく音がうるさい。
     振動板がオリジナルかどうかも含めて見て欲しい..。」

スイープ音試聴で、音圧に若干の差と片側がやや歪みっぽい...。

早速分解します。
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一度分解した跡が見られ振動板に触れた跡も確認できました。

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振動板は当時物のオリジナルですね!
これを社外品などへ交換してしまうと、あの075の音ではなくなってしまいます...。

振動板に小さな凹みなどが見られましたので修正
他の見た目もよく大きな問題はないので、
振動板の表面についているチリを除去して全体的にクリーニングしました。

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ターミナルはビズの酸化被膜を除去するため外します。

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磁気ギャップ内も鉄粉やゴミが入っていないか確認してクリーニングしました。

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酸化皮膜除去はスーパーコンタクトオイルで仕上げます。

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組み上げ方で出音が変化しますので
位置合わせをして音を出しながら各ビスを徐々に締めます。
周波数をスイープさせて歪み音を感じないか聞きながら最後に増し締め...。

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対になる片方は打痕がありました。
こちらも先に仕上げたと同じように処理して組み上げました。

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両方ともに綺麗になり、出音の歪と音圧の差もなくなりました。
近くのお客様なので納品時に375と組み合わせた出音を聴かせていただきます。

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posted by SoundJulia at 18:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする