デモ機を試聴させていただきました。
![DSC02427[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/DSC024275B15D.jpg)
回路型式 | AB級プッシュプル |
使用真空管 | KT88×4本、12AX7×2本、12AU7×2本 |
バイアス方式 | 固定バイアス |
定格出力 | 40W+40W(8Ω) |
周波数特性 | 17Hz〜63kHz(-2dB) |
SN比 | 93db |
入力端子 | LINE:4系統、MAIN IN:1系統 |
入力感度/ インピーダンス | LINE:320mV/100kΩ、MAIN IN:670mV/100kΩ |
スピーカー出力端子 | 1系統4〜8Ω |
消費電力 | 定格310W、無信号時170W |
寸法/質量 | 横440×奥行330×高210mm/30.0kg |
付属品 | 真空管ボンネット、電源ケーブル(TR-PS2)、リモコン |
KT-88プッシュプルの真空管式アンプです。
(入力はラインのみ)
ボリュームが現代的な電子ボリュームいうところが特徴的で
アルミのリモコンで操作が可能、
全面パネルにドットの集合体でディスプレーとなっています。
パワーアンプとして使用できる切り替えSW付きで
何と重量が30Kgとヘビーです。
1時間程度BGMを流し暖気してから本試聴してみました。
中低域に締まった感じがあり
出来の悪いアンプの様なドボドボで厚く締まりのない感じはありませんが
全体的にはKT-88のおおらかでたっぷりとした出音を感じます。
大型トランスと剛性感ある作り込みと重量からくる安定感があるので
下位モデルのKT-88使用アンプと比べると
しっかりした出音とS/N感の良い現代的な感じの音質に聞こえました。
神経質になることなく音楽を聴かれる方にはお勧めです。
当店が展示機として常設のKT-150(MUSASHI)と比べた場合は、
MUSASHIの方がクッキリとして分解能が高い出音に聞こえますので
おおらかな感じがお好きな場合はエボリューションで
クッキリしている音が好きな場合はムサシという感じで選べると思います。
オクターブのアンプと見た目が似ているような感じですが、
重量はかなり違います。(オクターブは18Kg程度、本モデルは30Kg)
本モデルの方が価格は安いのですが、
大型トランスが使用されていたり剛性のある作りで重量が違っているのだと思います。
ブランド志向で高額な買い物をした方が所有した満足感が高いと感じる方はオクターブ、
コスパは高い方が良いと考える方はエボリューションで良いのではとも思えます。