色々な物が手持ちにあると、試聴時に違いを確認できて便利です.
機器のS/Nが良いのでボリュームは無限大の上が-92dB
高能率のスピーカーを繋いで音楽を再生していても
ボリューム最小位置近くの場合、再生音が聞こえません。(笑)
最大ボリュームは0dBを超えて+23dB (フォノ入力に時に役立ちます。)
普通のアンプの様にプリ部でゲインUPを行っていないので
デジタルもアナログラインの入力時でも
ユニティーゲインでボリューム調整になりますから
普通のアンプよりボリュームを上げて聴く感じになり情報量の欠落が少ないです。
若干古い機器ですからテープ入力ポジションも付いています。
フルデジタルアンプにフォノ入力が付いていてイケてますよね!
音場補正では国産の高級品でアキュフェーズのDGが有名ですが
このTA-F501には専用マイクが付属されていて音場補正ができます。
リスニングポイントで周波数特性をフラットにするか
SONYのリスニングルームの特性にするか選べます。
今回は補正無しで試聴します。
シャーシも高剛性で、電源も専用電源を作りS-masterPROまで大盤振る舞い
電源が上段にセットされS-masterPROはシャーシ直付けでシールドされた引き回しの無い構造
トランジスタアンプに存在するクロスオーバー歪も低域の位相遅れも無いアンプ(笑)
球と石のアンプで聴きなれた耳で試聴...
電源を壁コンセントから供給して聴くと想像されるSONYの音
KOJOの電源フィルタを通して聴くと透明感が向上して抜けや切れが良くなり
fレンジも広く聞こえて音がぶっ飛んでくる感じになります。
更にKOJOのDA-6から完璧な正弦波交流の電源で供給すると
出音の質感は向上して高分解能で美しい音になりました。
スピード感というか反応の速さはピカイチで切れるという感じより
瞬間に立ち上がって瞬間に立ち下がる感じ...。
ビンテージアンプの反応が遅い艶のある音みたいな感じは無いですから
何だか聴いた事の無い様な素早さです。
レコードの溝にホコリが入って通常「プチ、パチ」聞こえる様なノイズは
油を引いてアツアツに熱したフライパンへ水を一滴入れると
瞬間にはじけ飛ぶような感じの反応に似てダレた感じは微塵も無いノイズ音!
鈍いアンプの「ボスッ」「ブチブチ、ボン」とかの様な音になりません。
ある意味気持ち良くてある意味宇宙人サウンド!(笑)
低域の位相遅れが無い為か、
キックドラムやスネアのアタック音などは少し違和感がある様に聞こえます。
一言で言うとパルス音の様に余韻が無く痩せて聞こえる様な感じです。
この辺りの特徴を開発時の技術者は理解している様で
従来のトランジスタアンプの位相遅れ特性を再現する補正が可能となっています。
(いわゆる改悪補正してトランジスタアンプの出音にする)
低域の出音に違和感を感じた場合は、補正を掛けて聴ける様になっています。
補正して聴くと今まで聴きなれた出音の感じになり
純粋無垢の汚れ感の無い音が少し汚れて聞こえシンバルの倍音も違って聞こえます。
しかし、なぜか音楽性とタメみたいな要素は掴みやすくなります。
入力にCDPのアナログOUTからアンプのライン入力SA-CD/CDへ繋いで聴くと
そのCDPの持つアナログOUTの音質が反映され、
CDPのデジタルOUTからアンプのデジタル入力へ繋ぐと、
先ほど感じたアナログOUT時の音の特徴が消えます。
なかなか面白いです。
分解能の高さや音の癖の無さで判断すると、デジタル入力で聴いた方が良いです。
長年オーディオを嗜んでいる場合、聴きなれていない出音部分に違和感を感じます。
特に低域辺りと、付帯音の無いピュアな感じと
フォノ入力時における抜群の反応で高域の分解能に全くダレが無い感じです。
低域は内部の機能で位相ずれ改悪補正で今まで聴きなれた感じになりますし
レコードの場合は高域を-3dBにすると違和感が無くなります。
余りに高性能すぎてフルデジタルアンプは現在も流行りませんが
聴いてみる価値はあると思います。
反応の良いスピーカーを使いSACDやハイレゾ音源、DSDなどを聴くと
CDの出音より良い事が理解できます。
同じ音源のSACDよりCDの方が良い感じに聞こえる場合
システムの何処かがボトルネックになっていて
情報の多いソースが良く聞こえない感じになっていると思います。
取りあえず現代のカクテルオーディオX50Dデジタル出力をTA-F501へ入力して
オリンパスミニS1000を鳴らした動画をUPします。
違和感の無い素直な出音です。
音出し動画は下記の写真をクリック願います。