2025年06月14日

オーディオアクセサリーについてのお知らせ!

CFRPドライカーボン製インシュレーターSJ-SIの仕様変更について
DSC04468[1].jpg

20年近いロングセラーであるCFRPドライカーボン製インシュレーター「SJ-SI」が、
今月から仕様変更となりました。

ドライカーボンの素材はそのままに、「120度の円錐加工」のみ廃止いたしました。
これは、スパイク受けとして利用されることが少ない現状と、
加工費を抑えることで販売当初から一度も値上げすることなく価格を据え置くためです。
サイズ等の変更もございませんので、メタルベースと合わせる場合も問題はございません。


オリジナルバランスケーブル(Referenceケーブル)の仕様変更について
DSC04472[1].jpg

オリジナルバランスケーブルの標準品(Referenceケーブル)も仕様変更となりました。

新しいケーブルはグランド強化型です。

一般的なバランスケーブルは、ホットとコールドで信号線を分け、
シールド部分をグランド共用としてプラグに接続される構造が主流です。

しかし今回の仕様変更では、ホット、コールド、グランドの3線を専用線として独立化させ、
グランドをシールドから分離して単独で強化しました。
ホットとコールド線には撚り加工を施しています。
もちろんシールド線構造は維持されており、
In側のプラグで送り出し機器のケース部分へシールドが結合されることで、
さらなるノイズ低減を図っています。

グランド強化によるメリット
バランスケーブルにおけるグランド強化には、主に以下のようなメリットがあります。

ノイズ低減効果の向上: グランド線を独立させることで、
ホット・コールドの信号線へのノイズの回り込みをさらに抑制できます。
通常のバランスケーブルではシールドとグランドが共有されているため、
シールドに誘導されたノイズがグランドを介して信号線に影響を与える可能性があります。
グランドを独立させることで、この経路を断ち切り、よりクリーンな信号伝送が可能になります。

安定した基準電位の確保: 独立したグランド線は、
より安定した基準電位を提供します。これにより、信号の揺らぎが減少し、
音質全体の明瞭度や解像度が向上することが期待できます。
特に低域の再現性において、
より引き締まった正確なサウンドに貢献する可能性があります。

バランス伝送では、ホットとコールドの2本の信号線で、
位相が逆の信号を伝送します。そして、シールド(編組線やアルミ箔など)がその信号線を覆い、
外部からのノイズを遮断する役割を担っています。
このシールドがグランド(アース)に接続されることで、
ノイズが信号線に影響するのを防いでいるわけです。

今回の「グランド強化型」ケーブルのポイントは、その「グランド」の扱いにあります。
一般的なバランスケーブル: ホット、コールドの信号線があり、
その外側にある**シールドがグランドの役割を兼ねています。**つまり、
シールド線がグランド線として使われている、という構造です。

今回のグランド強化型ケーブル: ホット、コールドの信号線に加え、
**グランド専用の線が独立して設けられています。

**シールドはあくまでノイズシールドの役割に徹し、
グランドとしての役割は独立した専用線が担う形です。
この違いによって、次のようなメリットが生まれます。

一般的なバランスケーブルでもシールドによるノイズ低減効果はありますが、
シールドがグランドを兼ねているため、完全にノイズを排除しきれない場合があります。

シールド兼グランド線へのノイズ誘導: 外部からのノイズがシールドに誘導された際、
そのシールドがグランド線でもあるため、
微弱ながらもそのノイズ成分がグランド電位の変動として信号系に影響を与える可能性があります。

このケーブルを試聴した印象として
従来構造のケーブルと比較して明瞭度が向上し、クリアなサウンドを楽しめました。
音場空間の再現性も改善され、残響音がより綺麗に聴こえるため、奥行きのある音像を感じられました。

Referenceケーブルは受注生産品です。
作り置きの在庫はございません。
目安価格:1m〜1.5m(ペア):¥35,000-

上級モデルのUltimateケーブルは、
販売当初からグランドは独立化して製作しています。


以下お客様から、バランスケーブルのホット、コールド位相反転と
バランスからアンバランス変換ケーブルの仕様変更依頼を受けました。

DSC04470[1].jpg

posted by SoundJulia at 12:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクセサリー、ケーブル類等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月06日

DIATONE DS-10000 Klavier

1985年、わずか300セットのみが受注生産された幻のスピーカー、
ダイヤトーン DS-10000 Klavier
オーディオ全盛期を代表するDIATONEの最高傑作と名高いこのモデルですが、
DIATONE製品にお約束のウーファーエッジ硬化は避けられません。
そこで今回は、この硬くなったエッジを軟化処理し、
DS-10000 Klavier本来の音を蘇らせる為のメンテナンス開始です。

記憶に残るのは、いわゆるリアルなHi-Fiとは一線を画す音でした。
それは限りなく美しい高音域が特徴の「美音系」で、
まるで空気まで澄み渡るようなクリアな出音。
特に八神純子さんのハイトーンボイスやピアノの音は、
まさに再生芸術と呼ぶにふさわしい美音の世界を奏でていました。
上手く復活して記憶の通りの美音を奏でてくれるのでしょうか?

DSC04460[1].jpg

ピアノブラック仕上げのエンクロージュア
DSC04461[1].jpg

多段絞り形状で最大の硬度、DUDダイヤフラムはボイスコイルと振動板が直結構造
砲金製削り出しのフレームです。
DSC04465[1].jpg

ミッドもDUDと砲金製削り出しフレーム採用
DSC04463[1].jpg
ウーファーはカーブドハニカムコーン
DSC04462[1].jpg

固着しておりましたが、上手く外せました。
DSC04466[1].jpg

こちらも、ビクともしませんでしたが、外れました。
中の吸音材やネットワークの固定などを見ますと、
試行錯誤された結果の構造で手仕事で組み立てられている感じです。
DSC04467[1].jpg

ユニット周りのピアノ塗装がバリッと剥がれるのが嫌なので気を使いました。
疲れたので今回はここまでです...。
posted by SoundJulia at 12:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月03日

B&W SS25 空気録音

この度、SS25の嫁ぎ先が決まったので、
記念として空気録音を行いました。

マイクで収録した音は、
スペクトラムアナライザーで視覚化しています。
試聴位置における音の周波数分布が目で見てわかるので、
その変化や特徴を楽しんでいただけるのではないでしょうか。

SS25のこだわりは尋常ではありません。
全てのターミナル、ネットワーク内のパーツ、
そしてスピーカーのボイスコイルや配線に至るまで、
徹底して純銀を採用しています。
それにも関わらず、銀にありがちな「嫌な高域感」が一切ないのは驚きです。
発売当時の物価で考えると、小型スピーカーとしては破格の値段でした。
しかし、その価格に見合う、いやそれ以上の記念モデルとしての気迫と、
細部にまでこだわり抜かれた作り込みは、
時を経た今もなお、聴く人を魅了してやみません。

SS25は、1970年代のプリメインアンプである
DENON PMA-255でも十分にドライブできます。
この点が、現代のB&Wスピーカーとは大きく異なると感じますね。
現代のB&Wは鳴らしにくいものが多いので、その違いは際立っています。

この空気録音では、音場感までしっかりと収録されています。
スピーカーで試聴すると、お部屋の音場と混ざり合ってしまい、
正確な再現が難しくなります。
そのため、音源の魅力を最大限に感じていただくためには、
ヘッドフォンまたはカナル型イヤフォンでのご試聴をおすすめします。

posted by SoundJulia at 16:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月02日

カートリッジMCH‐Uを使用し、JBLハーツフィールドでアナログレコードを聴く、アンプはDENON PMA-255

トーレンス MCH-II ダンパー交換後のアナログ再生テスト

先日、トーレンス MCH-II のダンパーを新品に交換しましたので、
早速アナログレコードの再生テストを行いました。

このトーレンス MCH-II は、EMT の XSD-15 をベースにしながらも、
トーレンス独自の仕様が加えられています。
そのため、EMT とは全く異なる音の印象を受けます。

特に注目すべきは、バンデンハルの超楕円針と、変更されたカンチレバーです。
これによりトレーシング能力が向上しており、
歪み感がなく、繊細でありながら力強さも兼ね備えた多彩な音色を奏でてくれます。

私好みのMCカートリッジサウンドで、
まさにオールマイティーに音楽を楽しめるカートリッジだと感じております。

再生機器
DP-3000(CFモディファイモデル)
昇圧トランスSONY HA-150
PMA-255
JBL ハーツフィールド

動画の試聴はヘッドフォン又はカナル型イヤフォンで!
マイクの収録音をスペアナで表示させております。

最近の外食
IMG_3574[1].jpg

IMG_3576[1].jpgIMG_3575[1].jpg

IMG_3596[1].jpg
IMG_3597[1].jpg

IMG_3598[1].jpg
IMG_3599[1].jpg

IMG_3604[1].jpg
IMG_3605[1].jpg

IMG_3591[1].jpg
IMG_3592[1].jpg

IMG_3580[1].jpg
posted by SoundJulia at 13:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | アナログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月31日

IGアリーナへオープニングDAYsへ行ってまいりました。

チケットが当たったと誘われましたので、仕事を抜けて観に行きました。
IGアリーナへは、地下鉄 名城公園の2番口からと案内があるのですが、
何故か強制的に1番口から行くようにと...。
遠回りの上、歩道橋を渡り、またアリーナの階段を上がって2階からの入場...。

IMG_3620[1].jpg

入口の受付で、スタンプラリーと、催し物のスケジュールのチラシを貰う
IMG_3622[1].jpg

スタッフはたくさんいますが、立っているだけで声を出しての案内は無い
中に入ると通路と扉、ホールへの上がり降りの階段は縁にあるなどで分かりにくい、
案内看板もは、ほとんど無く、初めての建物は構造が分からない上に人ごみで、
何処をどう歩いたらどのあたりの席へ行けるのか?

通路から一旦席の方へ行く階段を上がり中へ入ると、
横方向の移動は、もう一度階段を下りて通路に出て移動し、
また階段を上がり席へ行かなければ移動できない構造です。

ご年配の方もいらっしゃいましたが、疲れ果てた顔で辛そうでした。
階段が嫌な方は思いっきり疲れると思います。

IMG_E3621[1].jpg

中に入りトークショーを最初だけ観ました。
音響的にライブ感が強すぎてワンワン響き最低、
まるで、広い浴場か、地下駐車場の様な響きです。

トークショーなのに、音の調整がハイ上がりでシャリシャリ音
バランス的にチョイ昔のエイベックスの音楽ソフトの様な感じ
強烈な残響で音がボケている上に声がハイ上がりで耳に刺さります。
トークショーなら音声の調整は、
電話かAMラジオ、映画館の様に聞きやすい声音に調整しないと疲れるし聞きずらい
また、モニター画面と音のズレが大きくて抜群の違和感で笑えました。
この感じですと、ここで行われる音楽LIVEは最低かもしれません。
中はエアコンが効きすぎて寒かったです。
不快なので10分も我慢できずに帰りました。
posted by SoundJulia at 17:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他のできごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする