CFへワンオフ製作を依頼してオーダーしたバランスプリ
オーダーされたユーザー様がしばらく使用したのでメーカーへ点検を依頼...。
点検整備完了で店の方へ送られてきましたので試聴
鉄筋コンクリートの基礎かと思える様なド安定で揺るぎない低域
上まで素直に伸び切るワイドレンジかつ高分解能なサウンド...。
点検時、メーカーによるクオリティーUPが図られたのでS/Nが向上していました。
長く聴くと耳に残るので1日の動作確認後、撤収して梱包。(笑)
先日のミラコード90からデジタルアンプに繋いで試聴してみました...。
TEAC AI-501DA
2012年頃の製品ですが、
当時、見た目がカッコ良いので音を聴く事なく購入(笑)
PC用のUSB DACのつもりで購入した機器です。
今見てもPRO用に似た外観デザインがイケています。
デジアンですが、電源はトロイダルトランスでボリュームも一般的な可変抵抗式
デジアン本体はティアック製ではなくABLETEC社のALC0180 Dアンプ
音質的にはタイトで抜けと切れが良くスパッと来る爽快な出音!
肉厚感やしっとりした滑らかな感じは殆ど無い感じ...(笑)
聴感上のレンジは広いのですが、基本的に引き締まっている音なので
低域過多のソースでも低域感はドムドムしない感じで下がります。
このアンプの場合、フォノ入力は無いので
トライオードのTRV-EQ7:¥48,000-を使用してライン入力で試聴しました。
ドラムスの音などはビシバシと耳に突き刺さる程のアタック感で聴かせます。
鈍いところは全くなし(笑)
ドライな抜けっぷりの爽快な出音です。
柔らかで滑らかで優しい音が好きな方にはウケないと思いますが
モニター的なサウンドが好きな方にはウケると思います。
100V電源をKOJOのDA-6から供給して再試聴すると
出音の質感がグッと向上し、高分解能に変化しているので
突き刺さる感じが辛くない切れ感に聞こえます。
アナログを色々試しても鈍くてトロトロの音になってしまう場合
こういう感じで聴くとサクッとしてテンションの高い音になると思います。
USB接続でPCへ専用ドライバーをインストールして聴くと
高音質な出音で楽しめるというアンプなんですが、
ドライバーをインストールできないカクテルオーディオに繋いだら反応するのか?と思い
カクテルのX50DとUSBで繋いでセッティング画面で確認すると認識しました。
ちゃんと音も出て抜けとキレの良い爽快な音で聴けました。
SONY TA-F501で聴いてみます。
S-master PROのフルデジタルアンプです。
機器のS/Nが良いのでボリュームは無限大の上が-92dB
高能率のスピーカーを繋いで音楽を再生していても
ボリューム最小位置近くの場合、音は聞こえません。(笑)
最大ボリュームは0dBを超えて+23dB (アナログ入力に時に役立ちます。)
S/Nが良いのでフォノ入力で0dBでも「シー」「サー」ノイズは聞こえません。(笑)
13年前のアンプだからかテープ入力も付いています。
フルデジタルアンプにフォノ入力が付いていてイケてますよね!
音場補正では国産の高級品でアキュフェーズのDGが有名ですが
このTA-F501には専用マイクが付属されていて音場補正ができます。
リスニングポイントで周波数特性をフラットにするか
SONYのリスニングルームの特性にするか選べます。
今回は補正無しで試聴します。
シャーシも高剛性で、電源も専用電源を作りS-masterPROまで大盤振る舞い
電源が上段にセットされS-masterPROはシャーシ直付けでシールドされた引き回しの無い構造
トランジスタアンプに存在するクロスオーバー歪も低域の位相遅れも無いアンプ(笑)
球と石のアンプで聴きなれた耳で試聴...
電源を壁コンセントから供給して聴くと想像されるSONYの音
KOJOの電源フィルタを通して聴くと透明感が向上して抜けや切れが良くなり
fレンジも広く聞こえて音がぶっ飛んでくる感じになります。
更にKOJOのDA-6から完璧な正弦波交流の電源で供給すると
出音の質感は向上して高分解能で美しい音になりました。
スピード感というか反応の速さはピカイチで切れるという感じより
瞬間に立ち上がって瞬間に立ち下がる感じ...。
何だか聴いた事の無い様な素早さです。
レコードの溝にホコリが入って通常「プチ、パチ」聞こえる様なノイズは
油を引いてアツアツに熱したフライパンへ水を一滴入れると
瞬間にはじけ飛ぶような感じの反応に似てダレた感じは微塵も無いノイズ音!
鈍いアンプの「ボス、ボスッ」「ブチブチ、ボン」とかの様な音になりません。
ある意味気持ち良くてある意味宇宙人サウンド!(笑)
低域の位相遅れが無い為か、
キックドラムやスネアのアタック音などは少し違和感がある様に聞こえます。
一言で言うとパルス音の様に余韻が無く痩せて聞こえる様な感じです。
この辺りの特徴を開発時の技術者は理解している様で
従来のトランジスタアンプの位相遅れ特性を再現する補正が可能となっています。
(いわゆる改悪補正して従来の出音に近くする)
低域の出音に違和感を感じた場合は、補正を掛けて聴ける様になっています。
補正して聴くと聴きなれた出音の感じになり
純粋無垢の汚れ感の無い音が少し汚れて聞こえシンバルの倍音も違って聞こえます。
しかし、なぜか音楽性とタメみたいな要素は掴めるようになります。
ボディーは丈夫ですが、更にメタルベースで対策して聴くと(DA-6+メタルベース)
当時の定価:¥89,000-のアンプと思えない様なクオリティーになりました。
つまりTA-F501:¥89,000-のアンプへ
DA-6:¥390,000-の電源
1個:¥15,000-のメタルベース
Ultimate電源ケーブル2本:¥200,000-を使用です。(爆)
そういえば過去にケンソニック(アキュフェーズ)のE-202プリメインを所有していた時
低域補正できるスイッチが付いていました。
TA-F501は低域の位相がズレないから今までのアンプの様に
わざと位相をずらして低域の違和感を無くすことが出来る様に考えました。
E-202の場合は、ダンピングファクターが大きいから球のアンプの様に
小さいダンピングファクターに切り替えて
ふくよかな低域にできるというものです。
この場合、スピーカーのエッジがロールエッジ等
重低音まで対応するスピーカーの場合は
ダンピングファクターが高いノーマルで聴いた方が良くて
下げると低域が出るというより混濁感が増して汚れた感じに聞こえました。
スピーカーコーン紙の外周がエッジになっている様な古いスピーカーの場合は
ダンピングファクターを下げた方が音が硬くならない感じに聞こえましたので
このアンプが製造された時より古い球時代のスピーカーには有効なスイッチでした。
アナログ時代からCDが出現したデジタル時代に入ると
CDの音に違和感がありましたが、何年も聴いていると慣れてしまいます。(笑)
最近は私も含めたオッサン達がレコードを聴きますから
再びアナログレコードが熱い時代となり新たにレコードもプレスされたりしますが
今、改めてレコードを聴くと
CDにもハイレゾ音源にもない新鮮で楽しい感覚があり面白いです。
音源もアナログからCD〜ハイレゾ(DSD)、又はオープンテープやカセット
アンプ等も、球、石、デジタルなどが混在しています。
面白いと言えば面白い時代ですが悩みも多くなりますよね...。
若いころの学生時代など、
音楽を多く聴いていた時に近い組み合わせが落ち着いて聴ける音になる感じもします。
音は見えないだけに耳(脳)で感じるオーディオは面白いです...。