手持ちの昇圧トランスをいろいろと試してみた...。
お蔵になっていたSONYの小型トランス
HA-T10(白) HA-T50(黒)
白が普及品で黒が高級品(SONYが開発したパーマロイより性能のアモルファス合金磁気コア採用)
当時の価格¥6,400-と¥25,000-(笑)
入力ジャックへ差し込んで使うタイプなので邪魔になる事なく使い勝手は抜群!
T10の方はそれなりの音質
T50の方は見た目から想像できないほど高音質です。
レンジや分解能、透明感など大きく差を付けます!
DENON AU-320
長くオーディオを嗜んでいらっしゃる方には見覚えがある何処にでもあるような昇圧トランス...。
1970年代のトランスなので接触不良さえなければ使い勝手は抜群に良いトランスです。
接触が悪いと寝ぼけたような音になりますのでジャックやピンプラグをコンタクトオイルで清浄して使用
テクニカのMCなどは3Ωで使った方がゲインも上がりダイナミックな感じの出音になります!
現代の変なトランス買うよりよ良いと感じます。
低域がしっかりして小気味良い感じです。
入力2系統、フロントの切り替えスイッチで昇圧トランスパスもできますので
MM/MC2系統入れても、いちいち繋ぎ変えることなく使用可能となっています。
高級品(笑)
DENON AU-S1
オルトフォン SPU-T100
AU-S1は高性能な明るい音で、分解能も高く抜けもキレも良くレンジも広いです。
がっちりした金属ボディーに収められているのでダルさのないクッキリした出音で迫力もあります。
数万円のMCを使う場合、これぐらいのトランスを使用しませんと意味がないと感じる程です...。
オルトフォンのSPU-T100は銀線トランスですが、
銀のギラギラ感はなく高級な質感で安定した低域と高性能な出音を感じます。
味わいよろしくサウンドではなくレンジも広く現代調ですので高性能低インピーダンスカートリッジならOK!
テクニカのAT37ルビーカンチレバーで聞いてみましたが、
恐ろしく抜けて切れて低域が弾む出音となりダイレクトカッティングディスクなどは
聴いた事が無いほどの(笑)破壊的な音質で楽しいです。
色々聴いてみましたが、SONY HA-T50は、見た目なんじゃこりゃ〜ですが、音はHi-Fi(笑)
昇圧後に変なケーブルやプラグなどを通す事なく入力してしまう構造が功を奏して良い出音になっている感じです。
SONY最盛期の高級カセットデッキ777とかに通じる出音感も感じます。
欲張らない普通の音でコスパ重視ならAU-320
レンジも音数も多い高音質系ならAU-S1
お金に余裕があればオルトフォンSPU-T100で高額な低インピーダンスカートリッジで楽しむとか
トランスが邪魔くさいと感じるのであればSONY AH-T50で十分かなと...。
アナログは面白いです!