以前、当店で販売したEsoteric X-10WDですが、
トレイの開閉が悪いという事で持ち込まれました...。
動作確認で、何度もトライするとダメな時があります...。
トレイの開閉というよりVRDSメカのクランパーの動作が悪いです。
ベルトが滑り異音が出ました。
車のファンベルトが劣化して緩くなり
キュルキュルと異音が出ている様な状態に似ています。
こうなるとメカをアッシーで外すのですが、解体に近い作業となりとっても面倒です。(T_T)
気を取り直し分解します。
![IMG_1621[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/IMG_16215B15D.jpg)
これはトレイ開閉用のベルト
![IMG_1622[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/IMG_16225B15D.jpg)
トレイを外してベルトを引っ張ってみると「ユルイ」...。
こちも交換ですね
![IMG_1623[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/IMG_16235B15D.jpg)
ベルトを作りました。
![IMG_1638[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/IMG_16385B15D.jpg)
取り替えるとこんな感じ
![IMG_1639[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/IMG_16395B15D.jpg)
CDを取り出す時に指が入る穴からチョロンと見えます。
![IMG_1640[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/IMG_16405B15D.jpg)
VRDSへCDを押し付けるクランパーメカやレンズが載っているシャシーを取り外すには
DAC基盤や制御基盤を取り外したりで、ほぼ解体状態にしないと外れません。
電源の整流平滑部分のみ残りました。(笑)
![IMG_1643[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/IMG_16435B15D.jpg)
さらに分解してモーター部分を取り外します。
![IMG_1644[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/IMG_16445B15D.jpg)
モーターを外し、ギアも外しませんとベルトを取り替えれません。
新規に製作したベルトを付け替えました。
![IMG_1642[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/IMG_16425B15D.jpg)
ピックアップレンズは綺麗ですが、繊維カスや小さなゴミが付いていました。
![IMG_1634[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/IMG_16345B15D.jpg)
ルーペで確認しながらクリーニング...。
![IMG_1637[1].jpg](https://soundjulia.up.seesaa.net/image/IMG_16375B15D.jpg)
全部戻し動作チェックです。
この後、天板を戻し試聴したところ、
分解修理で各ハーネスの接点接触状態が良好になった事と、
レンズクリーニングなどの恩恵で、
鮮度が高く抜けの良い音質になりました!(^^♪
何時も行っている事ではないし
壊すと元に戻せませんので緊張感ある作業でした。
ベルトサイズを合わせ製作、
機器を解体して組み立てる作業は時間が掛かりとても面倒でしたが
私が何等かのミスをして壊さなくて良かったです...。(^^ゞ
この記事のおかげで私のX-10Wも復活いたしました。
ありがとうございます。
お役に手てて幸いです。