2012年06月08日

CD-34

先日、複数の機器を買取した時、

「CD-34もお願いします。」

という事で査定をお願いされたのですが、
現品を確認するまでの気持ちとしては、
古いし、壊れると後がないし、お断りしようか...などの考えが巡っていましたが、
見た目が綺麗で、大切にされていた感じが強く、
動作の悪いトレイへ
無理にCDを入れて鳴らしてみると、ちゃんと鳴るので
何だか愛おしくなり、直してあげるという感じに気持ちが変化したので
音の確認もかねた勉強の為、CD-34を買取しました。

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外観がウソみたいに綺麗で、トレイを押し込むと動作する状態
その状態で、聴いてみると、
音のバランスが良く、十分満足できる音質!

早速、ドライヴベルトの交換やらピックアップのクリーニングを実施!
本体を開けるには、トルクスレンチが必要...。

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どんどん分解して、フロントパネルを外します。

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メカを外すには、分かりにくい部分にネジがあるのでよく見て外します。

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ようやくメカやらピックアップがコンニチハです。

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肉眼で見ても白く曇っていますね...。
後でクリーニングします。

メカ部分からトレイ開閉のドライブベルトやギアを外しクリーニング
マランツがD&Mホールディングスになった時から
ベルトは部品で売ってくれなくなってしまったので自分で作ります。

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酷使した感じが全くなく
ギアの減りもないので、極上の状態でしたが
セッセとクリーニングして、高級なグリスを塗り組み立てます。

DSCF3022 (400x300).jpg

後回しにしたピックアップクリーニングに入ります。

X10ルーペで確認
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繊維やチリが付いていて全体的に曇っています。
これであの音が出るのかと思うと驚異的です...。

クリーニングします。

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メッチャ綺麗になりました!!
(何時もの事ですが、気持ち良いんです!)

内部には、たくさんのコネクターがあるので気になります。
全部外してスーパーコンタクトオイル攻撃開始です。

トランス、電源周り

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メイン基盤

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「よ〜け〜あるなぁ〜」

底板を外し、裏面からも攻撃...。

DSCF3032 (400x300).jpg

電源フューズにも塗布、
電源ケーブルのプラグ、音声出力ケーブルのRCAプラグにも塗布...。

時間表示のFL管周りも若干白く曇っていたので
バラしてクリーニングします。

DSCF3031 (400x300).jpg

ここまでやってみると、
何だかやり切った気持ち良さがあります!

全部元に戻して完成!

トレイ開閉の時に
潤滑不良でゴリゴリと音が出ていたのですが
音が小さくなり、開閉が完ぺきになりました。

工具を片付けるのも後回し、
早速、試聴室のメインに繋いで音だしです。

電源ON直ぐでも、前の状態より明らかに音質が違います。
残響や空間の再現性が向上
低域の分離はもちろん、音数も多くなっています。

聴き始めて3曲目ぐらいから
低域の締りが良くなって、音のフォーカスが合ってきました。

実は、完全オリジナルのCD-34をしっかりと聴いたことがなく、
ユーザーサイドで改造されたCD-34を何台か聞かせていただいた事があっただけ...。
この完全オリジナルを聴いてみると、
今までのCD-34の認識とは、
全く違う音のバランスや音質傾向で驚きました。
素晴らしい音のバランスなので、
改造して崩れると、元も子もない感じになると思います。

このオリジナルを聴いて、やっと人気の秘密が解りました!!

音の傾向は、
「実にアナログっぽいです!!」

MMカートリッジで
太めのアルミパイプカンチレバーが付いた
丸針に近い楕円針が取り付けてある
古めのカートリッジで聞くようなサウンドです。

中低域にしっかりとした密度と厚みがあり
内臓や背骨を震わす波動感のある中低音が特徴で
音のバランスはピラミッド!
固い、厳しい、細い等の感じは微塵もない...。

低域は、力強く、厚み太さがあり、弾力がある為ゴリ付かない
デジタル処理を繰り返した機器の様に
遅く粘るような感じはなく、ブンブン弾む低音が気持ち良い!
表現豊かで密度が高く充実した中音域、
ボーカルやアコーステック楽器の音が素晴らしい!
高域に澄み渡る感じはないけど
残響や3Dに広がる表現は十分、
耳が痛くない聴きやすさが心地よく
産毛が立っているような感じのツルツルしない高域...。

とにかく音のバランスが抜群で、
音楽表現の良さと相まって引き込まれてしまいます。

「なんじゃこりゃ〜」って感じです。

近年のクリスタルの様に透明な
デジタルサウンドが好きな方にはうけませんが
MCではなくMMで聞くアナログが好きな方には大うけする音質、
近年のマランツに感じる中高域の味付けは全く無い
一般的に聞き覚えのあるマランツの音ではないですね...。

いや〜参りました...。

今日から店のデジタルのメインは、
CDの情報をなめつくす様に吸い上げる
至高のリファレンストランスポートのP-0と
気軽で人懐っこい感じが心地よい
このCD-34になりました。



タグ:CD-34
posted by Lansing at 23:15 | Comment(4) | TrackBack(0) | デジタル機器 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして
この機種はDAコンバーター等のノーマル電解コンデンサを入れ替えての視聴結果でしょうか。
Posted by inoue | URL | 2013年01月27日 20:46
はじめまして
この機種のDAコンバーター等の古いノーマル電解コンデンサを新しいノーマルのそれに入れ替えての視聴結果でしょうか。
Posted by 井上 優一 | URL | 2013年01月27日 20:50
井上様

写真の状態は、当時のままの状態です。

写真を撮った後、
フィリップスの純正電解コンデンサへ交換と共に、
電源回り、ピックアップ周り、操作ボタン類、オペアンプソケット化等、出来る限りの
オーバーホールをいたしました。

現在は、出力ケーブル、電源ケーブルを、
純正を止めて、違うものへ交換しています。

ノーメンテナンスの物でも
無難に動いて音が出ているのもがありますが、
まともな状態ではないですね...。

CD-34が入手できた場合、
オーバーホールして中古機器で売ったりしています。

ジュリア
Posted by サウンドジュリア | URL | 2013年01月28日 11:03
先日行ってお店を見せていただいた者です。CD-34の記事を見て見つけました。なかなかやりますね。
分解は慣れてますが、人から預かった製品は緊張します。
私も修理しましたのでブログを見て下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/iwataka53jp
Posted by 岩室 | URL | 2016年11月24日 09:53
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