数年かかり漸く形になりました。
これはプロトタイプ3号機で最終プロトタイプになりますのでこの後、製品化の検討に入ります。
フォノ1系統 ライン2系統 入力可能な仕様で、ゲイン調整ができます。
金属ケースで見た目よりずっしり重いです。
真鍮削り出しのツマミ芯へ万年筆で使用されるエボナイトを被せています。
ジャックはセンターピンの接触不良が起こりにくいタイプを採用しています。
100V電源で消費電力3Wの省エネ仕様です。
大きさも小型にまとめましたので、
邪魔にならないサイズ感で、ギュッと締まった精密感あるデザインとなっています。
使用半導体は昭和のキャンタイプトランジスタでディスクリュートのアナログ回路で構成しております。
音質傾向としては、オープンデッキの出力のような鮮度と躍動感ある感じでS/N感も良いです。
フォノは、驚くほどのハイスピードサウンドと分解能で迫りますので
抜け、切れ、立ち上がりは抜群に良く、えぐる程の音数でレコードを再生します。
やかましく耳が痛い音ということではなく、シンプルイズベストを実現しておりますので
高級フォノイコによくある重厚な回路による音遣れ感がなく抜群の鮮度を感じる出音という意味です。
現代の反応が遅いスピーカーでは付いていけないかもです。
アナログ時代最後の頃のソフト
ダイレクトカットディスクや76cmマスター使用の高音質盤、テストレコード等は
デジタル音源のソフトでは聞くことができないほどのサウンドになりますので
現代のなめらかで穏やかで柔らかい腑抜けたフォノイコで聞くレコードの音ではなく
1980年代最後の最高音質なレコード再生音を目指している方にはお勧めだと思います。
当時の半導体使用でシンプルな回路構成から再生される音は
レコードはその時代に合った構成の機器で聞くのが一番かと思えてしまいます...。
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