2022年04月30日

半導体ディスクリュート回路プリアンプ(フォノイコライザー付き)完成!

数年かかり漸く形になりました。
これはプロトタイプ3号機で最終プロトタイプになりますのでこの後、製品化の検討に入ります。

フォノ1系統 ライン2系統 入力可能な仕様で、ゲイン調整ができます。
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金属ケースで見た目よりずっしり重いです。
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真鍮削り出しのツマミ芯へ万年筆で使用されるエボナイトを被せています。
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ジャックはセンターピンの接触不良が起こりにくいタイプを採用しています。
100V電源で消費電力3Wの省エネ仕様です。

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大きさも小型にまとめましたので、
邪魔にならないサイズ感で、ギュッと締まった精密感あるデザインとなっています。
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使用半導体は昭和のキャンタイプトランジスタでディスクリュートのアナログ回路で構成しております。
音質傾向としては、オープンデッキの出力のような鮮度と躍動感ある感じでS/N感も良いです。
フォノは、驚くほどのハイスピードサウンドと分解能で迫りますので
抜け、切れ、立ち上がりは抜群に良く、えぐる程の音数でレコードを再生します。
やかましく耳が痛い音ということではなく、シンプルイズベストを実現しておりますので
高級フォノイコによくある重厚な回路による音遣れ感がなく抜群の鮮度を感じる出音という意味です。
現代の反応が遅いスピーカーでは付いていけないかもです。

アナログ時代最後の頃のソフト
ダイレクトカットディスクや76cmマスター使用の高音質盤、テストレコード等は
デジタル音源のソフトでは聞くことができないほどのサウンドになりますので
現代のなめらかで穏やかで柔らかい腑抜けたフォノイコで聞くレコードの音ではなく
1980年代最後の最高音質なレコード再生音を目指している方にはお勧めだと思います。
当時の半導体使用でシンプルな回路構成から再生される音は
レコードはその時代に合った構成の機器で聞くのが一番かと思えてしまいます...。


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2022年04月22日

BL-91納品 Ultimateケーブル

スマホ iphoneでご覧いただいている場合、広告がうっとうしいと思いますが消せないんです。
PCでご覧いただくと広告は出ません。

先回のブログでいろいろなカートリッジを聴いたBL-91もお別れです...。
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ダストカバーも綺麗で年式から考えても申し分ない状態です。
包んでお渡しできる状態にしておきます。
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UltimateラインケーブルTypeXLRをご注文いただけいましたので製作いたしました。
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来週は、新築オーディオルームの打ち合わせをいたします。

寒かったり暑かったり、コロナも酷い状況ですが、地味に仕事をしております...。
posted by SoundJulia at 11:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | アクセサリー、ケーブル類等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月19日

MICRO BL-91 SAEC WE407/23

店頭のマイクロBL-91を購入したいとのお申し出がありましたので
販売前に色々なカートリッジを聴いてみました...。
私個人の好みが入った言いたい放題のコメントです。

シュアー V15 Type1 
厚く太く濃くエネルギー感ある出音でぶっ飛びます。(笑)
何故か人気のTypeVをこの後聴くと細くてしなやかで女々しい音に聞こえてしまいます...。

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少し美音にしてやろうかと
ヤマハのシェルに真鍮ビス、純銀リードでセット 正当な感じではないけどアリの音!(笑)

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アルミブロックの本体はTypeUまでで、TypeVは樹脂となり音も軽い...。
M44G系だけど出音は別物で、あのチープでガチャガチャしたサウンドではない...。

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秘蔵のオールドSPU
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何も言う事が無いほどの抜けと切れとエネルギー感ある音で聞かせてきます。
普通のSPUに感じる厚く太く低域デブで分解能が低い感じは微塵もない...

分離が良く力強いゴリっとした低域に支えられ瞬発力あるスピード感!
ピアノのアタックも見事でシンバルの切れはトゥイーターが危ないかと思うほど抜け良く切れます。(笑)
ギターもバイオリンも見えるような感じの表現...
超高音質系のカートリッジもめった切りにされてしまうほどの出音です...。
この1本だけ異常なほど良い音なので手放せない逸品です。
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DL-103R
DL-103の改良品という事で入手しましたが、基本はDL-103の音
やや明るい出音となり細かい部分も再現できるが高域分解能は現代カートリッジより低い
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DL-103S
針は楕円でコンプライアンスを上げて針圧を軽くしているのでDL-103とは別物の分解能!
低域もDL-103の固まったような感じではなく、しなやかで広い感じに聞こえます。
DL-103で高域がつぶれている感じが嫌いな方には良いかもしれない...。
個人的にDENONのカートリッジはDL-305の美音が好き!
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AT-33ML OCC
下手に使うとドンシャリ音とかになり嫌いな方が多いカートリッジだけど(笑)
上手く鳴ると、力強い低域と抜けて切れる高域が爽快なサウンドとなり快音です。
特にフュージョン系には抜群の相性!
普通のアルミシェルやマグネシウム、ダンプの強いシェルだとつまらないかもです。

AT33ANVだとアルミパイプ カンチレバーになるので これより音は明るめに出ます。
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AT-37E
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ルビーカンチレバーの逝っちゃってるカートリッジ!
私が高校生の頃のカートリッジだけど今でも健在!
ゴリゴリで筋肉質で力強い低域に何処までも綺麗に伸びて抜ける高域は
金属系カンチレバーでは聴けない出音!
ハイハットやシンバルの細かく艶が乗って抜け切る音は快音!
高音質45回転やダイレクトカットのワイドレンジディスクを掛けると驚きのサウンドで仰け反ります。(笑)

調子に乗ってダイナベクターのダイヤモンドカンチレバー17DXへ付け替えてみると
Rchが死亡していた...。
SONYのXL88Dを探すも何処にかくれんぼしているのか分からない...。

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アナログ最盛期、昭和の組み合わせに感動した。
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2022年04月04日

スピーカースタンド用 ベースボード

当店オリジナル ブラックウォールナット製スピーカースタンドをご購入いただいたお客様から
ベースボードの追加注文を受け完成しました。

芯材に米松、外をブラックウォールナットで包んだボードです。
MDFやパーチクルボードの様に音色が薄く安い音にはなりません...。
木の変な響きが乗るという感じではなく
濃いめの音色と、中低域にしっかりした腰が据わり低域は厚く安定します。
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スタンドの天板はカリン無垢材
足はブラックウォールナットの無垢材
ベースの芯は米松、外はブラックウォールナットです。

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店のデモ用スタンドは経年で色が赤く焼けて良い感じになっています。
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posted by SoundJulia at 19:44 | Comment(0) | スピーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする