2020年06月28日

STELLAVOX PW1 改

20年前のアンプ STELLAVOX PW1を入手したので改造しました...。

STELLAVOXはGOLDMUNDのプロ用機器扱いのブランド
PW1のサイズは、150mmx65mmx270mmの小型モノラルアンプで
出力200W 最大は250Wも出せる(@_@)
周波数特性も6Hz~1MHzの超広帯域アンプ

発売されていた当時に聴いたイメージとしては
小型だけど見た目以上のドライブ力があり
JBL等の大型ウーファー搭載スピーカーも驚くほど鳴らし、
クリアで抜けが良いのに力強さを備えていて、モノラルアンプならではの
音場の広さや左右のチャンネルセパレーションが良いという感じでした。

今聞いてもそのイメージは同じなのですが、
大きめの音量で試聴していると独特の疲労感が出てきてしまう...

音のどの部分がそうさせるのかというと高域の質感

で、このアンプ、XLRのバランス入力と入力アッテネーターが付いているけど
フルバランスアンプでは無いのでバランス入力をしても意味をなさない
(有名メーカーの民生用アンプでも高額な製品以外はフルバランスなんて無いですけどね...)
見てみると入力ジャックの裏で接続をアンバランス化しています。
また、入力した後にアッテネーターが付いており切り替え接点式
RCAで入力しても後に無駄な回路がぶら下がっていることになる...。
この無駄なXLR入力とアッテネーターをパスして
入力のRCAジャックからダイレクトにアンプ部へ接続したら
気になる高域の質感が向上するかもと試してみた...。

電源ONでグリーンのランプが点きます。
DSC01189[1].jpg

下の写真の入力ジャック裏が諸悪の根源?(笑)

正確ではないけど入力インピーダンスもRCAが7KΩ位とXLRが30KΩ程度
アンバランスアンプだと判っていてもXLRだとどんな音なんだろうと
完全なバランス入力を入れてみると少しハムが出るのでやはり使い物にならない(笑)
ハムが無かった事としてRCAの入力と比較しても出音は明らかにRCAの勝ち...。
DSC01182[1].jpg

取りあえず(改)します。
大きなトランスを「どっこいしょ」と外し作業しやすくします。
中が良く見える様になりました。
電源のインレットから二分割して大地アースがシャーシへ落とす方と
RCAのグランド側へ繋げてある方と確認できます。
しかしRCAのグランドへ渡す間に途中で何か挟んであり測ると350Ωの抵抗値がありました?...。

通常3Pコンセントでアース付きのケーブルで各機器を接続するとアースループができます。
ムンドの高額な電源ケーブルはアースに抵抗が入っているので独特の考え方があるのでしょう...

例えば音の入り口をCDPとして大地アースを落とせばラインケーブルのグランドで
次の機器のアンプへ繋がりアンプは接地しなくてもCDP側でアースが落ちていますので
アンプの何処かでグランドとシャーシが結合してシャーシ電圧は基本0Vとなり
機器間で電位差が出る事はまずありません。
この場合アースループができませんので澄んだ音になります。

DSC01184[1].jpg
トランスをどかせば作業が楽なのでサクッと外して結線し直します。
(簡単に戻せるように養生しておきます。)

PW1のインレットのアースを調べると直ぐシャーシに落としてあり
回路のグランドへはあの350オームの抵抗を通し
入力RCAジャックのグランドへ繋がっていますので外しました。

入力もRCAのみのダイレクト化すると入力インピーダンスは普通のアンプと同じ50KΩになった。

回路のグランドとシャーシは上記の350Ω以外で結合されていないので
アースが落としてある3Pコンセントへ3Pの電源ケーブルを使用してPW1へ電源を繋いでも
シャーシのみ大地アースが落ちてグランド側へ回る事は無いのでアースループはできない。

こうなると大地アースされたシールドケース内にパワーアンプが入っている事になり
外来ノイズはケースから大地アースへ吸引されることで回路内に入る事は無い!
DSC01186[1].jpg

取りあえず1台のみ改造してオリジナルと2台のステレオ再生で鳴らしてみる...。
全く問題なく音が出てゲイン差もありません。
出音に大きな変化は感じませんが改造した方にアコースティックギターの音が入ると
以前より自然で生っぽい感じがします。
気を良くしてもう片方もダイレクト改!

異様に大きなトランスが笑えます。
200Wも出すとなると、これぐらいは まぁ必要ですよね
しかし平滑用のコンデンサ容量を見ると1000μFしかない...
普通は数万μFとか付けるので測定器で見るとハム成分が出ると思われます。(笑)
DSC01187[1].jpg

2台完了して音出し試聴...。
いや〜パット聞いた瞬間、抜群に良くなっていることが判ります。!!

少し気になっていた高域の嫌なところは何処へやらです。!
やや乾いて高域端がチャリっとしていた感じは無くなり
しなやかで高分解能、音場空間まで良くなっています。
音の密度感や質感も上がり大きめの音量で聴いていても疲労感を感じなくなりました。
日立のMOSFETの良さが出ているという感じでしょうか
無音時ではなく音が出ている時もS/Nが良くなったのか静けさというか
楽器と楽器の空間が静かで雑味がありません...。
バイアスが殆ど掛かっていないのか全く熱を持たないアンプなのですが
改めて今見ると色々な面で普通のパワーアンプとは変わっています。
プリのMM2と合わせていますが相性はバッチリ!
ムンド独特の清潔感が有り広くクリアで力強くハイスピードな出音でご機嫌です。
DSC01188[1].jpg
タグ:STELLAVOX PW1
posted by Lansing at 20:26 | Comment(0) | アンプ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする